これが現在企画中の作品に登場する、大河原邦男先生による主役メカのデザインだ!
ウソです(笑)。「釣り」にもなってない?
でも、大河原さん直筆によるデザインなのはホントです。
2001年放映のベッキー主演(違う)で森久保祥太郎氏も(顔だしで)出てた「STARBOWS」という(実写)番組に登場した戦闘機のボツデザインです。
本邦初公開!なのはホント。
これも、よりザクっぽいデザインになって「モバイルスーツ」として実作品に登場しました。個人的には(大河原さんも)こっちの方がお気に入りだったようですが…。
「『どうせまた大河原はザクしか描けないんだ』って言われるから」と苦笑されながら、よりザク寄りに描き直してくださいました。
僕のオーダー(エラそう)は大河原版「ストゥームトルーパー」だったんですが。
『ザクしか描けないんだ…』って…そのザクがその後のアニメ、プラモ業界に与えた影響は絶大すぎますからっ!
今さら僕が書くまでもないんですが大河原邦男先生は「ガンダム」のМSを始めとする日本のメカ・キャラクターのデザイナーの代表であり重鎮。現実にありそうなリアルメカから「ヤッターマン」のゾロメカまで得意とする「本当の」デザイナー。
「STARBOWS」は数少ない大河原さんの実写作品だった訳ですね。そう考えるとスゴい!
レイアップとしう会社に在籍時代、一時期よく大河原邸に通ったものです。
なんか居心地が良くて(失礼すぎる)毎度ムダ話をしながら長時間お邪魔してました。今さらながら、ホントにすみません!
このお仕事は特別出演、というか友情出演?的なモンだったんだと思いますね。
主役メカである巨大空母。これも映像化されたものはずいぶん印象の違うモノになってしまった…。
今なら間違いなくこれ、このまま使ってますけどね。
当時の(実写)制作会社やCG会社に理解がなく、せっかくの大河原デザインを、その頃流行のデザイン(かつCGにしやすいデザイン)に変えちゃったんですよね…。
今はサンライズに集う若いデザイナーさんたちと作業を進めていますが、みんな少なからず(以上に)大河原さんのデザインの影響でその仕事に就いた方たちです。
常に(今も)新しいデザイン、見たことない、ワクワクするデザインを追求し続ける大河原さん。限りなく広がるМSのバリエーションを見て「他人のデザインをいじくりまわして何が楽しいんだろうね」といつもおっしゃってました。
新しいものを、見たことないワクワクするものを!…そのスピリッツは継承していきたいと思ってます。
大河原デザインのウサギ型メカ3機合体の「ヴァニーナイツロボ」の画稿も探し中!