美しい国 ブータン
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リヨン社の「かに心書」というヤツらしい。新書野郎もこんな新書は知らんかった。田英夫の『特攻隊と憲法九条』なんてのも出しているのか、アブナイ系なのかもしれんが、一応「ココロ系」として括っている様だ。そんな訳で、これもブータン「ココロ系」。安倍の新書とタイマン張れる版元でも、著者でも、国でもないから、バカの一つ覚えみたいに「美しい国」を揶揄した連中とは違い、何か最初から「負けるが勝ち」といった雰囲気も漂う。それにしても、今枝由郎に先んじてのブータン新書か。これも別に、ブータン学者の大将と岩波新書にケンカ売ってる訳ではなく、むしろ便乗っぽい。しかし、今枝はこの時期に岩波か。中国は岩波に「撫順の奇跡」の子飼いを派遣してるみたいだけどけど、大将はいつもの様に中国大批判ができたのかな。まあ買わなくても、もうすぐどっかで読めるはず。で、こちらの著者はブータン中将くらいで、元青年隊の人だけど、「知るための」を書いた人か。今はタイでJICA仕事とのこと。忙しい日本社会とか、人間関係が希薄な日本人とかの批判は結構なのだが、だからといって、ブータン人の方が人間的に幸福だと断言できるものなのだろうか。私などは忙しい社会で、人間関係が希薄な方が、一人で読書の時間がとれるので、幸せを感じるのだが、そんなに「孤独」ってイケナイことなのだろうか。一日営業仕事などすると、隣近所はもちろん、家族とも口をききたくなくなるのだが、それでも接する人数も、人と話す時間も、平均的なブータン人よりは遥かに多いだろう。ブータン人だって、みんながみんな幸福だと思っている訳ではないだろうし、日本人でも、熱心に宗教やってる連中はブータン人と同質の幸福を感じてるんじゃないかな。ブータンみたいな環境ではいざ知らず、日本では「幸福」の形は多種多様だと思うんだけど。
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アキバが地球を飲み込む日
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なんか踊らせられてるような。
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精神科医は信用できるか
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この人はちゃんと診察もしているのか。
しかし、安倍は潰瘍性大腸炎じゃないのか?
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心理諜報戦
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原田本とは格が違うとは思うけど、これも「演劇」かな。
★★
ヨーロッパの庭園
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これは「カラー版」でやってくれないと、私の様なトーシロには楽しめん。もっとも、「ガーデニング」っていう西洋庭いじりが好きな方々も、ここまで壮大なマネの出来る人はそういないだろうから、ターゲットは西洋史の人たちなのかなあ。著者はドイツ文学辺りが専門とみたけど、庭園は建築とか音楽、文学と並ぶ一つの芸術だそうだ。それは、まあ日本でもそうなんだろうが、大衆の芸術としてはハードルが高い。ここに登場するのも、王様がその財にものを言わせてみたいな話が多い。それでも「素人造園家」と呼ばれる一群もいて、少しづつ、素材を集めてはせっせと生涯かけて、庭園作りに勤しむ人たちがいたのだという。そういう中から名作も生まれているらしいが、やはり素人の道楽としては金も時間もかかる効率の悪いものではないかとも思う。その点、やっぱ図書館廻りが素人の道楽としてはコスト・パフォーマンス的にも最高だね。と自己弁護。
★★★
北朝鮮vs.アメリカ
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また懲りずに読んでしまったという訳ではなく、新書なので半ば義務として読んでしまったのだが、陰謀論のレベルとしては、ベンジャミン・フルフォードや、コシミズの粋には、まだ達していないんじゃないかな。何を勘違いしたのか、テッシーとラスプーチンにケンカ売ってるけど、二人の人気に嫉妬しているとしか思えん。「北朝鮮外交の真実」はあちこちで駄本扱いされていたけど、朝ナマで、北朝鮮専門家を自負する大学教授(重村か?)にコケにされたことが、よほど悔しかったみたいで、ここでも反撃している。元々、お勉強が出来るお山の大将だったんだろうが、もうちょっと人生経験を積んでから「デビュー」した方が良かったのかもしれない。それにしてもスーパーKも「奥の院」の仕業か。しかし、著者がその「奥の院」から消される訳でもなく、「陰謀」によって臭い飯を食わされる訳でもなく、「奥の院」が支配している筈の金融取引で儲けているというのは解せないな。まあ、最後は、壮大な規模で繰り広げられる「演劇」を読み解く真のリテラシーが私たち、日本人には求められている。なんて文で結んでいるけど、つまり、この本に書かれている壮大なドラマも「演劇」であるということか。どこまでも優等生なんだね。
★
道具にヒミツあり
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「仕事と日本人」はコレだろ。
北京五輪ボイコットを決めた砲丸屋、カッコ良すぎる。
★★★
日本を降りる若者たち
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「外こもり」はこの人でなく、浜なつ子の造語だったのか。新語大賞でも狙ってんのかなと思ってたが、タイトルに使わなかったのは、そういうことなのかな。まあ考えてみれば、この人も若者に「説教」するトシである訳で、今まではその数多の例を反面教師としてきたんだろうが、もはや、その「説教」を聞いてくれる若者はカオサンに生息していないという現実に唖然としている感じもする。この本でも取材に協力的でない者に苛立っている様子が伝わるのだが、かつてバックパッカーのカリスマとして君臨した者も、紙媒体の情報も口コミも必要としなくなった現在では、その存在意義が揺らいでいるのかもしれない。「日本を降りる若者たち」というタイトルも、文字通り日本という国を捨てたという意味ではなく、自らが築き上げてきた日本のバックパッカー文化を破壊したという否定的な意味合いを持ったものなのではなかろうか。かつての「沈没」はいつかは旅を再開するものだったのだが、もはや旅すること自体をやめてしまった「外こもり」に対する戸惑いは、この著者の死活問題に関わるのかもしれない。最近、沖縄に仕事をシフトしているのも、その方がまだ、「デビュー」の人間が多いし、カオサンの様な理解不能な「新人類」がいないということなのかもしれない。少なくとも沖縄に行くことは「日本」を降りてはいない。とはいえ、著者もいつの間にか、嫌悪してきたはずの「最近の若者は」調になってしまう自分を戒めているの如く、「日本を降りる老人」について書いたり、付記として大学院生にバンコク・ニコニコ就職組の話を書かせていたりもしている。ただ、著者が書くべきものは、やはり自分と同世代の「バンコク世捨て組」の事ではなかろうか。明日は我が身という心配は今のところないのかもしれんが、「日本を降りる若者」も「日本から逃避した老人」も「日本を脱出した若者」も、あくまで、メシの種としての他人事であろう。
★★









