カシスオレンジの味は好きです💛
『サイド・エフェクト』予告編: https://youtu.be/KP8WIyNZyJk
ひじょーに難しかった
医師は自分の担当患者が詐病であることを見破れるのか?これに尽きる。
3カ月前、エミリーはマーティンにプロポーズされたが、婚約した途端にインサイダー取引で彼は逮捕されてしまった。
毎週末面会に訪れていたエミリー、それも今日で最後だ。
マーティンは刑期を終え出所してきた。
しばらく平穏な日々を過ごしていたが、ある日エミリーは地下駐車場の壁に激突するという自損事故を起こし、Dr.バンクスの病院に運ばれた。
コネチカット出身のエミリーはグラフィックデザイナー志望で4年前からNYCに住んでいた。そして精神科に受信歴がありDr.シーバードに鬱と診断(父性愛が足りないことが原因)され、9カ月間通院していたとの情報提供を受けた。
前任者から引き継ぎ、エミリーの治療をすることになったバンクスは今までの抗鬱薬では効き目がないと判断。新薬アブリクサをMRから勧められた。
そうこうしているうちに、エミリーは地下鉄の駅で線路に飛び込もうとしていた。寸前で助けられたが、壁に激突した時と同じような気持ちだったと彼女は言っていた。
『鬱は未来を築く力の欠如』by心理学者
エミリーにはマーティンとの未来がある。
やっぱり先を見ている人は鬱ではないんだ(確信)
「マーティンは、刑務所で会ったへルマンという男と事業を始めようと努力しているのに私は役立たずだと思っている。でも私なりに彼を喜ばせるものを買ったりして頑張っている」のだとエミリーは主張していた。
現在服用しているゾロフトは、めまいがしたり眠れず性欲も消えるという副作用があるのでアブリクサに変えることを夫妻は了承した。
しかしこの薬にも副作用(筋衰弱、食欲の変化、口の渇き、イライラなど)はあり、説明済み。
しかし エミリーは夜中に歩き回り音響の音量を大きくしたりと夢遊病の症状が出てきてしまった。
ちょうどその頃、別の新薬デラトレックスの治験に協力して欲しいとバンクスは話を持ち掛けられていた。(報酬は5万ドル)
彼はアブリクサで鬱病を改善しデラトレックスで夢遊病を改善しようと考えていた。
その頃、マーティンはへルマンと面会してヒューストンで開業することが決まった。エミリーはコネチカットに戻ると聞いていたのに話が違うと不信感でいっぱいになり落ち込み、正気をなくしてしまった。
2人しかいないのに3人分の食事のセッティングをしていたエミリーはマーティンが帰宅したことにすら気付かず、食材を無心でカットしていた。
なにやらグダグダ言っているマーティンの言葉は苦痛な雑音としか認識できなかったのだろうか?いきなり持っていたナイフで刺殺してしまった。
その後も不可解な行動が続いた。何事もなかったように返り血を浴びたまま就寝し、起床してみると夫が死んでいたというのだ。
先ずは弁護士ではなくかかりつけ医師のバンクスを呼び、自身で警察に通報した。明らかに犯人はエミリーだったが、睡眠中に歩き回り覚えていないというのだ。
彼女は殺人犯か?薬の被害者か?
彼女は収監されたが、このような状態になっても薬(アブリクサ)を続けたいと言っている。
MRは、「死ぬべきはマーティンではなかった。私たちは患者を監視できない。刃物を手にしたら患者自身の責任だ」と意見した。
検察は記憶がないから殺意もないとはいえないと起訴し逮捕となった。
TVのワイドショーにマーティンの母親は出演し薬のせいで息子は死に義娘に殺人容疑がかけられていると発言した。
アブリクサの開発元サドラー社と討論を繰り広げる企画だったが出演を拒否されたとキャスターは言っていた。
パネラーの医師は副作用の危険性は違法スレスレ、最高レベルの警告文を載せることを要請していた。
バンクスは裁判所にすべてのカルテを提出した。
母国イギリスでは鬱は病人扱いされるのに対し、ここアメリカでは応援されるという決定的な違いがある。
よって故意に何かをするためには自覚が必要で行動に責任をともなう。
審判が下され一時的な心神喪失で殺人罪は無罪となり、薬の被害者としてワーズ島の医療精神センターに隔離、入院することになった。
結果、新薬だから医師は責任をとれない。エミリーが無罪ならバンクスも無罪で理論上は問題ない。
しかし他の患者たちは理論的ではない。担当患者に副作用が出た医師として見るだろう。
さらにバンクスはMRから新薬デラトレックスの治験から手を引いて欲しいと言われ、何かがおかしいと思い始めた。
実はMRは彼の元同僚のジーン医師から手紙を受け取っていた。
元患者のアリソンは、統合失調症で薬物依存であった。バンクスの名前を出し、性的な遺書を残して自殺していた。患者はセラピストに感情転移することがあると書いてあり2人の関係も疑っているような内容だった。
そしてマーティン死亡後、アブリクサの製薬会社サドラー株が大暴落。ウォール街はこの失敗で儲けていたのだ。
エミリーがアブリクサを使い、仕掛けたインサイダー取引ではないか?との疑いも出てきた。
シーバードはバンクスにエミリーが医療精神センターから早く出れるように診断をして欲しいと進言してきた。なぜそんなに焦るのか解らなかったがエミリーに催眠療法を行った。
事前にアミタールという薬を使用すると落ち着いた幸せな心の状態になるため眠くなると告知していた。
するとエミリーは、わけのわからないことを言い出し、都合が悪くなると眠ってしまった。
しかしバンクスはアミタールではなく、生理食塩水を打っていたのだった。
彼は無罪は覆らないが、騙され彼女が野放しになるのは許せなかった。
シーバードは、騙して生食を打ったことの方が問題だといい放つ。
そうこうしているうちに事実婚状態のディアドラの元にバンクスがアリソンにセラピーを施している怪しげな写真が送られてきていて怒り狂っていた。
(ジーン医師とシーバードは繋がっていた模様)
激しく言い争う2人は最悪な状態となってしまった。
そして調査委員会が立ち上がり、アリソンのことで質問を受けることになった。
シーバードは、「バンクスは患者とsexして配偶者を殺させる医師」だと答え、バンクスは、「過去の行動で未来は予見できる。病気の女と手を組むと大変だ」と答えた。彼はシーバードが度々エミリーの元を訪れていることを知り2人は共犯なのではないかと思い始めていた。
そして窓からエミリーに見えるように親しげに話し、シーバードを追い返した。バンクスはエミリーが自分に嫉妬するように仕掛けていたのだ。
彼女にはこれから行う、記憶を損傷するかもしれない電気ショック療法を見せた。すると本当のことを話すと言い出した。
夫が逮捕され、シーバードの所に行ってセラピーを受けているうちにレズの関係に発展してしまった。
「夫とは気が合うだけ、鬱のフリをし夫を愛してるフリをした。株のことを聞くために週末面会していた。人生を振り返る度に殺意が湧いて問題や失望は全部夫のせい」だと┅。
なぜ、自分(バンクス)だったのか?誰でも良かったのだ。とエミリーは涙を流した。
そして嬉し涙と恨みの涙は成分が違うって本当なの?と呟いた。
(あの人のあの時のあの涙、調べて欲しかったわ)
配偶者を殺させる医師とはシーバードのことだよね、どの口が言う
でもなんだか主導はエミリーみたいに感じるんだわ。
シーバードはエミリーが、裏切るとわかっていたのか?
過去の行動で未来は予見できるから。
マーティンを裏切ったように自分のことも裏切るだろうと┅
そしてついにシーバードは証券詐欺と殺人共謀で逮捕された。
エミリーは取り乱し 私は病気じゃないと暴れだした。殺人罪では無罪になっているので異常でも危険でもなければ退院し普通の生活に戻れる寸前だった。
そこでバンクスは『反抗的暴力行為だ!非常に危険だ‼️』と判断し彼女は施設に逆戻り。
ディアドラと元のさやにおさまり息子を迎えに行くという日常に戻ったバンクス。エミリーは施設に入ったままだ。
END
新薬の治験における製薬会社と医師の癒着の話と思いきや、レズビアンのカップル(医師と患者)の証券詐欺と殺人共謀事件だったとは、意外な展開だった。
結果、患者の詐病は見破ったが、有罪にはできなかったというスッキリできないなんともモヤモヤする話だった。
医師は治験に協力すれば報酬が得られるのか、そうかそうか
9年も前の映画だったけど当たり前のことなんですよ。