中国で見るジブリアニメ | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

中国へ来て二度目の週末です。

明日から中国語の家庭教師に来てもらう事になりました。


やっぱり(英語もろくに通じない)中国で言葉が通じないと自活するのは無理なようです。


今日は先日買った「宮崎駿BOX」を一日観てました。(半分高畑勲BOXでしたが)


実はなんと「ナウシカ」もちゃんと観るの、初めてなんですよ。当時アニメージュのあまりのヨイショ(古い言葉)に辟易して観なかった。

乱暴に言うと「女の子版コナン」でした。ラナが主人公のコナンというか…。

これを神アニメ(新しい言葉)だという人は今も多いですね。

のちの庵野監督や飯田監督に多大な影響を与えている事が今更ながらわかります。


…ただ、これってナウシカが女の子である必要は殆どない。

さらに乱暴に言うと80年代に乱立した「なんでも女の子を主人公にしてしまえOVA」と同じかも。

「魔女の宅急便」は少~し女の子ならでは、が描かれていたかな?

これはフランスをはじめヨーロッパで大人気だった…のもわかる気がする。


逆に高畑監督の諸作(このボックスに入ってたのは「思い出ぽろぽろ」「火垂るの墓」)は…もう言われ尽している事ではありますが「人間」を描くのが本当に巧い。もうイヤになるぐらい(笑)

「思い出…」は特にイヤになるぐらいリアルな「女の子」が描かれてました。


これらは当時観た記憶がありますが、「火垂る」は母の境遇に(登場人物の名前も)とても似ていて、観てていたたまれなくなった事を思い出しました。


…どうも何故か、ジブリアニメにはいい思い出がないなぁ…

僕はやっぱり昔のめちゃめちゃな東映アニメや元気だった頃のサンライズアニメが大好き…!


…でも異国の地にて、美しい日本語で美しいアニメを観る…これって幸せな事なんだなぁ…と。

中国のアニメはヒドいんですよ!ホントに!!あからさまに「商業アニメ」「文化アニメ」に分けられていて、商業アニメは作画も内容も適当なのが多く、「文化アニメ」はつまらなすぎる!


商業的に成功する文化アニメを創らにゃあ!!