今年は新型コロナウイルスの影響で、外出自粛と食べ過ぎで太った方が多くいます。
そんな方は、生活習慣を見直して「高カロリー高蛋白」の食事を控えて、和食と発酵食品を中心の食事をしてください。
肉、油物、甘い物、冷たい物を控える事と、毎日の適度な運動もお忘れなく。
特に子供さんの生活習慣病のリスクも高まっています。
数年前から指摘されていましたが、今年は更に要注意です。
2013年度に、香川県内16市町の小学4年生を対象に実施した血液検査の結果です。
児童の1割以上に肝機能や脂質の異常がありました。
12年度の調査結果とほぼ同様の傾向で、県健康福祉総務課は「検査で異常値が出た児童や保護者には適切な指導を行い、生活習慣や食生活の見直しを呼び掛けていく」と発表しました。
肝機能を判定する「AST」「γ(ガンマ)―GTP」などのいずれかで異常値を示したのは、
男女平均10・5%で、男女別では男子12・2%、女子8・7%。前年度よりやや改善がみられた。
コレステロールや中性脂肪などのいずれかで基準値を超え、「脂質異常」とされたのは、男女平均11・3%で、男女別は男子10・2%、女子12・5%と、前年度比でほぼ横ばい。
肥満傾向の児童は男子11・0%、女子8・6%です。
過去1~2カ月の血糖状態を示すHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が高く、糖尿病の疑いがあるか、発症リスクの高い児童は、男子11・3%、女子11・1%でした。
併せて実施したアンケートによると、長時間ゲームをしたり、朝食をあまり食べなかったりする児童に肥満や脂質の異常が多いです。
香川の人口10万人当たりの糖尿病受療率は308人で全国ワースト2位、糖尿病による死亡率は同ワースト9位。
香川県は、小児期からの正しい生活習慣を啓発する施策に力を入れています。
でもこれは全国的な問題です。
明らかに肥満、高脂血症、脂肪肝、高血糖の児童が増えています。
都心の開業医の先生からの情報では、貧血の児童が過半数だと言われています。
食い改めないと日本の未来は暗いですね。
玄米、雑穀、豆類、海藻類、根菜類、小魚、発酵食品の摂取が減っています。
食事の早食いも問題です。
ゆっくり食べた方が食後にエネルギーを多く消費し、ダイエット効果が高いことの論文を、林直亨(なおゆき)・東京工業大教授(応用健康科学)らの研究グループが欧州の肥満学会誌に発表しています。
早食いは過食につながるため太りやすいと考えられていますが、同じ量でも食べるペースで違いが出ます。
平均25歳の男性10人に300キロカロリーの栄養調整食品を食べてもらい、食前20分から食後90分までの酸素摂取量を測ってエネルギー消費を算出しました。
できるだけ早く食べた場合(完食まで平均1分43秒)、消化・吸収活動に伴うエネルギー消費量は平均0・4キロカロリーだったのに対し、できるだけゆっくり食べた場合(同8分17秒)は同10キロカロリーと大差がありました。
1年間の食事に換算すると、脂肪1・5キロに相当する1万1000キロカロリーの差になります。
かむ動作をするだけで消化管の血流量が増えて、口の動きが刺激となって体内の消化・吸収活動が活発化し、消費エネルギーが増える仕組みがあると推測できます。
今後の健康管理は特に気をつけてください。
ラジオ大阪1314OBCドクトルかっちゃん「笑顔で元気」
井草克一&仲みゆき