君の青春は輝いているか? | 監督ブログ  wecker

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「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

前回は愚痴っぽい事を書いてしまい申し訳ないです。今後はブログもマイペースに頑張ります。

「自分が出来ることを頑張るしかないさ」…「ハイぺリオン」での光四郎の台詞です。

さて、今回のタイトルにピンと来た人はたぶん同年代☆彡

僕の真っ暗な青春(x_x;)を輝かせてくれた作品のひとつ「超人機メタルダー」のオープニングテーマです。「同人誌会場を駆け抜けたオタク戦士の真っ黒な青春(これもちょっと高度?ですが元ネタあります。わかります?)な20歳の頃、放送されていたゴールデンタイム(月曜よる7時!)に放送された最後の特撮番組です。あの頃、自分は就職したはいいが、仕事にはのめり込めず、同人誌制作、自主製作映画作りに明け暮れる毎日でした。渡洋史さんの記事に書いたように、その頃、東映撮影所に通っていた迷惑極まりないファンだった訳ですが…そこはまさしく夢の世界であり、自分の現実とは程遠い世界でした。

…あれから幾世相の歳月を経て…

昨日、とある人に「紹介したい人がいる」と誘われ、待ち合わせ場所へ行くと、ご紹介したい人というのが、妹尾洸さん(現在の芸名は妹尾青洸さん)だったのです!

妹尾さんは「超人機メタルダー」の主役剣流星を演じられた俳優さんで、現在も俳優さんとして活躍中の方です。一目でわかりました。剣流星の頃のままの姿(もちろん、渋くはなってますが)で驚きました。さすが超人機!

単純にお仕事としての面接だったハズなのですが、昔話に花が咲きまくり、結局2時間以上「メタルダー」当時のお話をしてしまいまいた。マネージャーさんごめんなさい。

妹尾さんにお会いするのは今回が初めてです。(遠くでお見かけした事はありましたが)僕は当時スタッフだった訳でもないのですが、本当に久しぶりに大切な友人と再会できた気がしました。同じ時代の青春を共有できた気分になれました。僕らの暗い青春に明るい光を投げかけてくれたいたメタルダーも、ご自身はひたすら毎日苦闘の日々だったようです。それを笑って話せるようになり、現在「メタルダー」をやれたのは自分の財産、と明言できるようになるまで、いろんな葛藤があったんだろうなとも思います。

少なくとも俺は妹尾さんが演じる剣流星が大好きでした。(鎧聖バルスキーも大好きでしたが)最終回、はじめて「妹尾さんの声で」メタルダーが別れの言葉を言うシーンを一番鮮烈に覚えています。

「…今も地球は平和ですか?あの人、その人、幸せですか?…」という歌声とともに。あれから「ロボットの死」は僕にとっても一つのテーマになってます。

そして素顔の…現在の妹尾さんは朗らかで優しい、本当に人当りの柔らかい(そして楽しい)人です。「僕は当時人気者だったという自覚はまったくないんですよ」と語る妹尾さんは、過去に囚われず、かといって忘れ去る訳でなく鮮明に覚えていて、大切にされていて……職業柄、かつてヒーローを演じた方にお会いする機会もあるのですが、妹尾さんとの出会いは単純に「いい人と出会えた」と思える出会いになりました。

…妹尾さんにはヘンなヤツだなぁと思われたかもしれませんが(笑)。

同年代の方はもちろん、若い人(?)も機会があればぜひ「超人機メタルダー」見てみてください。「コンピュータに天使が宿る」剣流星と、それを懸命に演じる若き妹尾洸の苦闘が胸に迫るハズ。いろんな意味で「コイツは凄いぜ!」と言える作品ですよ!

妹尾さん、また近いうちに飲みましょう!