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監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

マヤ暦によると、今週末に人類は滅亡するとか。

日本では誰も本気にしてないと思いますが、中国ではけっこう大騒ぎで、貯蓄を使い果たしたり、受験勉強をやめたりしてる人も多いようです。

あのトンデモ映画「2012」がまた公開されて興行成績1位をとったりしてます…(;^_^A


6年ぐらい前(!)から始まったクリスマスイベントも年々激しくなっているようですが…

果たして中国は無事クリスマスを…年末を迎える事ができるのでしょうか…?


無事これを乗り越えら得たら(笑)、年末ギリギリですが、日本へ帰国します。


それで大晦日ではありますが…大晦日だからこそ…


久々に「やっと帰ってきたん会」を開催(というほどのものではない)したいと思います。


12月31日18時ぐらいから、いつもの渋谷文化センター大和田付近で。


年が明けると、関西へ帰ってしまうので、この日しかナイんです。


中国の作品のこと、いろいろココでは書けない事を…くだらないヲタ話…聞きたい、話したい方は集合!


例によって集まらなくてもそのへんでメシを食べてますので。

ずい分前の記事に「いちばん好きなジブリアニメは『海がきこえる』だと書いた。


『海がきこえる』は宮崎&高畑両巨頭が関わっていない初めてのジブリアニメ。駿監督が試写の途中、怒って席を立った…ことでも有名?な作品。

近年若くして亡くなられた氷室冴子女史の唯一のアニメ化原作作品でもある。

東京から高知の田舎町にヒロインが転校して来て、主人公と微妙な関係を持っていく、ゆるーいラブストーりー。


比較的新しい部類に入ると思っていたこの作品が実は20年近く前の作品である事にびっくり。

「いちばん好きな」と言いながら20年一度も見返した事はなかった。


わりと最近金曜ロードショーか何かでテレビでやっていた…のを録画したHDが見つかり、つい最近(ていうか、さっき)20年近くぶりに再見した。


90年代初頭の、昭和の残り香を感じる、ちょうどその頃青春時代の終わり頃だった僕らにはけっこうリアルに感じらた作品。今見ると確かに登場人物の服装や髪型、街並みが古い(それだけ作品がリアルだという事)。


でも、「あれ?あ、そうか」と個人的に思うところが散見された。


主人公タクが東京で借りているアパートが石神井公園。アニメで重要なロケーションとして登場する吉祥寺。タクとヒロインリカコが上京してくる時に泊まったホテルが実在する西新宿。すべて僕が東京での住居に選んだ場所。

そして「龍馬の地」として何度も訪れた高知。


なんだ、俺、引っ越すたび、『海がきこえる』のロケ地巡りをしてたんだ。

高知へ行った時も龍馬とは関係ない場所へもよく行った。『海がきこえる』のロケ地だったんだ。


そして、自分勝手でわがままで、美人なだけが取り柄のヒロインリカコ。今見返してもいいところがひとつもない。…そんなとこがとてつもなく可愛い。


今観るとリカコの作画が誰かにそっくりだと感じる…あ、天野めぐみだ。

彼女は自分勝手でわがままなコではない(と一応言っておく)が僕は確かにある時期彼女をとてつもなく愛していた。


そして、何年か付き合った「彼女」(天野さんではない)も自分勝手でわがままな(とあえて言う)人だった。やっぱりとてつもなく愛していた。


僕は武藤リカコ(みたいな女の子)が好きだったんだ。


やっと気づいた。今頃、だけど。ジブリアニメ…というか宮崎アニメのヒロインタイプの女の子はどうしても好きになれなかった。


だから俺、ジブリアニメの中で『海がきこえる』がいちばん好きだったんだ。

同じ脚本家の近作『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』も宮崎(親子)作品にしては好きかも。


ちなみに続編『アイがあるから』は実写ドラマ化されたましたが…個人的には結構キツかった記憶があります。佐藤仁美のリカコが○×△□…

アニメにする意味がない(実写でやればいい)と言われていた『海がきこえる』がやはりアニメだったからよかったんだと証明したようなもの…に見えました。


いきなり早朝(でもない)から更新。

でも、実はこれから寝ます。

ちょっとナチュラルハイ状態なので、ヘンな事書いたかも、です。



万国博覧会のDVDを中国でみつけました。

上海万博ではなく、1970年の万博。当時、映画として公開されたものを40周年記念としてDVD化されたものですね。


僕自身も連れて行ってもらった思い出が…一番古い記憶の奥底にある。

その記憶を呼び起された…訳でもないけど、映像を観ていて、なぜか涙が出てきた。

各国の代表(的美女)が各国の言葉で「こんにちわ」と挨拶するのを観て…観ているだけで、とめどもなく涙が。


ソ連邦も、まだ中華人民共和国になる前の中国、中華民国も、世界中がこの映像の中ではひとつになっている。

当時ナマナマしい戦局に中にあったベトナムも、アフガニスタンも。

各国の子供たちが、各国の言葉でコミュニケーションを取り(子供同士はこれが出来るのだ)一緒に踊り、歌っている。


そして、日本という国がまだまだ青年期だった事を感じさせる。

皇太子だった天皇陛下が、昭和天皇が、そしてわが国の首相もまだ威厳に満ち、自信に満ち溢れている。


万博会場を俯瞰で見るとさながらウルトラの国のよう(逆か)。極彩色で個性豊かなパビリオンが広大な敷地を埋め尽くす。

近年の会場付近(吹田市)からは想像できない。


テーマは「人類の進歩と調和」42年前、すでに人類はその頂点に到達していた…のかもしれない。

あの頃はまだまだ明るい未来がその先に拓けていると誰もが信じていた。

世界中がもっともっと手を取り合えると。


僕の人生と同じぐらいの時間が過ぎた訳だけど…

人類はどれぐらい進歩し、どのくらい調和できているだろう…。



いつだったか新幹線の中で安部元総理(そして新総理?)を見かけ、思わず「頑張ってください!」と声をかけた事があります。ニッと笑い手を振ってくださった(?)んですが…


ホントに…世界中が永遠に平和でありますように…

頑張ってほしいです。

来年4月に、12年前「時空警察ヴェッカー」を招聘してくださったフランスのイベント「カートゥニスト」に12年ぶりに参加する事になりました。

「カートゥニスト」自体、2002年を最後に行われておらず、10年ぶりの再開という事です。

2009年に「ハイぺリオン」のプロモーションに行った「ジャパンエキスポ」とは違うイベントで(「ジャパンエキスポより前から行われてきた)、毎年パリで行われるジャパンエキスポと違い、南フランス(今回はニース!)にて行われます。


パリには「ジャパンエキスポ」をはじめ何度か行ったのですが、南フランスは実に13年ぶり。一度行って以来、晩年はここに住みたい!と思ったぐらいの場所。楽しみです。


本来は「ヴェッカー」の最新作(「ヴェッカーDNS」ではなく)を持っていく、あるいは向こうでミニ舞台公演をする…予定だったんですが、ご存じの通り(泣)どれも叶わず、中国で「監修」をしたCGアニメ作品を畑澤最新作として持っていく事になりました。


日本の作品(日中合作作品)として発表するので、全51話のテレビシリーズを三部作劇場版として編集し直し、なんと(!)「日本語吹き替えして、それに仏語字幕を入れて」持って行きます。

今回フランスではその第1部を公開する予定です。


合わせてフランス(ヨーロッパ圏)でのセールスも行う、という事ですね。


そして日本語吹き替え版を作る以上、来年日本でも公開する予定です!!


現在吹き替え用キャストをキャスティング中。畑澤作品としては「ハイぺリオン」以来の男性(中心)ヒーローものになります。もちろんヒロインも大活躍!しますが。


「カートゥニスト」の主催者さんをはじめ、フランスにも「ヴェッカー」新作を楽しみにしてくれている人がいるので、こちらもなんとか、いちばんいいカタチで実現させたいと思っています。