感動!ブラジルサッカー
藤原 清美
感動! ブラジルサッカー
発行日を見ると、結果賞味一月くらいしかなかった様だ。どうも慌てて作った典型的な便乗本といった感は否めないが、前に紹介した『フチボウ』の様に四年後に再版される様なシロモノではないことは確か。この著者はCSではお馴染みの人なんだけど、今回、彼女の年齢を知ってビックリ。別に年齢差別する訳ではないが、前からオトナの女性があんな喋り方をしてブラジル人はどう思うのかと考えていたのだが、まさか四十近い人だとは思わなかった。略歴によると、よく分からん賞を受賞しているらしいけど、まあこれはブラジル的受賞なんだろう。セレソン密着取材を許されているのもそうした理由だと思えるが、2002年の取材ビデオはホント視ていてイライラした。ポルトガル語の語彙不足は致し方ないとしても、あんな幼児が「ジャーナリスト」として密着しているのをウザイと思っていた関係者も中にはいたのではないか。ただ、「ジャーナリスト」は取材をしたり、分析したり、それを記事に、映像にしたりという以上に、どう「コネ」を作るかの方に能力に分かれ目があるので、その意味では「ジャーナリスト」として優秀な素質を持っているのかもれない。しかし、それが彼女の作戦なのかどうか分からぬが、やっぱりブラジル人女性と日本人女性は別の生き物なんだなあと感じてしまう。
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フランス領ポリネシア
エマニュエル ヴィニュロン, Emmanuel Vigneron, 管 啓次郎
フランス領ポリネシア
原著は1995年というのはいかにも文庫クセジュらしいが、これはちょっと怪しい匂いが漂う本だった。というのも例の核実験実行再開直前に出版され、その核実験施設建設が如何に経済的恩恵を与えているかを滔々と述べているからである。言ってみれば実行を前に露払いしている感じなのだが、公衆衛生が専門という著者がそんな役割を担っているのもなんか疑念を生じてしまう。生態系など環境問題にも詳しい解説があるのだが、核関連は全く書いていなくて意図的に言及を避けていると思われる。その一方、著者の専門外である経済的利潤について再三触れているのは不可思議。その経済的恩恵が事実だとしても、科学者としての誠実さは疑われてしまう。もっと不可思議なのは今頃こんな本をラインナップに加えた白水社だが、訳者もさすがにその辺は気になったと見え、あとがきでフォローしてるのだが、どうも腑に落ちない一書であることには変わらない。
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