新書野郎 -53ページ目

地図だけが知っている日本100年の変貌

地図だけが知っている日本100年の変貌 (小学館101新書)地図だけが知っている日本100年の変貌 (小学館101新書)

小学館 2009-08-03
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結構、新書でもこのテーマは定番じゃねえ?

デジタルネイティブ

デジタルネイティブ—次代を変える若者たちの肖像 (生活人新書)デジタルネイティブ—次代を変える若者たちの肖像 (生活人新書)

日本放送出版協会 2009-01
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Nスペ本だが、最初から新書とは珍しい。番組は例によって視ていないのだが、放送通りというより、Dの個人的取材記の色彩が強い。第一人称を「僕」としているのもそうした点を感じさせられるが、13歳の起業家少年をはじめ登場人物が皆若いので、対象との距離を埋めるためかもしれない。もっとも天下のNHkなら、上から目線で取材するところなのだが、今回の著者であるDは相手に圧倒されっぱなし。一般人にはNHKの看板で精神的優越感を保てるものの、そうした「一般常識」の埒外にあるIT起業家に対しては一介のサラリーマンである自分は「私」という確立した個人ではなく、埋没した個人である「僕」が相応しいと考えたのかもしれない。デジタルネイティブというのも彼らが名付けた新語ではなく、生まれた時からインターネットが共にあった世代に使われいる呼称らしい。取材時には検索を掛けてもそれほどヒットしなかったそうだが、今年に入ってデジタルネイティブを冠した本が数冊出ている。この番組の影響もあろうが、既存の価値観や発想を崩す世代が業界に台頭してきたということであろう。生まれた時からテレビがある世代と、そうでない世代の距離といったものは制作の現場では無視できないものがあったろう。そこにテレビの隆盛も衰退も関連があると思えるのだが、インターネットが当たり前の世代がインターネットを衰退させるのもまた必然的なことかと思う。

横浜中華街

横浜中華街—世界最強のチャイナタウン (中公新書ラクレ)横浜中華街—世界最強のチャイナタウン (中公新書ラクレ)

中央公論新社 2009-07
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唐人街でもチャイナタウンでもない「中華街」は横浜の専売特許みたいなものなのだが、なぜ「横浜」なのか、なぜ「中華」なのかといったことがよく分かる通史。この辺はよく分からんが、著者は玄洋社初代社長平岡浩太郎の曾孫にあたり、内田良平の血脈を継ぐという「国士系」の人らしい。その点孫文関係のことは詳しいのだが、孫文は女好きというより、ロリコンではなかったのかとも思う。もっともそれは中国の伝統的回春嗜好とは一致するものではある。他にもマリアルース号事件や大震災、学校事件と中華街(というか横浜の華僑社会)を騒がせた事件は押さえているが、中でも日本人がそのアクターになかった学校事件の詳細はあまり知られていない。関帝廟再建の「手打ち」から最近の「国共合作」事情などもあり、この手の話はますます過去の遺物と化して、中華街のスポークスマンである林兼正も黙して語らないから貴重である。最近ではそうした中華街の分断背景は新たな勢力となった新華僑との間で顕著である様で、新華僑の側の組織化がみられない事情もあるが、両者の店舗間の交流はほとんどないらしい。その辺が中華街としての統一行動が難しくしているところだそうだが、地元商店街から総スカンを食った「池袋チャイナタウン構想」と同じく新華僑の勝手気ままなやり方が、地域を培ってきた社会との軋轢を産んでいる様だ。もっとも著者は健全な商業化する以前のカオスを中華街の魅力としていて、福富町に新たに形成されたニューカマー「中華街」に注目している。ただし、これは中華街ではなく中国人街とでも呼ぶべきものなのだろう。
★★

振仮名の歴史

振仮名の歴史 (集英社新書)振仮名の歴史 (集英社新書)

集英社 2009-07-17
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却下された最初の企画の方が面白そう。
★★

「葬儀」という仕事

「葬儀」という仕事 (平凡社新書)「葬儀」という仕事 (平凡社新書)

平凡社 2009-07
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結局自社PRか。

マニラ保険金殺人事件

マニラ保険金殺人事件 (中公新書ラクレ)マニラ保険金殺人事件 (中公新書ラクレ)

中央公論新社 2009-05
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当時、第二のロス疑惑事件などと騒がれた事件だそうだが、これは記憶にない。第二のロス疑惑というとトリカブトとかを思い出すのだが、マニラ保険金殺人というと、類似の事件が年中発生している様にも思える。これはその嚆矢になった事件か、初めて発覚した事件か分からんが、主人公である主犯の男は既に出所し、三浦さんよろしく自分のことを報道した記事を訴え続けているらしい。この新書は事件当時、男の信頼を得て逮捕まで付き添った元読売記者が本人と20数年ぶりに再会し、了承をとった上で書いたもの。事件の犯人、被害者双方の杜撰さもさることながら、幾つか意外な点があった。自首しようとする犯人をなだめ、物的証拠があがるまで、警察が借り上げたアパートに待機させるなんてことがあるとは知らなかった。「警察の保護下におく」とはこういうことだったのか。ただ、その間犯人は自由に取材を受け、西表島への旅行は却下されたが、宇都宮へギョーザを食いに出かけたりして、実行犯が逮捕されたときに、主犯の男の所在が掴めず、警察が慌てたなんてこともあったらしい。監視は付けていなかったのか。もう一つは犯人が刑期をを終えて出所した後、オーストラリアに移民したということだが、前科がある者は警察から各国へ情報が渡り、入国拒否されるなんて実しやかに言われる中、どんな形か知らんが、審査が厳しそうな豪州へ移住したというのは驚く。結局、「豪州に馴染めない」ということで現在はバンコクで暮らしているそうだが、この男は当時バンコクでは未遂事件を起こしている。その実際がどうなのか、単に当該国の審査が甘いのか不明だが、少なくとも日本の警察から各国へ犯罪履歴が渡っているなんてことは特定のケース、特定の国(米国?)を除けばなさそうだ。
★★

戦争ができなかった日本

戦争ができなかった日本――総力戦体制の内側 (角川oneテーマ21)戦争ができなかった日本――総力戦体制の内側 (角川oneテーマ21)

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-10
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終戦商戦だけど、初めに結論ありきじゃねえ。

世襲議員のからくり

世襲議員のからくり (文春新書)世襲議員のからくり (文春新書)

文藝春秋 2009-05
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民主の太鼓持ちであることもカミングアウトした形になったけど、読み物としては面白い。
それにしても、安倍勝共一派の反撃は節操がないな。
★★

早わかりサブプライム不況

早わかりサブプライム不況 「100年に一度」の金融危機の構造と実相 (朝日新書)早わかりサブプライム不況 「100年に一度」の金融危機の構造と実相 (朝日新書)

朝日新聞出版 2009-01-13
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サブプライム問題もすっかり過去の出来事みたいになってきたが、このままわけ分からんうちに終わってしまうのも何なので読んでみた。著者は野村総研から現場に転じ、JPモルガンを経てBNPパリバのクレジット部長という人らしい。アイドルっぽい名前だが、これから金融アイドルとして売り出すのだろうか。そうしたこともあってか知らんが、万人に分かりやすく書いたつもりの様だ。ただ、カネの流れだけで世界が完結していて、自分たちが世の中を動かしているという自意識をも感じる。かといって、当事者責任などこれっぽちも感じていないみたいで、誰に何を啓蒙したいのだろうか。証券化ビジネスの限界を思い知らせるだけなのに。

皇族

皇族―天皇家の近現代史 (中公新書)皇族―天皇家の近現代史 (中公新書)

中央公論新社 2009-06
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中公お得意のガチンコ研究新書。
★★★