宇宙刑事ギャバン | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

なんと本日3度目の投稿!俺的新記録?


今回が本命というか、この為に帰国してきたと言っても過言ではない。

徹夜明けのまま初日初回上映を大泉学園で(笑)観て来ました。


「ゴーカイジャーVSギャバン」


宇宙刑事は本放映時も映画化されてないので初銀幕デビュー!です。

20周年だった10年前に「宇宙刑事の復活はないのか?」と東映Sさんにお尋ねした時、「宇宙刑事はまだ熟成されていない。あと10年待とう」と仰っていたのを思い出しました。


ついにテレビを飛び越して銀幕で「そのまま」復活!


期待するなというのが無理な話σ(^_^;)です。





それで超期待して観に行ったら…天候のせいか、初日初回なのに客は疎ら…

内容は…



あくまで俺的にはですが、「ギャバンらしき(^▽^;)人が出てた」だけの映画でした。

すみません!



期待しすぎてたんでしょうね。異国の地で悶々と想像してましたから(笑)。



(放映当時と同じ名キャメラマン松村文雄氏による)キレのいいカメラワーク、細かいカットを絶妙のセンスで繋いでいくアクションシーン!音楽に乗せたダイナミズム!…的「宇宙刑事の醍醐味」みたいなものを一通り追いかけてはいるのだけど…それ故に、わずかに、ちょっと違う…のが気になってしまう。

サイバリアンが出ない、ドルギランがでかすぎる!…のはともかくとして、ギャバンの目が輝くタイミング、レーザーブレードの音楽が乗るタイミング…がほんのちょっとずつ脳内保管されている「ギャバン」と違う。

僕が実際に「ギャバン」の映像を観るのは30年ぶり(断片的には何度か観た)ので、見比べると、映画の通り(?)で正しいのかもいれないけど…なんかパッションが違う!(なんのこっちゃ)

何よりも…ギャバンが(俺の知ってる)「一条寺烈」じゃない!…大葉健二さんが演っているのに…烈ちゃんて、もっと愉しい人じゃなかったっけ?…て気がした。それにあの人はどんな状況下においても映画冒頭のような事はしない(新宿の街をかなり破壊しまくってますからね)。あんな作戦も立てない。

…いちファンの思い込みですが。


あと、ギャバンブースカ(じゃなかったか)とかいう偽物はいらない。

せっかく新調したギャバンのメッキスーツ(これも目の電飾の位置やカタチとかが微妙にアレンジされてて気持ち悪い)が、さらにピカピカのこいつのせいで引き立たない。

そもそもデザイン(&造形)がカッコ悪すぎ!(と俺は思う)

間違いなくギャバンのデザインは村上克司氏の最高峰であり、デザインに一部の隙もない。これの「今風」アレンジなど意味がない!造形も当時のレインボー造形のポリメッキスーツの方が、何倍も美しかった。気高かった。


でも、マベちゃんと抱き合うシーンは、ちょっと勝手に「父よ…」を彷彿とさせましたよ。


何でもアリの「ゴーカイジャー」で、彼らのための(マベちゃんの為の)一エピソードしては良かったと思います。


デンジブルーとケニアとギャバンのそろい踏み前に「子供たちはまだ…」というナレが来るのも、ファンサービスの域を越えていて訳がわからない。

まだシャリバンとシャイダーを(着ぐるみだけでいいから)ちょい出しして宇宙刑事を3人揃える方が、(これはファンの希望という事だけではなく)良かった気がします。


今回は珍しく(?)辛口批評(というか感想)になってしまった。

俺はこんなに「宇宙刑事が好き」だったのか、と驚いている始末。…それ故にちょっとした差異が気になるって事でしょうからね。


さんざんこんな事書いといて何ですが、普通に「宇宙刑事(というかギャバン)復活!」という感慨は味わえます。

続けて次は「シャリバン」が30周年なんですが。「ゴーバスターズ」とシャリバンの共演って観たいかなぁ…?


シャリバンとブーメランとスピルバンの共演とかはちょっと観てみたい気がしますが(VRトゥルーパーか!)。