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監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

最近ぜんぜんブログの更新を出来てませんが、 僕は中国で元気にやってます。

…というか、中国へ来て初めて長めの休暇(約1週間)をとってます。

これまでこちらでの長めの休日には日本に帰国していたので…


今回は逆に僕の会社の首脳陣が(僕の通訳さんを含め)日本に出張しているので、その間僕は休みという事です。 


毎日(通訳なしで)自力で行けそうな場所へ言ってみたり、1日DVD三昧、読書三昧したり、休日らしい休日を過ごさせてもらいました。


その間にも「ヴェッカー1983」の台本は着々と進行し、脚本としての完成形まで来ました。

いつもはここから演出としての脚本への手入れが入るのですが、今回はお任せなので、逆にどう変わっていくのかを楽しみにしています。


脚本そのものも「彷徨のエトランゼ」から約1年、その間にも10本以上の舞台脚本を書いてきた麻草郁氏によってかなり完成度の高いものになったと思います。

もう僕が殆ど手をいれる場面ながいぐらい。…といっても、僕が最初に書いたものを蔑ろにしている訳ではまったくなく、「畑澤ならこう来るだろう、こう書くだろう」というのを見事に読まれている感じです。

キャラクターにも最初に僕が作ったものからまったく ブレず、僕自身が書くより見事に昇華させている。

客観的に見ても、とても「ヴェッカーらしい」面白いホンになったと思います。


こうして脚本も、演出も初めて「ヴェッカー」を他人に委ねる事になる訳ですが、大事なのは僕自身がやっているかどうかではなく、キャラクターがちゃんと継承され、活きているか、だと思います。その点、もしかしたら僕自身がやるより(少なくとも脚本に関しては)「ヴェッカー」というキャラクターが活きているように思えます。


「ヴェッカー」がそうなように、中国へ来てから1年半。こちらでの仕事も、あまり僕自身が手を動かす(脚本を書く)現場へ行く(スタッフを動かす)という事が少なくなってきました。

もちろんこちらも蔑ろにされている訳ではなく、ちゃんと僕が作ったもの、伝えた事を継承し、活かしてもくれているんですが。


なんだか…寂しいですねぇ…。


僕はずっと自分を「泳ぎ続けてないと死ぬ鮫」だと思い続け、泳ぐ場所がどこだろうと何だろうと(映像だろうと舞台だろうと、外国だろうと)いつも何か創っていたい!(現場があれば尚いい)と思って生きてきました。

でもフランス人にも「日本人は働きすぎ、休む時はちゃんと休め!」と言われ…休んでみたものの…


正直、1週間何もしなくていい、休む、という事がこんなに………ツラいとは!!!!


ブログを書くのも仕事のうちと思って手を付けなかったんですが、結局最後の1日にこうして書いてしまいました(…という愚痴を書いているだけですが)



また明日から新しい事を始めねば。

 




中国の日本アニメ好きの友人に「「ガンダムシード」みたいなアニメやってますね」と聞いてネットで観てみた「革命機ヴァルヴレイブ」。


知らなかったです。サンライズの久々の「ガンダム」以外のロボットアニメ。

「ガンダムシードみたいな」と言ってたのは主題歌故か?


主役メカは「00」で武士道の人が乗ってたMSみたい。キャラは「コードギアス」みたい、と思ったけどキャラ原案星野桂??


脚本・シリーズ構成は「スターボウズ」のノベライズを引き受けてくださった(のは彼の経歴にはもう残らないだろうなぁ)大河内一桜さん。


なんか、いろいろ総力戦な感じ。


学園コロニー(ではないけど)が舞台の宇宙戦争ものにヴァンパイアや魔術っぽい要素も入れ、仮面ライダーと同じ名前のイマドキ草食系モテモテ純情キャラとヒイロ・ユイやゼロっぽいクール(だけどお喋り)&タフネスキャラのダブル主人公で、ヒロインも幼馴染残念美人と元アイドルの腹黒ヒロインのダブルヒロイン…


進撃な感じの残酷描写もけっこうアリで、主人公はいつもだらだら血を流し、あっさり人が死ぬ。今の卑屈な日本政府と米中を模したような国家描写。美形の変態揃いの(」だけど際立ったのはいない)敵キャラたち。微エロ・ぷるんぷるん・SNS・拡散・炎上…


ああ、書いててイヤになってきた。最近話題のもの、はやりのキーワードてんこ盛りで何が何だかわからない。


天才の書く脚本は凡人の僕には理解できないのか、そもそもぼくのアニメを観るスキルが落ちているのか、加齢(?)のせいなのか…


データ至上主義で理屈で感動を数値化したような…自分でも何言ってんのかわかりませんが、実際はそういう作り方してないんだろうけど…


なんか面白いっぽいんだけど、ぼくには全然わかりません!!



…ていうのが正直な感想です。


まだ9話までしか観てない(これ何話まであるんでしょ?)し、序盤で観るのやめたのに、後で観直したら超ハマった同じくサンライズの近年オリジナルアニメ「ゼーガペイン」の例もあるし、もう少し観続けてみようとは思いますが。


日本では(最近中国でも)「進撃の巨人」が話題のようですね。

ちょっと観ましたが、ぼくにはもう到底ムリ(;^_^A面白さや人気がある理由はわかるんですが。


中国ではまだ理由もなく少年(児童)がスーパーロボットを苦もなく操り、謎の宇宙人と戦うみたいなアニメを延々とやっています。

夜は「ヴェッカー1983」のシナリオ直しや設定作りをしてる訳ですが…

日本のエンタメは行くとこまで行き過ぎた。

「今」は瞬速で「過去」になり、行き場のみつからない「未来」を探してさ迷っている…気がします。


中国の牧歌的なというか…何も考えてないように見える(実際何も考えてない)アニメや、マネする事だけ世界一で次に何をマネすればいいか待っている…待ってないで先に行けよ!という感じ(笑)の中国のエンタメもずっと迷走し続けていますが。


ああ、この今回の記事もなんか変な語り口調になってる。


「ヴァルヴレイブ」はそんなアニメです(どんな?)。






 
ずい分前に書いたとおり、「時空警察ヴェッカー 彷徨のエトランゼ」のエンディングテーマ(音源未収録)を初代時空ヴェッカー・時空刑事ユリーこと天野めぐみさんのヴォーカルで過日収録されました。
これは1作目の「時空警察ヴェッカー」の主題歌のリメイク曲であり、13年前(!)に天野さん自身が歌った歌のセルフカバーでもあります。

すでの当時の曲と詩が染みついてるらしく、「エトランゼ」用に書かれた新しい歌詞に戸惑い、苦戦してたようですが、当時より可愛く(?)なっているように感じました(まだ途中経過しか聞いてませんが)
当日は渡洋史さんも駆けつけ、久々の兄妹再会となったようです。

これは近日作曲家橋本聰氏が自ら立ち上げる音楽配信レーベルの1曲目として正式リリースされる事になりました。
これまでカラオケにも「D-02」「シグナ」「ハイぺリオン」しかなかったですからね。

音楽配信を機に、もう一度「時空警察ヴェッカー」の原点を補完しようと思っています。

思えばもう13年。めぐみちゃんも三十路8->…
いや、出会った頃とぜんぜん変わらないです。怖いぐらいに。

渡洋史さんもですが、これまでにもう30人近いヴェッカーが誕生しているにも関わらず、今でも連絡が取れる、また時々(といっても年に数回ですが)会えてるのはもう彼女だけです。
1本限り、撮影期間わずか3日ほど…だったのにね。

でも今観直すと、あと後繰り返し語られる「ヴェッカー」のすべてがこのファースト「時空警察ヴェッカー」3部作には入っています。

「ヴェッカーがその後の人生を決めたかもしれない」なんていう天野さん。
僕にとっては確かにライフワークになるかもしれないんですが…

まだまだ君の人生はこれからだから!

舞台「ヴェッカー1983」の主人公工藤かをるも、かつて彼女が演じてくれた大切な役。心して選ばねば!
 

「カプセル兵団」さんの方のブログでも「ヴェッカー1983」の制作が発表?されましたね!

今回、演出を全面的にお願いする吉久直志さんは多才な方であるのですが、特に特撮愛、ヒーロー愛、アクション愛に溢れ、何よりエンタテインメントとしての演劇を知りつくした方なので、どん!とお任せしまいと思っています。


また、ヴェッカーシリーズとして必要なSF感(タイム感?)、女子メイン(女子ばかり)の作品として必要なリリシズムは脚本に充分に「注入」出来ていると思います。

脚本はもとより、キャラクター(衣装)デザインにも時間をかけ、納得できるものに出来そうです。また同時にキャラクターの「2D化」プロジェクトも進めようと思っています。

今回は「カプセル兵団」さんの最新作となる「超鋼祈願ササヅカイン」を少しだけご紹介。

前の記事でも少し話題にした「ご当地ヒーロー」ものです。カプセル兵団の本拠地?である笹塚のヒーローで、今回2度めの舞台化。

岩田栄慶氏らプロのスーツアクターが演じる着ぐるみヒーローに関智一、山口勝平、石川英郎、津久井教生、そして千葉繁(!)といった豪華声優陣がその場で密着アフレコをする!という凄い作品。
「演劇界随一の特撮劇団」を名乗るだけの事…それ以上の事はありそうです!

上演期間は2013年7月11日~15日まで!


僕もなんとかして強制帰国して観たい!と思っています。


中国国内で放送しているドラマに特撮(アクション)ドラマがないかと探していたら…


女戦士が空を飛びながら弓を放ち、敵兵を次々に倒していく…というシーンにたどり着きました。

敵兵とはもちろん日本兵です。


現在ゴールデンタイムで放送されている大人向けのドラマの約1/3が「抗日ドラマ」と呼ばれるもので、

毎日毎日日本兵が無残に殺されていく(日本兵は絶対死ぬ)姿が放送されています。


先に書いた空想活劇調?のものからコメディタッチのもの、シリアスなのもと表現は様々ですが、敵は「必ず」日本人。アヘン戦争以来たくさんの夷敵と戦ってきた筈の中国ですが、敵は必ず日本人。そしてだいたいが残虐非道な大悪党として描かれています(たまに寝返るいい日本人もいるらしい)。


ドラマとして見てるとここに出てくる日本人はみんな確かに憎たらしく、これに健気に抗う共産党軍を応援したくもなります。


幸い?アニメには抗日ものは無いんですが、アニメも含めて中国のテレビ番組は必ず政府(光電局)の審査を受け、合格しないと放送できません。

そして「抗日もの」としておけば、内容はどんなんでも(;^_^A審査に通りやすいからというのが実情だそう。敵を日本軍にしておけば、荒唐無稽な話やコメディなんかも出来る訳です。

決して日本軍(日本人)が憎くてこういう番組ばかり作っている訳ではない(らしい)です。


これは「おもちゃを出しておけば何でも出来る」という我が国の(少し前の)実情にも似て、スポンサー(中国の場合は国)至上主義…である事に変わりないでしょう。


視聴者も史実や現実に隣にいる(生真面目で大人しい)日本人とは別のものとして、ドラマに登場する(馬鹿で乱暴な)日本兵を観ているようです。


番組を観ていて、自分の祖父も戦死しているので実は穏やかならん気分になる事もあるんですが…

どこまで(いつまで)続くんでしょうか?愛国(抗日)政策…。


件の番組は日本からはユーチューブなどでも観れないようです。

こういう批判ぽい記事も当局がチェックして削除して回っているそうですから(;^_^A後日、この記事が消えていたら驚いてください。


しばらく中国(の女の子?)大好き記事ばかり書いてたので、たまにはこういう「現実」もお知らせしておきます。