私は、電話秘書スタッフとして1日に100人以上、日によっては200人ほどの方々と通話しています。
簡潔にご用件の結論をお話になる方もいらっしゃれば、
ご自身がおかれている状況や前提からお話しになる方もいらっしゃいます。
ご多忙の会員様にとって「必要な」情報を、「適切な量」でヒヤリングできるように、
どのようにご用件をお聞きしたらいいのか、日々試行錯誤しています。
電話のお相手が何を伝えたいのか?
どのような質問をすれば、会員様にとって必要な情報を聞き出せるか?
応対の質を向上させるためにこの本を手に取りました。
「頭のいい人が話す前に考えていること」著 安達 裕哉(ダイヤモンド社)
本書の最大の魅力は
「読み返さなくていい本」を目指して作られている点です!
私は、本を読むのに時間がかかります。
読後も、「ためになったな」「面白かったな」という
漠然とした「感想」が残るだけ、ということがよくあります…
結局どんな行動を起こせばいいのか、何が学びになったのかを言語化できないこともしばしば。
本書では「『知性』と『信頼』を同時にもたらす7つの黄金法則と5つの思考法」が提示されており、
付属の”話すたびに頭がよくなるシート”の空欄を埋めると、振り返りながらまとめることができます!
シートをもとに「今日はこれを意識して一日過ごしてみよう!」と目標が立てやすいのも魅力です
タイトルからは、プレゼンや自分の意見を発する場を想定して
「どのように思考して発言するのか」を学ぶことができる本なのかな?と思っていました。
実際には、質問に対する答え方や、相談を受けた場合に相手に投げかける質問の仕方など
「聞き上手」になるためのヒントも満載で、
一層日々の応対に活かせるポイントを吸収できました
ビジネス場面だけでなく、家族や友人との会話を想定した例文も豊富なので、
日常生活でも役立つ1冊です!
(電話秘書スタッフ 中村)