女の子ばかりで、ただでも華やかだった舞台をさらに華やかにしていた「時空怪盗オラクル」たちの衣装。
「怪盗」っぽくない?
いや、一応彼女たちなりに1800年代ドイツに潜入するにあたり、それ風の衣装を着てきたつもりなんです。
ですがやはり、21世紀の女子にとっては着慣れない…特にあのぽっくり靴が履きなれないらしく、舞台袖で、転ぶ、捻る…とたいへんそうでした。なのに、「音を立てて歩くな!」とか無茶な要求してましたね。
その衣装が「より」似合ってたと思う空組オラクル。
メリー(本名テルル)
青木ゆり亜ちゃん。
細くて可愛くて、この衣装を着せるとホントに「お人形さん」みたいになった。
マスの代役を何度もやらせたりして、自分の役作りに本当に悩んでしたようなので、ある日「ですます(口調)」キャラにしてみよう、と提案。
それからさらに悩み始めたみたいだけど、舞台上の彼女はまさに彼女にしかできないメリーになってました。
実は前にメリーを演じた神田東来ちゃんが観に来てて、あまりの違いっぷりに驚いていました。
今回は「テルル」だからね。
クリス(本名セレン)
川本㮈未(なつみ)さん。
彼女にも稽古合流前に会えなかったので、合流前は台本通り、ひたすら可愛く演出してもらっていた。
会ってみたらスタイル抜群の美人さんで、一瞬「なんでメリクリに!?」(失礼)と思った。
色っぽくしてみたり、カッコよくしてみたり…してる時間もあまりなく、関西弁にしてみたりもしたが、最終的に「キミは男だ!」と言って、男らしいクリスになった。
あの衣装をいちばん着慣れない(でも着こなしてますね)、そのへんが可愛かったです。
ホントに「セレン」って感じ。
マス(本名ビスマス)
片岡ミカさん
年齢不詳で、最初に会った頃のゆうこりんを思い出した片岡ミカチュウ。
なんと、かのウルトラコミカライズの巨匠かたおか徹治先生の娘さんだとか。
けっこうたいへんな病気で殆ど稽古に来れず、来ても何度も倒れて運ばれた。
演技指導どころではなく「ちゃんと肉食え」「健康になりなさい」ばかり言ってた気がします。
でも、アイドルスキル、女優スキルはなかなかのもので
(僕が)何もしなくても、ちゃんと舞台に立ってた子の代表格。
やっぱり「ビスマス」(何が?)
初稿ではそのままテルル、セレン、ビスマスとして登場、実はメリー、クリス、マスの前身である、という裏設定でしかなかった(季節はずれもいいところだし)。
僕がきっと、また「メリー、クリス、マス」に会いたかったんだろうなぁ。