しばらく空いてしまいました。
レール側面の塗装を行って、1mm厚さのスチレンボードを敷き詰めたところで、「なんで1mm敷き詰めているんだろ??」と疑問が湧いたんですよ。
確かに敷いた方がしっくりする。
塗装していないときは別に気にならなかったんですが、レール側面塗装をしたことでレールが存在を主張していることに原因があるらしいことに気が付きました。
レールの高さが実物とはかけ離れた違いがあることは分かっていたんですが、実際どれだけ違うのかが数値的に分かっていなかったので、その資料を探し当てるまでは気分が先に進みませんでした。
一応お約束事として・・・
・「レール」とは、列車の車輪を受けて支える鉄製(模型では金属製)の部分を言うときに使います。
・「線路」とは、レール、枕木、道床全体を含めて言うときに使います。
コレです、コレです。
鉄道小事典
もうとうの昔に廃版になっているこの本には、鉄道の車両、ダイヤ、設備、建造物・・・、鉄道に関する全てが記載されています。
今回は、この本の一部を借りて、Nゲージの線路システムを考察してみようという堅い話です。
まずはNゲージ線路を生産している二大メーカーの「Tomix」と「KATO」の線路を比べてみます。
左側が「Tomix」、右側が「KATO」ですね。
この他にもフレキシブルレールなど道床が無いタイプもありますが、現在美里山倶楽部が使っている道床付の線路を取り上げます。
上の画像は上から見た画像ですが、道床の幅の違いがよく分かります。
今回は、こういった水平方向からの断面がポイントになります。
この画像を見ると「Tomix」の方が「KATO」より薄いように見えます。
実際に測定してみます。多分メーカーの公表値もあるんでしょうが、美里山倶楽部では実測が大事です。
「Tomix」の線路の断面。
「Tomix」の横幅は狭いのは分かっていましたが18.47mm。
厚さは6.20mmとなりました。
ちなみにレール面の高さは2.30mmでした。
「Tomix」はこういったサイズということが分かりました。
続いて「KATO」に行きます。
「KATO」の横幅は広いですね24.93mm。
厚さは7.20mmとなりまして「Tomix」より1mm厚かった。
ちなみにレール面の高さは2.30mmで、「Tomix」と同じでした。
「KATO」はこうなりました。
二社を測定し終えたところで表にまとめてみましょう。
実際は、この他に実際の線路との比較のために「道床肩幅」を計っています。
これは枕木から道床の肩が落ちるまでの長さでして、「Tomix」は枕木が終わる部分から肩が落ちるので0mmとなります。
また「道床厚+枕木」の数値は「線路高さ」-「レール高さ」を計算して出しています。「レール」、「線路」の使い分けは前述「お約束」の通り。
この5項目を実際の線路と比べてみましょう。。。
なんですが、長くなったので次回に引っ張ります。
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