「バレエがぐにゃぐにゃ?ガチガチ?実は原因は一緒かも」リクエスト案件⑮ | パパはバレエダンサー

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いろいろ突っ込みどころ満載の
日々の暮らしを漫画でアップします。

 

 

みなさんこんにちは。

 

今日の質問は

バレエをやっている子どもの体がぐにゃぐにゃに見えるときがある。

芯を通すには?

 

おねえちゃんは伸びがなく固まって見える

柔らかく見せるには?

 

という内容です。

 

2つは違うようでも、もしかしたら原因は一緒ではないのか?というお話。

 

 

私の記憶を思い起こすと

小さい頃はぐにゃぐにゃ。

 

そして、青少年期はガチガチだったと・・・

 

体が柔らかくてまっすぐ立ってられない、楽な姿勢をいつも探してしまう。

そんな子でした。

 

そして、大きくなってくると「力が入っているように見える」「肩上げすぎ」「固まってる」「息してる?」などよく言われるようになり、

つまりのびやかでない踊り方をしていたんだと思います。

 

もちろん質問の姉妹さんとまったく一緒の状況だとは思いませんが

私の場合は「体幹が弱ったんだな・・・」と思います。

 

「免疫」と同じくらい怪しい言葉「体幹」ですが

まぁバレエでは大事といわれますね。

 

子どもにも体幹が弱い子が多くなってきたそうな。

 

でも、体幹ってなんだろう?って自分で言いながらも思います。

 

よく言われるのがインナーマッスルとかコアとか・・・とにかく体を支える芯になるものらしいです。

 

バランス感覚とか、体をまっすぐ保つときに使われます。

 

トップアスリートも体幹トレーニングを取り入れているようですね。

 

バレエでは自分の軸を作り上げることがレッスンの胆といっても過言ではありません。

 

真っすぐ立つとき、回るとき、バランスをとるとき、軸がなければうまくいかないからです。

 

ほら、この体幹とバレエの軸って似ていると思いませんか。

 

体幹が強いということはバランスがよく、まっすぐ立てるようになるので、もしかしたら回るときも役立つ感じがしますよね。

 

「体幹が強いからバレエがうまい」とは必ずしも言い切れませんが

「バレエがうまい人は体幹も強い」とは言い切れそうな気がします。

 

体幹が弱いと体がぐにゃぐにゃになります。

 

体をまっすぐ保ってられないのでぐにゃぐにゃに見えるのです。

 

こんにゃくと一緒です。

 

でも、このままでは踊りにくいので

段々と強くしていきます。

 

何を?

 

体幹⇒◯

 

体幹以外⇒×

 

つまり、体幹が弱いため、肩で頑張ったり脚で頑張ったりしてしまうと

かたい踊りになってしまいます。

 

自分でも息が詰まったような

伸びのない踊りになります。

 

そうじゃないとバランスとか、ジャンプとかができないからです。

 

こんにゃくを動かないように鉄でコーティングした感じです。

 

でも、本当はこんにゃくに串を通せば

芯は強く

まわりはプルプルのまましなやかなこんにゃく・・・

バレエになります。

 

体幹を強くするには運動をするとよいそうです。

 

さぁここで矛盾が・・・

 

バレエは運動ではないのか??

 

もしもバレエのレッスンが週に1回しかないのなら運動不足はあり得ますよ!

 

週1ではバレエの体に持っていくのは困難です。

 

でもそれ以上やっているのにもかかわらずなぜ?

 

というのは、そこがバレエの難しさだからではないかと思うのです。

 

バレエはみなさんが思っているくらい(思っている以上にとは言いません)

みなさん痛感していると思いますが

難しいものなのですよ。

 

軸を作る作業は丁寧に丁寧に本来やるべきことなのかもしれません。

 

でも、難しいことを軸がないままやってしまうと

どうにかそれについていこうと

体は試行錯誤。

 

そこで軸がないまま飛ぶ方法、バランスをとる方法、回る方法を編み出していきます。

 

それがまわりをかためて乗り切るという方法です。

 

中身が弱いのを隠すために外側を装備!ってイメージです。

 

4コマ最後に体幹チェックのポーズがあります。

 

やってみましょう。

 

四つ這いになって、片手と反対側の足を水平に持ち上げます。

 

体幹が強い人にはなんでもないポーズです。

 

でも、体幹が弱い人はグラグラしてしまいその形でい続けることができません。

 

そこで、どうするかというと大概の人は体に力を入れてなんとか止まろうとします。

 

それがお姉ちゃんの「かためる」という方法です。

 

でも、本当に止まる方法は足とか手とか、肩の力を抜いて

お腹を強く使う、体の真ん中を感じるとピタッと止まれます。

 

バレエも、手足は自由にのびやかに

常に上下左右の張りが見えると優雅ですよね。

 

そのためにはブレない真ん中がないと伸びるに伸びれない

張るに張れないのです。

 

一番簡単な体幹の作り方は腹筋背筋を鍛えることかな~と思います。

 

ぐにゃぐにゃの原因は筋力不足のことが多いです。

腹筋背筋は思っている以上に必要ですよ。

 

でも体幹や筋肉の鍛え方は私が説明するまでもなく

色々な所に情報があるので省略。

 

本当はバレエだけで軸が作れるようになればいいのですが

子どものバレエでは難しいですよね。

 

バレエ学校みたいに○○つまんない基礎錬を1年くらいやれば作れると思いますが・・・

 

体が硬い子の方が軸が安定してるなんて言われますがどうなんでしょうね。

 

 

 

ぐにゃぐにゃの妹さんは軸が強くなれば解消していくかもしれません。

 

でも、かたい踊りを柔らかくするのは少し大変です。

 

今までのやり方を根本から変えないといけないからです。

 

それに、もしかしたら体幹の問題ではなく

イメージとか緊張とかがそうさせているのかもしれませんし。

 

バレエは筋力が大事ですが

力の入れ過ぎはいけません。

 

筋肉が静かにひそかに

力強く働く体にする。

 

自分の命令なしに勝手に働いてくれるくらい

有能な筋力にしておきましょう。

 

そうすると

 

体の真ん中が強くなり

きっと今までとは比べ物にならないくらい

力を抜いて踊れるようになると思いますよ。

(だからそれが一番難しいんだってよ!!)

 

 

 

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