バレエ学校は進級(を考える)の季節 | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさまこんにちは!

 

3月になり、そろそろ卒業シーズン、入学シーズンと

なりますね!

 

こちらも進級と書きましたが実は

進級するのは9月なので

まだ先といえばだいぶ先。

 

でも終業するのは5月なので

もうちょっとといえばもうちょっと…

 

空白の3カ月は夏休みです。

 

そして子どもの通うのがバレエ学校ということもあって

普通の進級スタイルとは違います。

 

長女の場合はこれから中学に当たる学校に「新入学」になるので

試験があります。

 

普通学校にはないのですが

バレエ学校にはあり、そしてこの試験が

最も大事な試験なのです。

 

いま2クラスあるのが1クラス分になり

そこから学年が上がるたびに試験をクリアしないと

卒業できません。

 

卒業までには20人前後の同級生が一桁になることもあります。

 

まぁまずは学校に残ることが大事なんですね。

 

3月に入ってやっとバレエの授業が毎日に復活し

今までの分を取り戻すべく訓練をしているようです。

 

いま、バレエと書いていますが

実際に行っているのは皆さんがやっているような

バレエレッスンではなくワガノワバレエ学校のような

レッスンでもなく…

 

4年生まではBGというのをやっています。

 

「バレエトナヤジムナステイック」と言ってましたが

訳せばバレエ風体操です。

 

何やっているのか聞いたら

走って腹筋して柔軟だとか。

 

そんな学校で低学年用バレスタジオの修繕をしているらしく

長女が初めて自分のクラスじゃないAクラスの子どもたちと

大きいスタジオでそのBGをやったんだとか。

 

そこで長女が純真無垢に←ここ大事

「Aクラスの子は誰一人ついてこれなかった」と

言うのです。

 

試験動画をここでご覧になった方は想像できると思いますが

主に腹筋や背筋を必要とする動きや柔軟性が問われるポーズなんかをひたすらやっています。

 

そしてバレエ学校でもっとも大事なことは

「バレエができる」ことなのです。

 

さらにさらにソ連式は「伸びしろを精いっぱい伸ばせ!」なので

日本のようにクラスが平均的に優劣が付かないように

分けたり育てたりしないのです。

 

最初からできそうな子とできなさそうな子に分け

できそうなクラスはこれ、できなさそうなクラスはこっち。と

 

でも子供たちはこれまで混ぜられてこなかったので

知らなかったんですね…・

 

でもバレエを知っている親なら発表会を見ればわかります。

 

明らかにやっていることが違う。

 

そしてできる方に振り分けられなかった子は残念ながら

進級できずに転校していきます。

 

もちろん、最初にどっちのクラスにいようとも

先生が見極められなかった能力や努力

怠慢や故障などで変わることはあります。

 

全員が全員そうなるわけではないです!

 

なんとなくそうなってるってことで。

 

さらには「別にバレリーナになりたいわけじゃない」子や

親も混ざっているので余計ややこしいです。

 

5年生になる試験はもう職業としてやっていこうという子が原則なので

厳格です。

 

なるべくショックが少ないようになのか分かりませんが

担任の先生ももう「Aクラスの子はほとんど5年生にはなれない」と

発言しているらしく…いやはや。

 

言い方!

 

そんなんで気を病んでいたら

1年生のクラスから

「もうすぐ転校する子も多いからみんなでパジャマパーティーしない?」っていう能天気なクラスチャットが来て

真剣にバレエに向き合っている私の心はちょっと荒みました(笑)

 

1年生ならまだ転校で済まされるか!

(今年は1年から4年生まで試験で落とされるシステムになりました)

 

9月からの新学期で一体何人になっているのか!

 

乞うご期待。

 

ツライ。

 

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