
突然ですが、今年は希代のアクションスター松田優作の没後20周年になります。巷では優作の前妻が書いた(善意の)暴露本とかがちょいちょい話題になりましたね。
偉大すぎる俳優松田優作さんは、松田優作、とか優作とか呼び捨てできる程、もう立志伝中の人物になった感があります。
密かな、実は熱烈な優作ファンである畑澤は、優作没後20周年、そして彼の代表作の一つである「探偵物語」(薬師丸ひろ子の、ではないよ)の放送30周年にもあたる今年だからこそ、「ハイペリオン」に優作=工藤ちゃんリスペクトシーンを入れてみました。(今年しか出来ない!)
上の写真は「ハイペリオン」の劇中の1ショットですが、一瞬「おおっ?」と思って頂けたんじゃないでしょうか?
実は和田三四郎氏と知り合った頃から、彼を使って優作っぽいのを出来ないかなぁと思っておりました。そして彼もちょうど優作が「工藤ちゃん」を演じた年齢になりました。
ところが、三四郎氏自身はまったく松田優作も探偵物語も知らないという。
しかし、だからこそ「ならでは」の「探偵物語」になったと思います。
劇中の設定としては「全方位オタク」の折尾光四郎くんが、ヨコハマで探偵業を始めるにあたり、この時代の「探偵もの」を研究し尽くした結果、という事になってます。
演出意図(?)としては、もはや「探偵物語」は探偵もののデフォルトであり、「名探偵コナン」を初め、少なからずその後のすべての探偵もの、刑事ものに影響を与えている。このカッコ(工藤ちゃんスタイル)をしてれば、誰しもに「探偵ね」と思ってもらえるだろう、という事です。
しかして、物語はハードボイルドでも楽屋オチでもなく、いつもの畑澤ワールドの延長なのですが。
かつて、キムタク、とんねるずを初め沢山の有名人がこのオマージュに挑んで来ました。
さて、畑澤&和田の「探偵物語」はどうなりますか。三四郎くんが優作を知らないおかげで、いわゆる「なんじゃこりゃああ」的な、優作のモノマネ芝居になってなくていいと思うのですが。
俺も改めて見返したりしてないし。いや、結構てらいもなくそのままだったりしますけど(笑)。
「ブギーポップは笑わない」を期待してる方もいらっしゃるようです(金田龍監督は大好きな監督ですよ!)が、それも、ちょいとは入ってるかも。

実は「探偵物語」だけじゃなく、同年に(1979年)公開された優作映画の代表作のひとつ「蘇る金狼」(シンゴちゃんのじゃないよ)の中からもリスペクトシーンがあったりします。
そして物語後半の舞台は優作夭折の年、1989年になって行くのです…。
そしてもう一人の主役森久保祥太郎氏には名探偵濱マイク@永瀬風…を託してみました。これはまた次の機会に。