アウトローの近代史
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これはまた文春新書で反撃本が出るパターンかな。実は文春とウラでつるんでんでねえの。
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大統領はカネで買えるか?
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著者名に「国際政治ジャーナリスト」とか冠してあって、ちょっと怪しかったのだが、意外とマトモ(っぽい)ものだった。ただ、「過去4回の大統領戦を取材した唯一の日本人ジャーナリスト」とかしてるけど、4つ前というとクリ夫の一回目か。日高とかしてそうな感じもするが、誰も連続して取材した人はいなかったのかな。でも、そんなもん、どうやって調べたんだろう。取材パスなんか調べられんだろうし、まさか、自分が取材中に毎回会う日本人がいなかったなんてことではないだろうが。で、この在米23年という「国際政治ジャーナリスト」は、民主党がヒラリー、共和党がジュリアーニ、本戦はヒラリーの勝ち、その理由はカネ。としているのだが、その予想自体がもう既に破綻してしまっているのは周知の通り。ヒラリーはまだ可能性はあるんだろうが、マケインはジュリ、ロムニーに次ぐ3番手としている。その理由もカネ。オバマは演説のうまさをかっているのだが、女性と黒人では女性の方が先に権利を獲得するのが歴史なのだという。オバマが、印象的な演説ができたのは、リベラルが多数を占める支持者の前だからで、本戦に進めば、後退は避けられないといったところは、その通りかと思う。しかし、ヒラリーの失速は予想外であったろう。アメリカ大統領選のシステムは、たしかに何度聞いてもよく分からんところがあるのだが、割と新書向きの解説があるので、助かる。しかし、選挙権登録時に支持政党を登録するとは知らんかった。共和、民主以外はその他になるらしいが、なんかコワイ話だ。と思ったら、さすがに「世界大統領」の選挙はそんなヤワなものではなく、ボルボに乗ってる人は民主党とか、スイカが好きな人は共和党といった膨大なデータベースが存在して、民主、共和ともに、蓄積した個人情報を基にアタックを仕掛けるのだという。ウチにも昔、選挙前日に、「こんにちは、日本共産党ですが」なんて電話がよくかかってきたものだが、戸別訪問が禁止された様に、日本でそんなことしたら逆効果であろう。その辺、アメリカ人の方がオープンなのか知らんが、戸別訪問して、間髪入れずに喋り捲くって、相手にペースを握らせないという。しかし、そんなことしてイキナリ銃で撃たれたりしないのだろうか。去年だったか、道を歩いていたら、キモイ奴に呼び止められて、何かと思ったら、「中島ナントカ(公○党)に投票してください」とか言われた。銃を持ってたら撃ち殺していたかもしらん。
★★
漢字を楽しむ
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「漢字」新書の帝王阿辻センセイ、また出したか。講談社現代新書だけで、もう3冊目だそうだが、よくネタが続くなと思うのだが、漢字の総数も5万とも10 万とも言われているので、ネタ切れすることはそうないか、というより、この本では「漢字を作って楽しむ」ことを推奨したりしているので、もはやネタは無限大。しかし、先生の自信作である「車偏」に「女」で「女性専用車両」。これ、何のひねりもなくて、スゲーつまらないんですけど。「車」に「女」だと、野郎だったら、もっと別のことを考えると思うのだが、さすがに業界の権威が新書でそんなものを披露する訳ないか。著者が大学で教えているのは、実は「現代中国語」ということは、前著で知ったのだが、この本では、実家が活版印刷屋であったことを明かしている。その為、幼い頃から「漢字少年」になったそうだが、活版印刷業って、現在でも成り立っている業種なのだろうか。名刺屋とかに衣替えしたのかもしれんが、著者も、これだけ新書出していたら、実家の一つや二つ、十分養っていけるのだろう。「漢字テスト」の書き順とかハネルの基準に、かなり立腹している様だが、あれって当用漢字制定以来の問題なのかな。戦前の小学校の授業風景なんかみると、みんなで、一斉に手を動かして、書き順の勉強していたりするけど、ああいいうのをやった記憶は私にはない。ドリルに書き順の番号が振ってあった様な覚えはあるのだが。湯たんぽの語源がダッチ・ワイフと同じとうのは前にも読んだけど、私はてっきり、「湯」かと思ってた。「湯」がもっぱら「スープ」の意になったのは結構最近なんだな。ところで、ダッチは「女偏」に「身」でどうだろうか。
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日本の戦時下ジョーク集 満州事変・日中戦争篇
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相変わらすツマンネーナのわきげ。
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28歳からのぶっつけ留学成功法
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まあハウツーものなんだけど、著者は留学後に「留学図書館」を設立して代表をしているというお方。前にも同じパターンの先駆けの人の新書を読んだが、こちらは97年留学ということで、若者にお説教という感じではない。松コース、竹コース、梅コースと用意していて、客商売には抜かりがない。しかし、留学前はリクルートに勤めていたそうだが、留学も企業派遣のMBAらしい。99年帰国して、起業ということは、リクルートの社内ベンチャーか何かか。給料と学費貰って、ハイさようならだったら、それこそ「日本人離れ」したものなのだが、留学して即起業できる資金もあるということは、元々、資産家のお嬢(中学から同志社だとか)か、江副のDNAを受け継いだかどっちかだろうか。それにしても、この手の話は必ずと言っていいほど、「私は英語が苦手だった」というパターンなのはなぜだろう。それは大学教授でもよくみかけるのだが、苦手なものを克服した事に意味を持たせようとしているのか。逆に、中国人とか韓国人などの非英語圏の人は、自分は昔から英語が得意だとか、英語は問題ないいった話が多いような気もする。国では英語が不得意だったのに、日本に来てから英語は簡単など言い出す輩が多いことは知っているのだが、実のところ、日本人も自分は英語が出来ると思い込めば、英語なんて話せるもんなのである。ウソだと思うなら、実践してみてごらん。あっさり通じるから。
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ゴッホは殺されたのか
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著者は美術評論家らしいが、小説の創作ノートとして書き始められたものなのだとか。結局、肝心の謎解きがうまく出来なかったのか、新書という形で、『ゴッホの手紙』を読み解くということ形になっている。それで、美術史とは犯罪捜査や推理小説と同じと強弁しているものの、どうも、それには失敗している感は否めない。ゴッホの評伝は山とあるだろうし、弟との関係も有名な話であろうが、それを「推理小説」に昇華させたり、「犯罪捜査」としてホシをあげるには、それなりのテクニックとか想像力が必要かと思うのだが、『ゴッホの手紙』に書かれている内容以上のものに踏み込んでいるとは思えない。実在した「画家ゴッホ」を動かして、「人間ゴッホ」を作り出すのは美術評論家には荷が重い仕事なのかもしれない。「ゴッホは殺されたのか」というタイトルで、私の様な美術オンチが思い浮かぶのは、テオ・ファン・ゴッホの暗殺なのであるが、これはもちろん、弟の暗殺ではなく、数年前に起きた親戚の映画監督の暗殺である。作家的にゴッホ暗殺物語を書くとしたら、謎解きの掴みは、現代のこの事件から始めるところだが、どうだろうか。
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