今日は少し長文になります!
パンこね機(ニーダー)3種類の
使用比較レポートです。
家でパン作りをするようになる
ホームベーカリーでは物足りなる
・・・と、進んでくるなかで
パンこね機、つまりニーダーを買おうかな?買いたいな?と検討するようになる方も多いと思います。
私自身のステップは…というと
まずは、ホームベーカリー(独学)
つぎに、手ごねパン(パンを習いに行く)
そして、キッチンエイド(小サイズ)
現段階は、もっと大きなこね機を検討
というところに来ています。
そして先月、パンこね機で有名な日本ニーダーさんから、こね機をレンタルさせていただきく機会がありました。私が持っている2台の機械と合わせて、1か月間実際に使い比べた感想などをまとめたいと思います♪
さてさて。
左が今回お借りした「家庭用パンニーダーPK660D」
粉量250g~600g / ダイヤル式 / 速度調整可 / タイマー(~30分)/ 中が見えるクリアポット(フタ付き)
そして、ホームベーカリー「ナショナル」
粉量150g~300g / こね・発酵とも調整不可・自動運転のみ
ちなみに、こちらは更に少し前に
お借りした日本ニーダー社さんの
「パンニーダーPK1012plus」
家庭向け / パン教室向け / 粉量300g~1.2kg / パネル式 / 速度調整可 / タイマー(~99分) / ステンレスポット(フタ付き)
基本的なデザインはPK660Dと同様ですね
今回お借りした「家庭用パンニーダーPK660D」の横からの眺め
シンプルな形と、外釜設計で生地温度が上がりにくくなっています。
シンプルですが、特におしゃれでもない。。。
ですが、操作方法はとてもシンプルでわかりやすい。
速度・時間ともに、ダイヤルを回すだけ。
パネル式で、ピッピっとボタンを押すより
こういうアナログな方法な方が私は好き。
ON/OFFも見やすいですし。
ポット(釜)は、プラスチック製。
こね方は羽根タイプです。
(ホームベーカリーと同様)
当初、ポット素材は
前回のステンレスのほうが
良いのでは?と思っていたのですが
いざ使ってみると案外こちらの方が
自分には合っているみたい。
というのも、ステンレスのポットは
モーターからの熱を受けてしまい
生地温度が思った以上に上がるのです。
その点、今回のプラスチックポットは
生地温度の上昇が以前より低く
コントロールがしやすかったのです。
ポットの内側は生地が張り付かないように
つぶつぶのエンボス加工されており
こね中も生地がムラなく動きます。
最後に生地を取り出す時も
きれいにつるんと簡単に剥がれます。
キッチンエイドのほうは
羽根ではなく、フックタイプ
ポットはステンレスです。
フックタイプ&外釜なので
生地温度は上がらず、水温で調整します。
生地温度予測がしやすいのが良い。
ただ、この写真のように
ポット内部、およびフック周辺に
生地だまりが出来てしまい
「捏ねられていない部分」というのが
どうしても出てきてしまいます。
こねの途中でいちいち止めて
はがしたり、混ぜたりするのが
面倒だったりします。
パンニーダーPK660Dは
このとおり、きれいに生地が動いています。
ホームベーカリーも、こんな風に
基本、いつも生地はきれいに動きます。
生地を取り出すとき。
キッチンエイドはフックを持ち上げて
スケッパーできれいにそぎ落とします。
(面倒といえは面倒)
パンニーダーPK660Dは
「えいっ」とポットをひっくり返すと
生地が落ち、ポットの生地残りはこの程度。
すごい綺麗に出ていきます!感激。
ホームベーカリーもこんなかんじで
ほとんど綺麗に生地が出ていきます。
捏ねあがった生地は、どれもつるんと仕上がり
発酵スピードや大きさも、ほぼ均等に。
今回の生地は加水68%の
最も扱いやすいタイプの生地でしたので
比較もしやすかったように思います。
~ 評価 ~
【価格】
キッチンエイド…約48,000円(当時)
ニーダー…約46,000円(現在)
ホームベーカリー…約20,000円(当時)
【こね時間】
キッチンエイド…15分
ニーダー…15分
ホームベーカリー…20分
【粉量】
キッチンエイド…300g~500g
ニーダー…250g~600g
ホームベーカリー…150g~300g
【生地温度の上昇】
キッチンエイド…0℃(基準値)
ニーダー(フタなし)…+1~2℃
ニーダー(フタあり)…+2~3℃
ホームベーカリー…+2~3℃
【モーター音】
キッチンエイド…★☆☆
ニーダー…★★★
ホームベーカリー…★★☆
【掃除のしやすさ】
キッチンエイド…★★☆
ニーダー…★★★
ホームベーカリー…★★★
【デザイン】
キッチンエイド…★★★
ニーダー…★☆☆
ホームベーカリー…★★☆
【操作性】
キッチンエイド…★★☆
ニーダー…★★★
ホームベーカリー…★★★
【自由度】
キッチンエイド…★★☆
ニーダー…★★★
ホームベーカリー…★☆☆
~ 感想 ~
●キッチンエイドは、ホイッパーやビーターも付いているので、パン作りだけでなく、お菓子作りをする人にも便利。なんといってもデザインが良い!そこにいてくれるだけでいいよ、と言いたくなる(笑)
●パンニーダーは、操作もしやすく、少ない量から大量まで、こねられる量の幅が最も広いので、レッスンの大量仕込み用にも、少量の試作・家庭用にも、どちらにも使えて大変便利。音も静かで使う時間を選ばないのも良い。
●ホームベーカリーは、最新機種は捏ね・発酵時間がマニュアル設定できるものもあり、今から買うならそういうものを選びたい。コンパクトで高機能なので、マルチに使える。
~ 個人的なまとめ ~
パン教室主催者として今後購入するなら、日本ニーダー社のパンニーダーが、生地量レンジが広く、使い勝手が良いと考えます。とはいえ、PK660Dだと、私にとっては容量が少なすぎるので、現実的には、PK1012plusのほうになるのかな?と。しかし、レシピ登録機能は不要だし、操作性もパネルより、ダイヤルのほうがシンプルで分かりやすい。また、ポットの素材も、パンニーダーにおいては、ステンレスよりプラスチックのほうが有効でした。
なので、願わくば、PK660Dの操作性とデザインで、こね容量の大きいもの(粉量300g~1.2kg)があれば、それが私のベストですそれがあれば即購入間違いなし。
ホームベーカリーは、こね機としてだけでなく、こね~一次発酵までの生地づくりが自動で可能なのが大変便利ですし、ホシノ天然酵母の酵母起こしにも利用できます。また、パン教室の生徒さんの中にもホームベーカリを既にお持ちの方、これからの購入を検討される方が多いので、そのアドバイス用としても、今後も活用していきたい機材です。
キッチンエイドは、デザイン性が良く、使わなくとも置いておくだけでも可愛いという、圧倒的なメリットがありますし、ホイッパーは生クリームやメレンゲづくりには大変便利です(ハンドミキサーは相当疲れるので)。もし、このままキッチンエイドをメインのニーダーとして考えるなら、KSM150よりさらに大きいKSM7程度でないと、使い勝手向上には役立ちません(それでも全員分の生地を一度に捏ねるのは難しそう)。サイズも大きいので導入にはかなり悩みますね。
というわけで、かなり長文になりましたが
自分自身の備忘録として
また、パンニーダー・ホームベーカリー等の
購入について迷っている方の
参考になれば幸いです。
長文にお付き合いいただき
ありがとうございました
日本ニーダー社「Kneaderアンバサダー」活動中です。
♥家庭用パンニーダーPK660D
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