find the way
まあ、もうこんな時間。2時ごろに、さあそろそろ何か書こうかなと思ったが、恒例のライターズ・ブロックを食らって、散歩に出かけた。昨日散歩しただだっ広い空き地に行ってまた河岸を眺めた(昨日アップロードした画像を参照)。
煙草の吸いすぎと、ダニエルという昔の友達との再会もあって、やたら落ち込んでいた。というのは、最近その友達との関係には些か不満である。理由を訊かれても困るが。
でもとにかく河岸に行って、防波堤に座って煙草を吸いながら音楽を聴いていた。自分のことが可哀相だと信じ込ませるような悲しい音楽。しばらくしてから立ち上がって、家に帰った。
何だか大きな声で叫びたいような気分だ。
on location
今日おふくろに「まあ、貴方の身体って熱いわね」って言われた。「ああ、前にも誰かに言われたことがあるよ」
元彼女を抱いていたときだった。一昨年の冬、彼女とベッドの中で抱き合っていたとき、身体が熱いと言われた。そのことで僕はつい嬉しくなった。それは情熱の炎さ、と僕はふざけて言った。
僕は元彼女を愛していた。そして今でも愛している。モリコという子だった。「日本人の名前にしてはちょっと変な名前だけど… お母さんがモリコっていう名前をつけたときに、ちょっと心配したぐらいなのよ。そんなことでいじめられるじゃないかって。でもあたしはモリコっていう名前が大好きよ。」
僕はモリコ以外の女性を愛せるのか?今一ちょっと分からないな。友達に言わせれば僕はまだ若くて、魅力的な女性に出会ったらモリコのことをだんだん忘れていくだろうと。どうかな。忘れたくなんかないんだよ。他の女性を愛したくないんだよ。しかしモリコとはもう会えない。会う権利、彼女を愛する権利を、僕は自ら進んで喪失してしまったのだ。そして僕は彼女から離れていった。引き返すことができないほど遠いところまで。
僕は彼女以外の女性を愛せると思う。というのは、そうするしかないんだ。
僕は今、ウィリアムスバーグの北7番通りとドリッグズアベニューにあるアパートの前に捨てられたソファの上に座ってこれを書いている。夜中の1時37分だ。気持ちいい風が吹いていて、近くの木々を揺らしている。街燈の放つ懐かしいオレンジ色の光と、木の葉がこすり合う音と、温かい孤独に包まれている。僕はこの子宮の中で、僕の愛したモリコのことを思う。
priapism
edit: 結局はジョギングに行かなかった。居間に入ってソファを横切った瞬間にテレビの画面にクリスチャン・トロイの美貌が映っていたからである。言うまでもなく僕は立ち止まって、nip/tuckの3時間マラソンが終わるまでずっとそのままの姿勢を保ったのだ。読者様の中にnip/tuckをご覧になったことがおありでない方もいらっしゃるのではないかと存じますが、その方々に僕は、誠に残念なことではありますが、即断自殺をお勧め致します。自殺か、或いはnip/tuckのDVDを、できるだけ早く、入手してご覧になることだな。しかし、一つ問題が… 凶報を告げる役を好む者などいないが、まあ単刀直入に言ってしまおう。nip/tuckには日本語版なんてものはない。恐らくこれからも永遠にないだろう。アメリカでは確かに少々の人気はある。しかし人気だとはいえ、所詮はケーブルテレビのドラマシリーズだよ。翻訳されるような立派なもんじゃない。ということは英語ができなければnip/tuckが見られない、完全なる人生を送ることができないということなんだ。勿論nip/tuckのことはとにかく、英語ができない人には満たされた人生を送ることなんて端から無理なんだよね。本当に可哀相な生き物だよ。そいつらは知らないだろうね、考察するのに一番適した言語は英語だということを。この世では、英語でしか言い表せない事物が山ほどあるんだよ。
とにかく走りに行かなかったわけだ。3時間ぐらいnip/tuckのマラソンを観て、それが終わったら今度はTNTでA Few Good Menを観た。トム・クルーズはtruthが欲しくてジャック・ニコルソンを喚問するが、ニコルソンによればクルーズにはそのtruthがhandleできないそうだ。
edit: wikipediaで調べてみたんだけど、実はnip/tuckは僕が考えていたよりも遥かに多くの人気を集めているようだ。日本でも字幕付きで放送されているようだ―興味のある方はFOX - SKY PerfecTV!でご覧になることができます。
excelsior
甥が姉に告げ口をしやがって彼女も一緒にパン屋に行きたいって言い出してしまった。全く余計なことを… 結局は自分ひとりでパン屋に行くかもな。団体行動なんて御免だ。姉が加わるとなると尚更だ。
今日もエリックに会った。ほら、昨夜話してた、あの昔からの友人なんだよ。昼ごろ彼は僕の家を訪ねてきた。近所の散歩がてら河岸やビーコンズ・クローゼットという中古服のお店に行って、帰ってからチェスをした。おふくろが夕飯を作ってくれたのでそれを食べて、それからLに乗ってユニオン・スクエアまで行って、21番通りのうらぶれたプール・ホールでビリヤードをやった。
うん、そんな感じでいいのかな?さて、ちょいと走りに行こうか?小雨が降ってるし、温度も湿度もちょうどいいし。今日は4マイルを目指すぜ!イエーイ、無理にハイテンションだぴょ~ん!
the alligator lounge
今日は10歳の甥を映画に連れて行ってやった。酷い代物だったけど、彼は楽しんだようだからよしとした。帰りの地下鉄の中で、近いうちにパン屋に行ってケーキを食べに行かないかと誘ってみた。少しばかり議論を交わしてから彼が乗ってくれた。
「実はあそこで僕の友達がバイトをしているんだよ。彼女に紹介してあげる」
「えー、そーゆーいうことだったのか!全くお前は手が早いんだから」
「バーカ、お前が考えてるようなことじゃねえよ」
でも正直に言うと全くその通りだ。僕はそのパン屋の子には相当惚れてるんだよ、嘘偽りなく。ユキって言うんだ。
そのユキって子に最初に会ったのは一昨年の冬だった。とはいっても、長い付き合いなんかじゃないよ。彼女はそのとき僕の住んでいた寮の隣の寮に住んでいて、僕たちは一回だけ会話を交わしたことがあるだけなんだ。実を言うとさ、僕は彼女のことをすっかり忘れていたんだ。でも彼女によればあの時僕たちは携帯番号を交換して、彼女は今でも僕の携帯番号を持っているそうだ。全くたいしたもんだよ。
それで、僕たちはこの間たまたま再会した。あまり長い話はできなかったけど、とてもいい感じの女性だった。そして別れ際に「パン屋に来てね」なんて言ってくれた。参っちゃうよね、全く。でも彼女が本気で僕になんか興味を持っているはずもない、第一彼女に彼氏がいるそうだ。一昨年の冬以前からずっと付き合っているらしい。僕になんか手も足も出ない。それでもつい考えちゃうんだよね、ユキのこと。
今夜近所のバーで昔の友人と会った。彼とは小学校からの仲だ。そして僕の友人の中でたった一人の喫煙者だ。というわけで時々バーから抜け出て(ニューヨークではバーとレストランの中で喫煙することが法律で禁じられている)、外で煙草を吸いながら話をしたんだ。そのとき彼が最近出会った女の子のことを話してくれた。彼はこの夏の間ずっとロードアイランド州でインターンをしていたんだけど、そのときに会った女の子なんだ。お互いにその気があるようだが、残念なことに彼女はロードアイランド、彼はニューヨークで住んでいて、遠距離恋愛を試みるか、諦めるかの運命なんだ。
「残念だな。無理なようだね」
「だろうな。でも、今度会うときは最後だけど、それまではわからないよ」
「ふーん」
「・・・」
「まあ、それはなかなか健康的な考え方だと思うんだけどね。例えばさ、付き合うことは多分無理だとは分かっていても、好きな女の子のことを考えてさ、一層努力するんだ。もっと運動して、もっときちんとした身なりをするようにして、微かな希望ではあってもそれを必死に摘み取ろうとして…」
「それはとても健康的になんか聞こえないね」
「いや、違う、違う。僕の説明がなってないんだ。ほら、例えば君は運動をしていて、そろそろ限界だなと思うとするとね。するとふとあの好きな女の子のことが頭に浮かぶんだ。それでもっと努力しちまうんだ。僕にはそんなことがしばしばあるね。つまりだね、性的フラストレーションを運動か何かで一気に発散させるんだよ」
「ああ、まあそれなら分かるかもな」