新書野郎 -210ページ目

電波利権

池田 信夫
電波利権
極めて重要な問題なのに、話題にすると「電波少年」だと思われるから厄介だ。

帰ってきたもてない男

小谷野 敦
帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて
相変わらずのヤケクソぶりだけど、読んで面白いからそれでいいか。
★★

北欧デザインを知る

渡部 千春
北欧デザインを知る―ムーミンとモダニズム

タイトル通り、北欧の商業デザインを紹介した新書。メーカーではノキアとかイケアとか、エリクソンといった名が知れたところや、人では前に関連本 を 読んだヤコブセンなんかが取り上げられている。私はこの世界には全く不案内なのだが、「デザインジャーナリスト」の著者に言われるまでもなく、北欧デザイ ンの評価が高いのは知られていることであろう。しかし、著者は北欧は、まだまだ日本ではマイナーだと考えたのか、代表選手としてムーミンを持ってきてい て、副題も「ムーミンとモダニズム」。商業デザインの本なのに、ムーミンの話を押し込むのは、ちょっと強引な気がしないでもない。本題から離れた話がもう 一つあって、著者の趣味であるプール通いの話。これについては「なるべく多くの人に話たい」そうだが、北欧の市民プールでは皆、全裸で泳いでいるのだとい う(男女別ではあるらしい)。それで水泳帽にゴーグルを着けた全裸の人が、自分の目の前で大股広げて平泳ぎをしているのを目にしたことが著者にとって大き な衝撃だったらしい。ちなみに、近影からは著者が男か女か不明。名前も文体もどちらともとれる。ちょっと気になるところだ。で、その話に戻ると、日本でも たまに大浴場とかで全裸で平泳ぎしている輩がいないこともない(女湯にもいるのかどうかは気になる)。温泉に全裸で入る日本人に衝撃を受けるアジア系の人 たちは多いが、私も台湾の温泉に初めて行った時に皆、水着をつけて入っているのを奇妙に感じたものだ。その点、水泳帽にゴーグルだけど全裸というのはやは りポイントが高い文化だと思う。

音楽ライターが書けなかった話

神舘 和典
音楽ライターが書けなかった話
ミュージックシーンでは黒人がマジョリティーで、白人がマイノリティーという点には同意する。

日露戦争 勝利のあとの誤算

黒岩 比佐子
日露戦争 ―勝利のあとの誤算 文春新書
これは面白かった。「お鯉」の人生を挟んだ構成も良い。
しかし、よく調べたもんだ。色んな人の父とか祖父が出てくる。
あの日比谷公園焼討ち騒動で、小泉の祖父と、加山雄三の祖父がともに関係者だったとは、妙なつながり。
★★★

あの人と和解する

井上 孝代
あの人と和解する―仲直りの心理学
そんな都合良く行くとは思わんし、和解する気が全くないあちらさんの国内政治の都合である「歴史認識」問題と同一に語って欲しくない。

回想 回転扉の三島由紀夫

堂本 正樹
回想 回転扉の三島由紀夫
極私的な思い出話。「兄弟」なら、もっとその辺のことを書いてくれれば嬉しいけど、やはり「ほのめかす」に留まる。

産廃ビジネスの経営学

石渡 正佳
産廃ビジネスの経営学
現場の人なら「評論」ではなく、実態をもっと書いてくれ。
★★

純愛心中

堀江 珠喜
純愛心中―「情死」はなぜ人を魅了するのか
いつもながら、50代の大学教授とは思えない、
その妖しさにノッサセニョーラ!
★★

沖縄現代史

新崎 盛暉
沖縄現代史
十年目の新版。十年一昔だけど、著者のアタマの中は変化が無い様で、闘争一色。まあ別にいいけど。革命史じゃないんだから。
★★