Nゲージ線路システムの考察② | 美里山倶楽部

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 さて②回目の今回は、「鉄道小事典」から少し引用させてもらってNゲージの線路と実際の線路を比較したいと思います。 

 
 この事典の線路項目から借りました。
 
 まずレールの高さです。
 これが一番気になっていました。
・40Nレール 140mm
・50Nレール 153mm
 
 こうしてみると150mmとすれば1/150とすれば1mmですのでNゲージのレール高さ2.3mmは2倍以上の高さであることが分かりました。
 
 続いて枕木の厚さをみてみます。
 並みまくらぎの場合14cmということが分かりまして、これは後で説明する全体の厚さに効いてきます。
 
 続いて道床を含む幅や厚さ関係になります。
 文字が見にくいので前回表にした「Tomix」「KATO」の線路を150倍した数値と比べてみました。
 
 上の表が比較表になりまして、2線級と比べてみました。
 
 線路幅(道床の幅)は実際の線路に比べて「KATO」でもまだ狭いことが分かりました。これは意外でしたびっくり
 
 レールの高さは明らかに高くて実際の線路の2倍以上になっていまして、感覚的に「レールが存在を主張している」のはレールの高さの違いがあることが影響していそうですね。
 
 一方、道床の高さについても随分違いました。
 実際の線路の「道床厚+枕木」が450mmに比べて、
「Tomix」596mm⇒差146mm
「KATO」735mm⇒差285mm
となって、実際より146~285mm高い訳です。
 
 これでなんとなく違和感が分かってきました。
 基本的に「Tomix」を使用している美里山倶楽部は「道床厚+枕木」の差146mmが気になっていたんでしょうね。
 
 スチレンボード1mm(150倍すれば150mmの厚さ)を敷くことで、実際の「道床厚+枕木」450mmに近づくと納得したんだと思います。
 「KATO」を使っているとすると2mmくらい嵩上げする必要がありそうです。 

 それと、今旅途中なのですが、列車が走って来るのを撮っていると、レール高さは車両の大きさにマスキングされる効果があるようでしてた。

 実際の線路をほぼ横からみるとこんな具合で、車両がいないと「レール高さ」は実際でも感じられる一方で、「道床厚+枕木」の厚さはひざ上ぐらいしかありません。

 こうして全体を俯瞰してみると「レール高さ」の差はまだ埋まらないので完全に高さ感を納得できたわけでは無いけど、「道床厚+枕木」が高いためにレールが圧迫感を与えているんだろうと考えられることもあり、随分気持ちがスッキリしました。

 後は「線路幅」が「Tomix」の場合4300-2772=1528mmあります。
 なにしろ「Tomix」は道床肩幅が全くありません。
 
 Nスケール換算で約10mm。片方で約5mm道床を張らさなければなりませんが、これはバラストを撒くと上手く解消できそうです。
 
 線路が並ぶ区間ではこんな感じなので、今回のヤード周辺の工事では、線路が数本並ぶために路盤部分が無くても違和感がありませんので省略します。

 さらに本格的にするには、道床下の路盤を施工して犬走りなども設ける必要があるでしょうから、美里山倶楽部では場所に応じて作ることになるでしょう。 
 
 道床付線路システムで実感的なレイアウトを目指す方にとって、線路高さの問題を解決するヒントになったと思います。 
 

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