塩谷庄吾 | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

昨夜、久し振りに塩谷庄吾くんが夢に出てきました。
塩谷庄吾は「電脳警察サイバーコップ」のマーズ、北条刑事として特撮ファンに知られる俳優さんで……友人でもありました。

新田一郎先生と「サイバーコップ」の話をしたりとか…同じ身長、体格の妹尾洸さんと会ったりして…忘れていた、忘れようとしていた彼を思い出したからかもしれません。

「サイバーコップ」は大好きな番組で、放映当時、ファンクラブ(みたいの)をつくってたぐらいです。(「ZAC電撃応援団」て名前でした(笑))
塩谷くんは同じ歳で関西人で、本人も特撮ファンという事で、出演者の中でも特別仲良くしてもらってました。

放映から10年以上経って…2000年頃再会して、「サイバーコップ」復活の話や、新企画の話等を話してました。相変わらずの「サイバーコップ」への愛情と、特撮熱の変わらなさが嬉しかったです。



それから……


しばらく自分も忙しくなり、次に会う約束がのびのびになり……


次に会った時、彼は冷たい棺桶の中に居ました。



2002年5月5日、塩谷庄吾は、今もって謎を残したまま……



投身自殺しました。

大馬鹿野郎です。


生きたくて生きたくて生きれなかった人(同時期に亡くなられた円谷浩さんも。)がたくさん居るのに……。


柩の中の彼は穏やかな顔をして…笑顔にさえ見えましたが…


逝ってしまった人より、遺された者の方が……ずっと悲しい。
だから塩谷がずっと話していた「サイバーコップ復活」の夢なんか…

叶えてやるもんかと思った。

彼の想い出の品々と共に、ビデオやオモチャなんかもしまいこんで…

「サイバーコップ」ごと塩谷庄吾を忘れてしまおうとしていた……
実際、忘れてました。

それが…昨日勝手に人の夢に出てきて……

笑っちゃった。


御葬儀の直後は話題に出すのもイヤだったけど…


人は死んだら生きてる人の想い出の中にしか生きれない。
そして俳優は映像の中に、変わらない姿で生き続ける。

夢の中で、俺らはホントに楽しそうに酒を飲んでました。


7年経って、やっと久し振りに「サイバーコップ」観てみようかな、と思います。

「サイバーコップ」は当時的には野心的で挑戦的で…

同時期のどんな作品より斬新で面白く、今に至るまで類似した作品も無く、きっと今観ても全く旧くない作品だと思います。
特に10代20代の人に観て欲しいな、と思います。


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「サイバーコップ」直後の塩谷くんの写真。なぜかもともと白黒で、これしかみつからなかった…