中国の不思議な資本主義

東 一眞
中国の不思議な資本主義 (中公新書ラクレ 247)
中公ラクレということで、読売特派員ものだが、北京赴任以前は全く中国と関係がないアメリカ帰りの経済部記者だったらしい。中国要員は各社とも自前で用意している筈なのだが、こうした英語畑を北京特派員に送り込むのも、中国がグローバル化しているからというより、「脱チャイナ・スクール」的なものがあるのかもしれない。そうした因果はこのタイトルにも表れているかと思うが、無理に中国を理解しようとすると、どうしても矛盾が生じて、結果的に陳腐な「中国論」に収まってしまうという弊害に陥っている様な気がしてならない。前半の「中国人論」は正にその展開で、どうなることやらと思ったが、後半、得意のミクロ経済分野で巻き返した感じ。ただ、マクロに関しては強引な感じもして、研究者である丸川知雄がものすごく分かりやすい中国経済本を中公新書で出したばっかりなのに、弟分のラクレで特派員が「ヘデラ型資本主義」とか独自の経済理論を駆使する必要もなかろうにとも思ってしまった。個人的には日本大使館に電話をかけるとノイズがもの凄くて、中国政府の悪口を言うと、途中で回線が切断されるといった話の方が興味深い。ホンマにそんなことがあるのかいな。
★★








