ホットペッパービューティ 依存症&値上げ ②
こんにちは網野です。
前回は第3者的な立ち位置からこの問題についてお話しました。
今回は美容室側から(顧客から)の立ち位置でリクルートの戦略についてお話しようと思います。
まず前回も言いましたがサイトリニューアルと広告宣伝強化によるHPBへの集客増加の戦略は美容室側が支払う掲載料とは別の話にしなければいけません。
これを同時にやったことで更なる反発が生まれているのだと思います。
美容室側からするとリニューアルと広告費を掲載料値上げによってまかなわれてるとしか思えないのが現実です。
ここはイメージ戦略も考慮しなければいけなかったリクルートの失敗の部分なのかなと第三者的には思います。
やはり結果が出る前から予測だけで掲載費を上げるというのは暴挙でしかありません。
美容室で例えると
お客様がカット・カラーでご来店。
まず来店時に支払いを求めます。
そしてヘッドスパを提案してメニューを追加します。
それを含めて料金を先払いしてもらいます。
そこで
『ヘッドスパは通常20分ですが10分になるかもしれませんしやらないかもしれません!』
『頭皮への効果は通常このくらいありますがまったく効果がないかもしれませんしお金はもらっていますがまったくやらないかもしれません!』
と言われているようなもの。。。
無茶苦茶ですよね。
でもこの無茶苦茶なことを多くの美容室は文句を言いながらも受け入れようとしているのです。
これを受け入れてくれるお客様って普通はいないですよね。
でも普通はいないお客様に多くの美容室はなろうとしてるのです。
先々費用対効果が上がるのであればいいのですが。
まだわからない状況で予測でお金を掛けすぎるのは危険です。
もちろん経営とはわからない状況でも先行投資をしなければいけないですがこんなに苦しんでこんなに文句を言っている状況や媒体に対して10万~15万もの大金(増額)を投資するのはどうなんでしょうか?
一度掲載を辞めたら入れなくなるわけでもないですし、半年契約でプランを下げてもそこから上げれないわけでもないですし本来効果を様子見することも可能だと思います。
そこから考えても通常はいいと思いますが。。。
正直、依存サロンというのは様子見の余裕がないのです。
余裕があるサロンは様子見をおすすめしますが少ないでしょう。
これがリクルートのこれまで築き上げてきた戦略であり恐ろしさであり凄さでもあります。
これがわかっていた経営者様は掲載をしていないこともあります。
掲載をしていても依存する前に辞めた経営者様もいます。
もちろん続けて現時点で成功をおさめている経営者様もいます。
当たり前ですが掲載期間が長くなればなるほど依存度は高くなります。
もちろん依存が悪いともいいません。
しかし依存でのリスクをしっかり考えて経営しなければこの環境(美容室広告市場をリクルートが独占)ではやばいのです。
今回の値上げでよくわかったと思います。
他の追随を許していない市場の王様はすべてをコントロール出来ますしある意味無敵なんです。
これは経済学的にも当たり前の話です。
他の業種で見ればディズニーランドがわかりやすいかもしれません。
やっていることは少し似ています。王様なんで当然ですが。
でも王様になろうとしたのは王様ですが王様を作ったのは果たして誰でしょうか?
そこもしっかり考えましょう。
でもこうなってしまうと王様は無敵です。
顧客(依存サロン)という名の民は王様の考えに従うしかないのです。
唯一王様を倒せるのは隣国の王様です。
現在では楽天ビューティということになると思いますが。。。
ちょっと今のままでは弱すぎます。
でも倒せないとしても競合するだけでも美容室業界にとってはいい流れになるはずです。
結果的にリクルートにとってもいい事になるとも思います。
競い合えば理論上、自然に掲載料も下がりますし。
無茶苦茶なことも出来なくなります。
なので私は私の立場で業界をよくするために水面下で動いています。
今はまだ内容は言えませんがご期待ください!