東川篤哉という推理小説作家がいますね。
僕が紹介するまでもない、押しも押されぬ大人気作家。
「謎解きはディナーの後で」など映像化された作品も少なくない。
中国に買って帰った大量の文庫本の中に何冊か同氏の本があった。
半分以上は読んだと思う。
「もう誘拐ななんてしない!」が個人的にはいちばん面白かった。
これはテレビドラマ化されたのも観たけど、その時は東川原作作品?という気もしなかった。
知ってる人には言うまでもないけど、東川作品は何よりその文体が面白い。推理もトリックも特に目新しいものはない(と思う)けど、「もう誘拐なんてしない!」はこの俺が(!)読んでげらげら笑った程面白かった。
…ので、実はその映像化はとても難しい…と思う。
あのおかしな文体や掛け合いをナマの俳優(声優)がやると面白くない…のではないか。
実際「謎解きは…」も観たけど、桜井翔くんのドラマ、という印象しか残らなかった(結局1話しか観てないけど)。
あにはからんや、川口春名ちゃん主演という方に惹かれて観た(中国では殆どの日本のドラマをネットで観られる)「放課後はミステリとともに」…これは原作を少し読んで、あまりのでたらめさ(笑)に読むのを中止していた作品だった(そして他の本に夢中で続読してない)…が、存外に面白かった!
東川作品は深夜番組でこそ真価を発揮するのではないか!と確信。
原作のでたらめさをそのまま映像化してる。スゴい。
ガリレオ先生そっくりのもこみちクン(やっとはまり役をみつけたか?)もいいし、川口春名ちゃんが本当にイイ。「GTО」で渡さんが援助の血が騒いだのもわかる(笑)
ともすれば同局(bs‐iだけど)の「ケータイ刑事」に似てしまいがちだけど、川口春名ちゃん演じる探偵部副部長霧ヶ峰涼は歴代ケータイ刑事を遙かに凌駕している!…と思う。
謎解きとかミステリとかはけっこうどーでもいい(実際どーでもいい扱い)
川口春名ちゃん演じる霧ヶ峰涼の一生懸命な変人ぶりが大好きです。
涼という女の子…というと僕らは別の子を思い出しちゃうんだけど。
今は「黒の女教師」を観はじめてます。ちょっとずつ日本での流行とずれてる気がします(;^_^Aが。
ゴールデンでこんなドラマを平気でやれる時代になったんですねぇ…(テイストは殆どテレビ版「スケバン刑事」だと思う。あ、「スケバン刑事」もゴールデンだったか)
中国へ来ていちばんよかったのは、日本にいたらこんなに読まない日本の文庫本を、こんなに観ない
日本のドラマを…読んだり観たりするのがいちばん楽しい事かもしれません。