自負と偏見のイギリス文化
![]() | 自負と偏見のイギリス文化―J・オースティンの世界 (岩波新書) 新井 潤美 岩波書店 2008-09 売り上げランキング : 53871 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この著者については平凡社新書のを2冊、読んではいるのだが、イギリス文学には全く馴染みのないので、どうも感想に困る。著者は高校留学の人で、英語を母語同然に読める様だが、原文で読むのと、翻訳で読むのとで異なるポイントを提示している風に思える。文化が違うのだから、読書のツボが異なるのは当然なのだが、書く方も読む方も、自らの階級性を投影してしまうのが、イギリス人の読書世界ということなのかもしれない。文学作品の本質は階級であると言ったら乱暴かもしれないが、そうした点を全く理解しないで読んでいるところに、理解のズレがあるのは否めないだろう。今回はJ・オースティン作品の解説なのだが、例によって、私は一冊も読んだこがない。タイトルは聞いたことがある。「自負と偏見」は「高慢と偏見」と訳されていたのも知っている。ただ、それがどんな内容であるかは知らないし、この解説本を読んでもイマイチ頭に入らなかった。「ブリジッド・ジョーンズの日記」などはオースティンの作品を雛形にしているそうだが、その意味でも、彼女の作品は現代に通じるものがあるのだろう。著者のみならず、多くの熱心なファンが存在しているらしい。オースティンがこれまで正当に評価されなかったのはその「淑女イメージ」からだそうだが、それならば日本でも再評価が期待できるかもしれない。その為には、岩波新書以外でのアプローチが必要となろう。最後に小池民男の名前が唐突に出てくるのだが、これは初めて公表したことなのだろうか。
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公務員教師のダメ出しを!
![]() | 公務員教師にダメ出しを! (ちくま新書) 戸田 忠雄 筑摩書房 2008-11 売り上げランキング : 83411 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
現実問題として、よほどのことがない限り、親がダメ出しなどできない。やればモンペにされるだけ。
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数字でみるニッポンの医療
![]() | 数字でみるニッポンの医療 (講談社現代新書) 読売新聞医療情報部 講談社 2008-11-19 売り上げランキング : 4595 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
数字がメインではなく、新聞記者ものだから、わりと分かりやすい。
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ハイエク
![]() | ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書) 池田 信夫 PHP研究所 2008-08-19 売り上げランキング : 675 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「日本を代表する人気ブロガー」のブログは一度も読んだことがないのだが、新書は前に一回読んだ。この人も何が専門なのかよく分からん人なのだが、経済学はその範疇にある様だ。それでハイエクなのだが、おそらく「日本で一番易しいハイエク入門書」かもしれないけど、トーシロにはちょっと分かりにくかった。著者の時代はマル経全盛だった様で、ハイエクはフリードマンと共に鬼っ子の如く嫌われていたとのこと。サッチャー、レーガン、小泉という系譜がハイエクの再評価を決定付けたのだろうが、格差格差で、最近はまた、逆風が吹いている様子。ただ、計画経済の失敗と、市場経済の万能さは、もはや誰しもが否定できない(でもないか)現実である以上、ハイエクの慧眼を貶める様な変化が今後発生するとは考えにくい。ただ、ハイエクが生きた時代もソ連の計画経済が西側に対して成長率の面で優位に立っていたことを著者は強調する。今の学者が左翼に流れるのは、その残り火みたいなものだろうが、得体の知れない市場に任せてれば、自然の摂理が働いてうまくいくという学説よりも、「社会科学」という「科学的」に説明できる学問の方が学者にとって魅力的であることは間違いなかろう。現在の「新自由主義」に抗する「新左派」も、もちろん「市場」を否定している訳でもないし、ハイエクを否定している訳ではない。「暴力革命」を肯定するマル経学者も多少残っている様だが、ハイエクの様な復活の道はマル経にはなさそう。
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隣人祭り
![]() | 隣人祭り (ソトコト新書) アタナーズ ペリファン 木楽舎 2008-06-12 売り上げランキング : 43107 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ロハスとかいうヤツには、胡散臭いものしか感じないのだが、この隣人祭りっていうのも怪しすぎるなあ。日本でも活動を始めたらしいことは知っていたのだが、これはそのパイオニアであるフランス人が書いた啓蒙書に、在仏日本人が解説を加えたもの。こういうご時勢になると、古き時代のご近所付き合いが良かったなんて話になるのだが、そういう人は共同体に入らずには生活できない田舎暮らしという道もある訳だし、近所付き合いの煩わしさがないというのが都会暮らしの魅力であることは否定できないだろう。隣に住んでいる人の素性が知れないというのも不安だろうが、むしろ生活情報が筒抜けだと、ピッキング団とかに情報を売られる可能性もある。何よりもヒマな老人ドモの噂話のネタにされるのはやりきれない。自治会なんてホントにその為に存在している様なもので、某宗教団体や某政党に乗っ取られるケースも多い。こういうのは誰かが仕切らなければ始まらんのだろうが、隣人祭りにしても、自治会にしてもバックがどうなっているか分からないうちは、むやみにプライバシーを晒すのは危険であろう。結局、独居老人とか外国人、母子家庭の様な「弱者世帯」は歓迎されても、独居男性、特にフリーターとかニートといった「何をしているか分からない」人は日本では敬遠されるのではなかろうか。
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金正日の正体
![]() | 金正日の正体 (講談社現代新書) 重村 智計 講談社 2008-08-19 売り上げランキング : 89460 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
正日既死説はこの前に教授が出したベスト新書では、そんな話もあるよといった一つの情報として示していただけだったのだが、こちらではそれが確信に変わっている。それでは今、重病説が流れている将軍様は誰なんかいなということになってしまうのだが、著者はダブルに対面したことがあるという証言者を見つけてきた。そのことが死亡説を裏付ける根拠となり、北朝鮮ブームが去り、ベストとか三笠とかに都落ちしていた著者に講談社復帰への道を開いたのか。結局、「ミスターX」暴露も重村説が定着することなく、ウヤムヤになってしまったのだが、将軍様死亡説はそれとは比べ物にならないくらいインパクトが強いのに、世界に衝撃を与える情報とはなっていない。重村先生もついにトンデモ扱いになってしまったのだろうか。相変わらず、朝鮮総連との戦いにおける武勇伝に頁を割いているのだが、どうもKCIA工作員の匂いも強いんだよね。その意味ではミスターXも正日死亡も国情院のリークということも考えられる。この辺は南北合作で日本の出方を探ろうとしていたのかもしれない。マトモに脱北者の声を集めるなんてことはしている気配もないし、情報提供者もタダでスター教授にネタを提供している訳でもなかろう。総連幹部や社民党議員は相変わらずボロクソなのだが、「S大学」の教授を経歴詐称だとか非難していたりもする。さすがに、こんな新書を出してしまうとNHKに呼ばれることはないと思うのだが、NHKの朝鮮解説枠をがっちり確保しているS大学教授に対しては複雑な思いがある様だ。珍しい金平一の家族写真なども載っているが、これはポーランドの市のHPにアップされていたものらしい。平一は言われているほど首領様に似ていない様な気がするが、娘は結構可愛いな。整形入っていると思うけど。
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論争 若者論
![]() | 論争 若者論 (文春新書) 文春新書編集部 文藝春秋 2008-10 売り上げランキング : 8354 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
堀紘一という人は、自分みたいな人間が若者から軽蔑されているだなんて思ってもいないんだろうな。
冒頭に収録した「丸山真男ひっぱたき」と仲正のヤツ以外は全て空論。
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カリスマのつくり方
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図書館弾圧派か。
こういうファシストが権力を握ると躊躇なく焚書すんだろうな。
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