sore throat
金曜日はモエとの最初で最後のデートだった。夜帰ってきて、タイラーの部屋でお酒を飲んでいたらモエが、ねえタイラー、モリコの写真見せてって言い出した。それから彼女が泥酔して、僕は彼女を自分のベッドで寝かせた。暫くしてから彼女が戻ってきて、僕たちは煙草を吸いに寮を出かけて、外で僕は別れたいと言った。モリコのことがやはり忘れられない、というのは別れる理由だったけど、彼女にそんなことは誰にも言わないと約束させた。聞かれたら別れたとしか言わないで、追求されたら自分から僕を振ったとでも言って、適当な理由を作って欲しいと。何故そうしなくちゃいけないかというと、今度のことをモリコが耳にしたら、僕は彼女に連絡を乞っていると思われるかもしれない。確かにモリコとは話がしたいが、こんな形で、こんな幼稚な自分では嫌だ。
昨日と今日は大体勉強をして過ごした。課題は殆ど全部片付けたので、今週は気楽に過ごせるだろう。コインロッカー・ベイビーズの上巻も漸く読み上げたし、今週は暇がありそうで今度の日曜日までに下巻を完読できればと思う。
go to bed
う、鬱病が…!精神科医に診て貰ったことがないけれど多分正真正銘の鬱病だと思う。少なくとも何らかの精神病なんだろうな。
今日皆がタイラーの部屋に集まって昔の写真を見ていた。そこでモリコの写真が何度か画面に映ってきて、僕を途轍もなく滅入らせてしまった。モリコの写真。モリコが背景に写っている写真。
昔送っていた大学生活に戻って、その時の要素は全部そのまま残っているのに、モリコだけが欠落していて余計に切ないんじゃないかって、友達が後で提案した。
どうだか。
goldfish
fall in amherst
夕飯が終わってから煙草を買いにアマーストに出かけた。バスから降りたとき、秋の匂いが微風に乗って、心の中に潜んでいた遠い昔の記憶を甦らせた。モリコのことを思った。
僕はこの2年間、一日に一回ぐらいは必ずモリコのことを思う。その顔を思い浮かべ、彼女と付き合っていた日々の思い出に耽る。彼女は最早一人の人間ではなく、一種の概念、一種の理想として僕の心の中に存在している。彼女はいつも僕のそばにいて、いつも僕を、或いはこの僕を軽蔑しながらも、見守っている。そう感じているのだ。
black sheep
課題に追われている毎日です。いつも「今度の週末は俺を苛ましてる宿題を、一気に片付けるのじゃ!!」って気合を入れて金曜日を迎えるのだが、どうもそのままうまく行った例はない。実際には殆どの場合、これを書く時間さえ作れない有様なんだ。
今日は昼頃起きて、皆と朝飯を食べてから少し宿題をして 、それからアマーストに出かけた。そこでピザを食べてから読書に耽って、夕方になると寮に帰って、友達と一緒にジョギングに行ってきた。帰ってから夕飯と宿題の仕上げ、とは言え全部片付けたというわけじゃあるまいし、心から喜ぶことはできない。最低限のことはしたというわけでもない。明日は起きてから必死に午後の翻訳論の授業の宿題に取り組まねば…
まあ、でもそれは明日のことだ。今晩はゆっくりと喫煙を満喫して、ベッドに身を沈めよう。