新書野郎 -189ページ目

牡蠣礼讃




畠山 重篤
牡蠣礼讃
正にグッドタイミングというか何というか。
★★

マンガ入門




しりあがり 寿
表現したい人のためのマンガ入門
なんかキャラと違う説教も入ってる。

原理主義から世界の動きが見える




小原 克博, 中田 考, 手島 勲矢
原理主義から世界の動きが見える
宗教系学者からの原理主義見直し論。
★★

芸術とスキャンダルの間




大島 一洋
芸術とスキャンダルの間――戦後美術事件史
事件簿ものだけど、これはおもろかった。
★★★

経済政策を歴史に学ぶ




田中 秀臣
経済政策を歴史に学ぶ
硬軟あわせたものだけど、何を学んだのかよく分からなくなった。

忘年会



園田 英弘
忘年会
意表をつかれるテーマなのか、タイムリーな企画なのか。研究テーマで悩んでる人のお手本みたいな本。
★★

日本の名列車




竹島 紀元
日本の名列車
鉄ヲタの歴史。

30代未婚男




大久保 幸夫, 大宮 冬洋, 畑谷 圭子
30代未婚男
ほっといてけろ。

格差社会の結末




中野 雅至
格差社会の結末 富裕層の傲慢・貧困層の怠慢
「格差もの」の中では良心的な方だけど、ちょっとクセがあるね。
★★

シーア派 



桜井 啓子
シーア派―台頭するイスラーム少数派
ニュースで毎日の様に、「バクダッドでテロ、過去最大級」なんてことを聞いていると、30人死んだ、40人死んだ、50人死んだと言われても、感覚が麻痺して、ああまたかといった感じになってしまう。三菱重工ビルが数人の死亡だったに関わらず、歴史の一ページとして語り継がれていることを思えば、イラクでは毎日の様に、歴史が塗り替えられているといったところだろうか。しかし、何人死んだかといった事実は伝えられても、その背景は往々にして無視されるので、オツムが弱いサヨクの人たちが、みんな米軍と自衛隊のせいなのよみたいに単純化してしまうと、犠牲者も浮かばれないし、爆弾テロに免罪符を与えてしまうというものだ。とりあえず、イラクにおける暴力の連鎖を理解するためにも、この新書でお勉強する必要はあるだろう。シーア派については頭では理解していても、イランのそれ以外は紹介されることも少ないので、やはり体系的に解りたいものだ。「イスラーム革命」がなぜイランだけで成功したのかを考えるとき、周辺国や米国の極度の警戒といった事情があるものの、革命の「主体」が誰なのか、革命後、誰に政権を委譲するのかという問題がスンニ派とシーア派では異なることは留意すべきだろう。ある意味、「フセイン後」の混乱もそうしたところに理由を求められるかと思うが、「革命輸出」はほぼ不可能であるという事情も見えてくる。イラクやバーレーンといった国でも「アラブ人」というアイデンティティーはシーア派のイラン人を「他者」とするものであるらしいし、イラン系が中心だというクウェートのシーア派も、その地位を強固にしたのが、スンニ派王族が逃げ帰った中で戦ったイラクに対する「クウェート国民」としてのレジスタンスだったという。サウジアラビアのシーア派が懐柔されたのも、イラクの脅威が去って、イランの脅威が浮かび上がってきたからである様だ。そうしてみると「国民国家」や「民族」といった西洋的概念が、イスラーム世界でも少数派の防波堤に使われていることが分かる。西洋的「革命」を否定したイランの「革命輸出」を阻止しているのは、やはり西洋式のジハードということになろう。
★★