新書野郎 -220ページ目

沖縄生活誌

高良 勉
沖縄生活誌
生活誌だけなら面白かったのだが、岩波新書としてはそうは問屋が卸さない。
★★

古きよきアメリカン・スイーツ

岡部 史
古きよきアメリカン・スイーツ
タイトルそのままの新書。著者は児童文学の翻訳なんかをやっている人らしい。米国に住んだ経験がある人は「そう、これこれ!」みたいな菓子を20ほど紹 介。ガムとかコカ・コーラなんてのも入っている。その他もポプコーンとかクッキーとか、まあアメリカン・スイーツと言えばそうなんだけど。ただ、さすがに ジェロというものだけは知らんかった。フォーチューン・クッキー日本人起源説は日本人の商魂逞しさだったか、ずる賢さ(スパイね)を宣伝する為のガセだと 聞いたことがある。何だったかな?しかし、移民の国アメリカと言っても大衆化するのは西洋起源の菓子ばかり(ポプコーンとマシュマロは厳密には違うらしい が)。まあ考えてみれば日本でも、和菓子が好きという子どもはあまりいないだろう。やはり商品経済にとって子どもが一番扱いやすい消費者なのかもしれな い。

一杯の紅茶の世界史

磯淵 猛
一杯の紅茶の世界史
紅茶世界紀行。
好きなことを仕事にしている人って幸せそう。
★★

紙幣は語る

中野 京子
紙幣は語る
お札の話はとっとと切り上げて、フェミ偉人伝がたっぷり。

江戸・東京の老舗地図

正井 泰夫
江戸・東京の老舗地図
東京で、うんちく野郎になりたい奴にはいいかも。
★★

日露戦争の世紀

山室 信一
日露戦争の世紀―連鎖視点から見る日本と世界

この本も「反日デモ効果」の一冊らしい。その正否は別として、問題提起の材料となるべく暴れてくれた連中には、毛沢東が日本軍を評価した様に、読書人間としては評価しても 良いかと思う。著者自身は「歴史認識の共有」の観点からの執筆であった様だが、その原点を突詰めていくうちに、このテーマに落ち着いたらしい。と いう事で特に中韓の「歴史認識」の強制という事にはなっておらず、むしろ、そうした面を避け、日本と「アジア」が精神的に乖離していった原点を「中高生に も分かる」様に伝え、判断は各自に任すという「教育的」には優れた本。
★★

働こうとしない人たち

矢幡 洋
働こうとしない人たち - 拒絶性と自己愛性
何か決めつけの様な気がするが、そうでもしないとこれで食っている人はやってけないんだろう。

サウジアラビア

保坂 修司
サウジアラビア―変わりゆく石油王国
9.11以降、わりと地味な存在だった中東研究家たちが一躍、お茶の間にお馴染みの顔となったが、イラクプロパーの大野さんや酒井女史に負けず劣らずメ ディアに登場したのがこの著者。サウジアラビアで政変でもあったら、リヤド現調組の著者は一気にトップの座を奪いそうだが、この本を読むと、その可能性は 非常に小さいことが良く分かる。著者は幾つかその理由を挙げているのだが、王族の数が2万人を超え、反対部族が壊滅された中で、王族の中で政治を動かす自 民党政治にも似た支配を確立している点は良く知られている。しかし、著者のスタンスとしてはサウジアラビアのマス・イメージを問い直すところにある様で、 いきなりスラムの存在や、「ワッハーブ派」が実は「ワッハーブ派とされるもの」であることを明かしたりと、興味深い切り口から始まる。運転の禁止に代表さ れる女性「差別」の問題や、外国人が圧倒する就労人口の中で、深刻化する「サウジアラビア人」の失業問題は、事例を多く用いて、その本質に迫っている。ま た「民主化」がある程度進んでいることも明らかにしており、前回の選挙は別にサウジ初の選挙という訳でもなかったらしい。「民主化」によってリベラルが後 退して、逆に強硬派の影響力が強まったというのは興味深い。また、ムスリム同胞団系が教員として多く入り込み、サウジの教育に影響を与えていたとは意外 だ。その教科書の内容はトンデモないもので、オサマ・ビン・ラディンもここから始まったのかもしれない。ただ、他国の教科書に圧力をかけて政治カードとす る様な特殊な文化は、この辺にはない様だ。
★★★

島国根性を捨ててはいけない

布施 克彦
島国根性を捨ててはいけない
言いたいこと言っておしまいの内容はアレだが、このタイトルに否定はできない。

事物はじまりの物語

吉村 昭
事物はじまりの物語
あっと言う間に読めた。