新書野郎 -132ページ目

勝手に絶望する若者たち

勝手に絶望する若者たち (幻冬舎新書 あ 2-1)勝手に絶望する若者たち (幻冬舎新書 あ 2-1)
荒井 千暁

幻冬舎 2007-09
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なんちゅうお気軽説教。中身ゼロ。



高学歴ワーキングプア

高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
水月 昭道

光文社 2007-10-16
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同情するかは別にして、その叫びは伝わった。
★★

反米大陸 

反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D) (集英社新書 420D)反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D) (集英社新書 420D)
伊藤 千尋

集英社 2007-12-14
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この元朝日サンパウロ特派員は20年位前にも岩波新書で出しているのだが、その時とノリが全く変わっていないのに驚いた。「中南米特派員」がカバーする地域は恐ろしく広いので仕方ないんだろうが、テレビ並みに表層だけ書いて、ポンポン次の国に移っていく手法は、長年ベタ記事扱いしかされない中南米特派員時代に磨いたものなのだろう。役職にいかずに定年になりそうだが、最近は定年後に備えてか、「平和市民派」のコネを確保している様で、九条とかその筋の集まりにもよく顔を出しているらしい。岩波新書のときも上野英信が原点とか書いていた記憶があるのだが、「筑豊」だった南米がここまで左傾化すると、著者としてもそのカラーを出しやすいのかもしれない。最近もパラグアイが左派政権となり、台湾の行方が気に掛かるところだが、昔、あれほど支持した「解放の神学」に言及がないのも、パラグアイ新大統領よろしく、教会の影響力の退潮というものを感じさせられる。九条バカの連中が大好きなコスタリカを避けたのは、反米という言説から外れることが分かっているからだろう。まあ、こんな単純な見方でも、中南米が新書になることは歓迎すべきことなのだが、サトウキビ収穫で「キューバの青春」を体験しただけあって、キューバ支持は相変わらずだ。著者はキューバの現状はアメリカの情報操作によって、日本で間違って伝えられていると怒っているのだが、日本の場合、間違って伝えられているというのは正しくても、未だにカストロ・ファンの情報操作から抜け出せないというのが実情であろう。元在キューバ大使が唖然とする様な本を出す日本は、アメリカの情報操作以前の問題があるだろう。クウェートで起こった様な。数万人の市民がアメリカを歓迎する様な光景は全て情報操作とのことだが、沖縄では朝日もそれを学んだということなのかな。
★★

悪女の老後論

悪女の老後論 (平凡社新書 395)悪女の老後論 (平凡社新書 395)
堀江 珠喜

平凡社 2007-10
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関西セレブの老後ねえ。

あの日、鬼平先生は何を食べたか 

あの日、鬼平先生は何を食べたか―池波正太郎フランス旅日記 (生活人新書 244)あの日、鬼平先生は何を食べたか―池波正太郎フランス旅日記 (生活人新書 244)
佐藤 隆介

日本放送出版協会 2008-02
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池波正太郎という人は1923年生まれだから、まだ生きていてもおかしくはないのだが、享年67か。意外と早くに亡くなったもんだ。その作品を読みたいとは全く思わないが、未だに熱心なファンがいるらしく、電車とか図書館で爺さんが読んでる本を盗み見すると、高い確率で池波正太郎の本であることに驚かされる。そんな訳で、新作は出なくても、関連本を出せば、営業的にも硬いのか、元書生による、フランス旅行随行日記なんてものが出た。著者は10年間書生を務めたそうだが、昭和の時代には、このクラスの「先生」に「書生」がいるのは当然だったのだろうか。とはいえ、この書生は当時40代の妻アリというから、今で言う「秘書役」みたいなもんなのだろうか。その書生と運転手、時には通訳、ガイドなどを引き連れて大名旅行するのが、鬼平先生のスタイルだった様で、予算は二週間で400万、四週間で700万(何れもファーストクラス航空運賃、予約済みホテル代は除く)というから、当時の為替レートを考えても、昭和の流行作家の威力を見せ付けられた様な気がする。既にスカイライナーで成田から出発する時代で、初回はアンカレッジ経由、その後はモスクワ経由の様だ。この当時は1ドル300円は切っていたろう。池波自身の旅行記があるんだろうけど、何を食べどこへ行ったという記録を付けるのは書生の役目だったらしく、NHK出版に、それを出してくれと言われて、運転役に渡していたコピーをサルベージしたのが、この本らしい。ということで、ただの記録みたいなものなのだが、メインは美食紀行みたいで、実に細かくメニューが再現されている。鬼平先生は死の数年前まで、この美食旅行を続けたそうだが、その半生が粗食であった人が、晩年にこんな食生活をしたら健康に影響あるんではないかと、思わず心配してしまった。その死因とは関係ない様ではあるが。

強権と不安の超大国・ロシア 

強権と不安の超大国・ロシア   旧ソ連諸国から見た「光と影」 (光文社新書)強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」 (光文社新書)
廣瀬 陽子

光文社 2008-02-15
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遂にこの著者も新書進出と相成ったか。研究者としては新書は業績にならんのかもしれんが、とりあえず名声を得ている証ではあろう。デビュー作を読んで期待した身にとっては、「知るための」に次いで新書とは感慨深いものがある。いつの間にか外大の准教授に出世したいたのだが、数少ないこの地域の研究者として、政府関連の仕事も多くこなしている様子。そうした「在外調査」のおすそ分けみたいな形での、「旧ソ連」報告なのだが、その分析もさることながら、「命がけ体験」のコラムがあちこちで評判を呼んでいるみたい。前のネパール人少女ものでもそうだったが、女性の在外調査には危険という壁が常につきまとうことは通関させれる。時に女性は男性より便宜があることもたしかなのだが、著者が持ちこたえられた理由は、現地の人のホスピタリティなんていうものではなく、研究者としてのプライドではないかと感じた。旧ソ連の記憶より、その後の混乱の記憶の方が鮮明な世代かと思うのだが、冒頭でCIS諸国の「ソ連懐古主義」、「親露感情」を語り、後半で「ロシアKGB体質」を批判するのも「ソ連」の亡霊から、この地域が未だ解放されていないことを表しているのだろう。東欧や中欧圏では「ヨーロッパ」「EU」という寄りかかれる新天地があったのだが、CIS諸国は構造的に頼れる大国はロシアしかない。戦後日本がソ連とか中国国民党に占領されることなく、米国によって「民主化」されたことは不幸中の幸いであったのだが、そもそも連邦崩壊をロシアが主導してしまったことが、擬似ソ連の継続されることになった所以ではなかろうか。擬似ソ連で「親日感情」がどれだけ効果的なものなのかは分からないが、少なくとも反露感情の裏返しとしての、親日感情ではなかろう。しかし、村上春樹の影響はあっても、杉原千畝の影響はないんじゃないの。
★★

東京お墓巡り

東京お墓巡り―時代に輝いた50人 (生活人新書 243)東京お墓巡り―時代に輝いた50人 (生活人新書 243)
酒井 茂之

日本放送出版協会 2008-01
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類似本が多いけど、あんま特徴ねえな。

「70歳生涯現役」私の習慣

「70歳生涯現役」私の習慣 (講談社+α新書)「70歳生涯現役」私の習慣 (講談社+α新書)
東畑 朝子

講談社 2007-02-21
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聞いたことない人だけど、三木清の姪だったのか。

ココロが壊れないための「精神分析論」

アメリカの経済政策 

アメリカの経済政策―強さは持続できるのか (中公新書 1932)アメリカの経済政策―強さは持続できるのか (中公新書 1932)
中尾 武彦

中央公論新社 2008-02
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著者は在米大使館に出向していた大蔵官僚らしい。それまでに主計官も経験しており、次官までいくか、その前に政界に転じるか。という人なので、特に危ない話はなく、なんか当たり障りの無い内容にも感じた。もっとも、こちらが経済オンチなので、実は的確な分析なのかもしれないのだが、アメリカの経済政策そのものより、世界経済全体の話っぽい。それも、経済がグローバル化している証なのだろうが、サブプライム・ローン問題の説明は分かりにくかった。章ごとに、ポイントをまとめてくれるという親切さなのだが、そのポイントと、息抜きであるコラムが計算式の説明になっていて、本文より難解になっているのは官僚式なのだろうか。米国経済のアキレス腱としては、やはり医療問題、そして中国問題を挙げているのだが、米国は中国経済に関しては、実態が分からないから過剰に反応しているのではないかとのこと。世銀の予測による、中国、インドの経済成長予測は、戦後の日独を参考にしており、戦前から教育、技術の蓄積があった日独と、現在の中印は状況が異なるので、必ずしもその通りになる訳ではなかろうと希望的観測。今、話題になっている国家ファンドについては、アメリカの防衛策などに触れている。羽田にJパワーの問題を抱える日本には参考になる点だろう。ヘッジ・ファンドについても論じているのだが、しかし、すっかり聞かなくなった話題だな。水面下で知らぬうちに進むシステムでも出来上がったのだろうか。
★★