65年 | 監督ブログ  wecker

監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

結局お盆は2日とも何もせず、ずっと自宅にて日頃の睡眠不足を補うごとくひたすら寝てました。


今頃注目して真剣に見始めた「仮面ライダーW」(もう終わるっちゅーの!)。

何気に、今回は主役ライダーが登場しなかった!!

さり気なく、もちろん物語上の必然ではありますが、これはライダー史上初ではないでしょうか!?

このまま最後までこのテンションで終わってくれたらいいなぁ…。



さて、この時期といえば、毎年終戦記念番組や映画をやったりする時期です。

だいぶ前にも書きましたが、ウチは祖父がソロモン海戦で戦死しているので、母がずっとこのテの番組をイヤがっておりまして…「宇宙戦艦ヤマト」ですら、異常にイヤがったものです。


そんなんで、僕も必要以上に「戦争は悪だ」というのを植えつけられて育ちました。

でも、去年の夏、初めて靖国神社に両親を連れていき、そこで祖父の名を発見して証文を持ち帰り、ウチの長かった太平洋戦争は終わったようです。


今ももちろん「反戦」の気持ちはありますが、往時、祖父を始め、彼らはどんな思いで戦地に赴いたのかと考えると、「国からの強制」「自分の意思には関係なく」とは、少し違う気がしています。


「歸圀」という、倉本聰脚本の終戦ドラマスペシャル、NHKの特集「戦地からの手紙」、そしてさっき観終わった「15歳の志願兵」を観ました。

「真夏のオリオン」もやってましたが…これは無視!


今年は終戦65年。当時を知る人が年々減りつつあり、このテの番組も、どんどん「歴史探訪」に近い、あるいはよりファンタジーな方向に作られているようです。


そして、たまたま観たどの番組もやはりまだ「国から強制された」「自分の意思とは関係なく」を強調されている気がしました。

あるいは「愛する人、家族のために」という面だけが強調されている気が…。


あの当時、そんなにも彼らは馬鹿だったのか?


ウチの祖父もそうだと思いますが、彼らは明らかに(確固たる)自分の意思と誇りを持って、真に日本という国、日本と言う家族の為に勇敢に戦いに臨んで行ったのではないのか?


そんな志を持った丈夫たちはみんな戦火に消え、日本に「武士道」はなくなってしまった。


僕は思想家ではありませんし、上手くも言えませんが、そんな灌漑に耽る事があります。

1年に1一度、こんな日ぐらい、そんな事考えてもいいなじゃないかな。