ソリストを手放すな!(フィクションです) | パパはバレエダンサー

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パパはロシア人バレエダンサー。中央アジアはキルギスタン
ビシュケクというところで暮らしています。
娘が2人、猫2匹。夢だったバレリーナ・・・
気が付けばバレエダンサーの嫁になってました。
いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

みなさまこんにちは!

 

ちょっと忙しくしている間に

面白いネタを仕入れました。

 

でもフィクションです。

 

フィクションと念を押しておきます!!

 

みなさま大人バレエでは

引退はありませんし自分が踊りたいという情熱を持ち続ける

限りは誰にも止める権利はないと考えています。

 

しかしプロとなるとそうもいかない。ハズ。

 

常々こちらプロダンサーは公務員で20年勤続すると

年金がスタートするとお伝えしてきました。

 

なので、まず第一にこの勤続20年というのを

目標に働くわけです。

 

これは国ごとなのでうちのロシア人のように

途中で団の所属を外れて出稼ぎしてしまうと

その期間は除外されてしまいます。

 

なので、18歳からプロになって38歳で年金スタートが

最短ですがロシア人の場合は

「あと2ねーーーん」「あと半年~」というように

指折り数えて年金受給資格を得るまで耐え忍ぶのです。

 

王子がその他大勢になろうとも…

 

もちろん葛藤はあったのですが

何とか乗り越え今は主役や準主役じゃなくても

舞台に立つことができています。

 

食べていくために…

 

でもそうじゃない人もいます。

 

女性に多いようですが

「ソリストの座からおりたくない!」と

主張するのです。

 

そして、なぜその主張がまかり通るのか謎ですが

「ソリストじゃなきゃ舞台に出ない」ということで

その方は年に1回しか乗らないんだとか…

 

 

発表会感覚か??

 

ソリスト以外の役がくると故障したと診断書を持ってきて

踊らないということもできるんですよ。

 

体資本の職業ですから故障したら休養させなければいけません。

 

こっちの人は「自分のけがで舞台に迷惑を…」とか

考えませんからね。

 

発表会ならお金払って出るのでいいですが

お金もらってそりゃあかんやろ~

でも誰も説得できず遂に

「全員試験!」という顛末に。

 

まぁそういう人が一人じゃないということでしょう。

 

ある日ザハロワがコールドに混ざってたら

驚愕しますが、それは世界の一流のなかの一流だからで

もちろん努力もしてプリンシパルの座にいるのです。

 

多分こっちのバレリーナ、ソリストだろうが

コールドだろうが見栄えに変わりはないと思う。

(ひどいこと言う…)

 

テクニックやジャンプ力がすべてではないですが

足が痛い腰が痛いとまともに踊れなくなってきているのに

ソリストにしがみつくとか

「なってもないやつに言われたかねーよ」って話ですよ。

 

本当にすいません!!

 

私は何も言いません。

 

それにしても、バレエ学校だとあんなに厳しく試験に落ちたら

退学させられますが職業となるとそうもいかないみたいですね。

 

公務員をクビにするというのは

そんなに簡単ではないみたいです。

 

だからロシアのボルチコワがアイス食べ過ぎて

クビとかいうのが衝撃ニュースになったわけで

実際に太ったからクビということでは絶対にないはずです。

 

もし本当に太ったなら、体力の限界を感じてきたなら自分から

「私はもう踊れないので引退します」

という方向にもっていくのが通常です。

 

「引き際の美学」ってやつ。

 

だから試験を受けて結果クビってことには

ならないんだと思うけどソリストがコールドには

落ちるってことよね?それともクビにするんだろうか?

 

この万年人員不足団が?

 

酔っ払いや振りも覚えない人が出てる国立劇場が

そんなことできるんでしょうか…

嘘じゃないよ!私はこの目で見て度肝を抜かれたよ!!

 

まぁいい方に変わる気があるならいいけど。

 

 

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