地域の力
![]() | 地域の力―食・農・まちづくり (岩波新書 新赤版 1115) 大江 正章 岩波書店 2008-02 売り上げランキング : 6517 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コモンズの代表が岩波か。如何にもそれらしい内容だけど、新風舎の社長が日経から出したみたいなもんか。
★
アダム・スミス
![]() | アダム・スミス―「道徳感情論」と「国富論」の世界 (中公新書 1936) 堂目 卓生 中央公論新社 2008-03 売り上げランキング : 2711 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アダム・スミスというと「国富論」ということで、もっぱら経済学者というイメージで、「国富論」がそうである様に、今日の経済学の祖であるのだが、それまでの「国富論」以前の「経済学」がない時代に、この人は何をしていたんだろうということは、あまり考えたことがなかった。アダム・スミスの著作はわずか2つしかなく、一つは経済学の嚆矢であり、もう一つは倫理学の本だという。つまりアダム・スミスは大学で倫理学を教えていたということなのだが、その著作が『道徳的感情論』というものらしい。その二つの著作を解説というか、読み下してくれる有難い新書なのだが、著者は経済学の先生であって、なんでも定年退職後に門下生となった院生から、武藤山治はアダム・スミスの思想に影響されているのではないかという指摘を受け、そのヒントとして、思想面からみたアダム・スミスの入門書を執筆することにしたのだという。大昔に『国富論』は訳分からんまま読んだ記憶はあるのだが、この『道徳的感情論』はたしかに全く別ジャンルの本である様だ。今日の経済学徒にとって『国富論』は未だ必携だろうが、『道徳的感情論』を読んでいる人はそうはいないだろう。倫理学という学問が今でも健在かどうかも不明なのだが、その道で古典と称されるものでもないかと思う。ただ、こうやって内容を追っていくと、やはり『国富論』よりは頭に入ってくる。こちらの方が現代社会にも通用する概念の様な気がするのだが、どうだろうか。
★★★
フランス・ロマネスクへの旅
![]() | フランス・ロマネスクへの旅 カラー版 (中公新書 1938) 池田 健二 中央公論新社 2008-03 売り上げランキング : 124154 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
中公新書のカラー版。定価1千円か。紙質は良いと思う。写真もキレイだが、これは著者の人が撮ったものらしい。なんでも20年以上もヨーロッパ各地のロマネスク教会を調査しているという「ロマネスク信者」ということで、なるほど力が入っている。とはいえ、私の様な「不信心者」はカラー版ということで救われた次第。説明も的を射たものなのだと思うのだが、どうも頭にスッキリ入ってこない。おそらく日本人のヨーロッパ好きの人は、こういうものに異国情緒を感じるのだと思うのだが、罰当たり者にはどうもその有難さが分からないといったところ。しかし、こうした趣味の東洋人は、欧州の人間にとってどういう位置づけになるのだろうか。自分たちの文化を認める外国人か、それとも野蛮な文化から抜け出た文明人か、同じ神を信じる同志か。いや、キリスト教にも、ヨーロッパ文明にも興味はないんですが、ちょっとばかり建築に興味がありましてなんて言ったら、失望するのかな。
★★
証言 沖縄「集団自決」
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このタイミングで出すのはいやらしい。
★★
〈聞く力〉を鍛える
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国際聞く学会なんてあるのか。その割にはつまらんかったけど。
★
アフリカのいまを知ろう
![]() | アフリカのいまを知ろう (岩波ジュニア新書 (588)) 山田 肖子 岩波書店 2008-03 売り上げランキング : 26188 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この編者は少し前に出たジュニア新書の研究指南に、アフリカ研究で登場してたし、そのまえにも一冊ジュニアを書いているので、その流れでまた出すことになったんだろうが、ちょっと手抜きした感じは否めない。というのも、前半40ページ超のイントロダクションがかなり良くて、短い紙幅で、歴史から現実社会まで、マーカス・ガーベイやら、ジェフリー・サックスもエイズもちゃんとジュニアに分かるように説明しており、さすがだと思わせたのが、残りの200ページ弱が、「アフリカの研究者に聞いてみよう」という文字通り、研究者へのインタビューで埋められているから。元々、ホムペの企画でやっていたものを、書籍化したものらしく、それはそれで悪くはないのだが、最初の解説が秀逸だっただけに、編者が最後まで「アフリカ童貞処女」に指南した方が良かったのではないかと思った。企画時は政策研究大学院の仕事であった様で、登場する先生方もヘタなことは言わないので、正直あまり面白くない。アフリカ研究界という小宇宙は他の業界に比べてもこじんまりとしたものなんだろうが、その分、活発な討論とか深刻な意見対立はあまりなさそうな感じもする。おそらくは同志的連帯もあるのだろう。登場する先生方の本は幾つか読了済なのだが、アビジャンのストリート・ボーイをやってた士舘の人だけはちょっと異色かな。研究的にアフリカ手話研究も異色ではあると思うが、調査自体はわりとオーソドックスだった記憶がある。しかし、「モザンビーク解放闘争史」なんてものを書いた猛女がいるとは知らなかった。ブラジル留学あがりか。今度探して読んでみよう。
★★
朝めしの品格
![]() | 朝めしの品格 めし、味噌汁、漬物、納豆、梅干、玉子… (アスキー新書 50) 麻生 タオ アスキー 2008-02-12 売り上げランキング : 242518 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
中身は悪くないが、タイトルがなめてる。
★★
ハリウッド・セレブ
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ハリウッド・セレブなんぞには、てんで興味がないのだが、デーブ・スペクターとは違うマトモな解説なので、知識として仕入れておいた。著者は留学後に日刊スポーツアトランタ支局勤務とあるが、これは五輪特設支局かなんかだろうか。その後はロスを拠点にしているとのことだが、ハリウッド・スターの細々としたネタを日本に提供していれば十分採算が合うのだろう。しかし、その方面にてんで興味が無い私でも知ってる話が多かったということは、さすがにアメ芸能界は世界規模であるということか。あちらでセレブをするには桁外れのカネも名声も必要な訳であるから、叶姉妹とか得体の知れない人間がセレブの仲間入りすることはないのだろう。名声はカネで買えるものなので、先だつものがまず必要ということになるのだが、カネはあっても、偽善のチャリティーなどはやらんという、たけしとかタモリみたいな潔い芸人はいないもんなのかね。まあ税金対策という側面もあるのだろうが、あの狂った様な慈善家気取りはどうにかならんのかな。その道で成功しただけでは満足できず、終わることのない名声取りを求めて奔走するのが、人間の悲しい性だろうが、そうやって常に話題を提供していかないと、財産が減ることはあっても、増えることはないのだろう。
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早期英語教育にモノ申す
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何をモノ申してるのかね。
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