私の体験的ノンフィクション術
- 著者: 佐野 真一
- タイトル: 私の体験的ノンフィクション術
ルポライターの大御所に上り詰めた著者だが、どんな仕事でも引き受けるフリーライターの基本を今でも忠実に守っているのはさすが。
☆☆
英語屋さん
- 著者: 浦出 善文
- タイトル: 英語屋さん―ソニー創業者・井深大に仕えた四年半
かなり売れた本。英語そのものより、「英語を使ったお仕事」の実態を教えてくれる。これも「英語幻想」の本質を捉えていたのが、ベストセラーを招いたのかな。
☆☆
「戦間期」の思想家たち
- 著者: 桜井 哲夫
- タイトル: 「戦間期」の思想家たち レヴィ=ストロース・ブルトン・バタイユ
アンドレ・マルロー、レヴィ=ストロースにブルトン、トロツキーにバタイユと、「知」のオールスターたちの物語を新書にまとめた本。とはいっても難解な思
想の世界の話ではなく、第一次大戦から第二次大戦にかけて、紙上ではなく、現実のフランス社会に、彼等が残した足跡を辿る。マルローがアンコール遺跡か
ら、仏像を盗んで逮捕された話から、レヴィ=ストロースの共産党修行時代、フランス亡命時代のトロツキー、ブルトンが愛した女ナジャとか、バタイユの性格
の悪さなど興味深いエピソードが満載。これらの思想家について熟知している人でなくても(私はもちろん、ほとんど読んでいない。ていうか、とても読めん)
青春群像としてまあまあ面白く読める。と思う。フランスでは今でも左翼が「知識人」の看板だが、なるほど、こういう偉大な先駆者がいたからかとちょっと納
得。
☆☆