【複数の設定を読み込む】

mame.ini(厳密には*.iniという名前のMAME用設定ファイル)を複数読み込む事ができます。

 

日本版ストII'(sf2ceja)を例に起動すると、

inipath で指定されているディレクトリーを基準に以下の順序で設定ファイルを探索していき存在すれば設定されている値を順次上書きしていきます。

 

mame.ini(MAME全体で有効)

horizont.ini(横画面ゲーム全体で有効)

arcade.ini(アーケードゲーム全体で有効)←System type INI file (arcade.ini, console.ini, computer.ini, or othersys.ini) はMAME 0.253で廃止されました。

raster.ini(通常のブラウン管ゲーム全体で有効)

source/cps1.ini(ソースファイルを共有するゲーム全体で有効、sourceディレクトリーを作った上で配置する必要がある点に注意)

sf2ce.ini(クローン全体で有効)

sf2ceja.ini(sf2ceja限定で有効)

 

 

ゲームによってそれぞれのタイミングで読み込まれるファイル名が変わります。

名前からなんとなくルールも見えてきますよね。

これを理解するととっても便利!

全体の設定はmame.iniで…フィルターの設定はここで…操作の設定はあそこで…。

 

 

【特定のゲームにだけ設定を有効にする】

この場合だと sf2ceja.ini に設定を書けばよいことになります。

クローン全体に変更範囲を広げたければ sf2ce.ini

もっと変更範囲を広げたければ source/cps1.ini を使うという感じです。

 

 

より正確な内容についてはオフィシャルドキュメントを参照してください。

 

【Multiple Configuration Files】

https://docs.mamedev.org/advanced/multiconfig.html

 

 

検証環境:MAME 0.203