なるべくラクして痩せたい、そうおっしゃる方は多いですよね。
でも、「ラクして」と言いつつ、厳しい食事制限をしたり、好きでもない運動をしたり、かえってストレスからの反動で食べすぎてしまって。。。
そんなダイエットをされている方が多いように思います。
もちろん、「なにもせずに痩せたい」という願望をかなえるのは難しいですが、
でも、「身体のメカニズム」を利用したダイエットのほうが、効率が良いので、私はお勧めしています。
というわけで、今日のお題。
「体脂肪」を減らしたければ、寝るべし！
「脂肪燃焼」のメカニズムを利用した話です。
まずは、はじめての方のために、ちょっとおさらい。
「脂肪燃焼」のメカニズムの話から。
「燃焼」というのは、カロリー消費の事を言います。
人間の身体は、燃焼する事で、カロリーを消費しているんですね。
で、燃焼するもの、というのは、３つの栄養素。炭水化物、タンパク質、脂質だけです。
この３つの栄養素が燃焼する際に、酵素やビタミン、ミネラルなんかが使われるわけですね。
さらに詳しく説明しますと、
炭水化物は糖質に分解されて燃焼。
タンパク質はアミノ酸に分解されるが、燃焼される時は糖質に変わって燃焼。
脂質も、いろんななんちゃら酸に分解されるのですが、燃焼される時は糖質に変わって燃焼。
つまり、「燃焼」する瞬間というのは、3つの栄養素いずれも、「糖質」になって、それから燃焼するんですね。
よく、炭水化物抜きダイエットをすすめる人がいますが、これは、糖質として燃焼しやすい糖質を控える事で、
燃焼する糖質がない！⇒じゃぁ、体内に蓄積しているタンパク質と脂質を分解して糖質にさせて燃焼させよう！
というメカニズムを利用して、炭水化物抜きダイエットを勧めるわけです。
でも、これじゃぁ、不十分！いや、不十分というか、この理論に沿えば沿うほど、筋肉が弱まり、血管などもぼろぼろになるので、私はお勧めしません。
だからこそ、常々、炭水化物抜きダイエットをやめるようにお勧めしているわけです。
キレイとスリムを両立したい方は、絶対に、炭水化物抜きダイエットはしないでくださいね
ここからが今日の本題です。
人間の身体は、カロリーを消費する際には、糖質を燃焼させています。
ここで言う「糖質」というのは、基本的には、昨日、今日、「食べたもの」の糖質です。
胃の内部で、炭水化物が糖質に分解され、腸壁から吸収されて血管内に運ばれ、血管内にある糖質が働く事で、燃焼、カロリー消費するんですね。
で、燃焼されなかった分については、脂肪に変身して、体内に脂肪として蓄積されます。
食べすぎれば、最終的に、脂肪として蓄積されるのですから、炭水化物も、もちろん、食べすぎは禁物です。
で、では、その日、燃焼に必要である糖質が足りなかったらどうなるかというと、体内に蓄積しているタンパク質や脂質を、糖質に変身させて、そして燃焼させるわけです。
が、ここにももう少し詳しいメカニズムが働いておりまして、
日中は、主に体内に蓄積しているタンパク質を糖質に変身させて燃焼。
寝ている間は、主に体内に蓄積している脂質を糖質に変身させて燃焼しているのです。
つまり、日中、糖質が足りない場合は、筋肉とか血管とか、そうした組織にあるタンパク質をけずりとって糖質にしているのです。
体内の筋肉が減れば、基礎代謝が落ちる、というのは、もう多くの方が知っていますね。
言いかえれば、1日の消費カロリーがどんどん減って、痩せにくい身体になっていきます。
血管のタンパク質をけずりとられれば、当然、血管は弱まり、ぼろぼろになります。
過激な炭水化物抜きダイエットを長く続ける方の多くが、心筋梗塞や脳梗塞などで亡くなるのは、このためです。
一方、寝ている間というのは、もともと、栄養素が足りなくなる時間なんです。
日中、起きている間って、だいたい、6時間おきに食事をしますよね。
健康な人であれば、食後に血糖値があがって、食後4～5時間かけて血糖値が下がってきて、あー、おなかすいた！と空腹ホルモンが働きだして、で、食事をする、と考えると、だいたい、6時間おきに食事をするのが理想です。
でも、夕食が、まぁ、午後6時とか7時と仮定して、その6時間後の12時とか1時って、普通は寝ていますね。そこからさらに5時間、6時間くらい寝ている。
でも、人間の身体は普通に、体温を保ち、脈拍を保ち、心臓が動いているわけです。
これは、体内に蓄積している栄養素を使っているから。です。
この時（寝ている間）、主に使用されるのが、脂質なのです。
ホルモンの原材料は脂質になりますが、成長ホルモンも、美肌ホルモンも、寝ている間が活発だ、と聞いたことありませんか？
カロリー消費も、寝ている間の消費は、主に脂質。
寝ている間は、脂質が大活躍しているのですよ。
つまり、
日中の糖質不足はタンパク質がカバー。
寝ている間の糖質不足は脂質がカバー。
ダイエットをしている人が減らしたいのは、「脂肪」ですよね。
「筋肉や血管」は、基礎代謝や血流のためにも、減らしたくないはず。
だから、あまり、日中に糖質が足りなくなるのは、好ましくないのです。
せっかく痩せても、基礎代謝が落ちてしまっては、「痩せにくい身体」になっているので、ダイエットをやめて、ちょっとでも食べるとすぐにリバウンドしやすくなりますし、リバウンド後は、太ったうえに、「あまり食べていないのに太る身体」の出来上がりになってしまいます。
でも、夜中に糖質が足りなくなれば、寝ている間に、蓄積している脂肪がどんどん燃焼してくれるわけです。
これをおおいに利用しない手はないですよね。
このメカニズムを最大限利用して、効率的にダイエットすれば、つらい空腹感に悩む必要もなくなります。
（もちろん、食べすぎがＮＧであることに変わりはないです）
朝、昼は普通に食事。
夜は、食事を少し控えめ。（特に夜ごはんの時間が遅い人は、野菜スープだけでもいいです。）
で、夕食後、おなかがすきそうなら、もう早く寝ちゃえばいいんです。
寝てしまえば、あとは、蓄積されている脂肪が頑張ってくれます。
１つ注意点としてあげるなら、翌朝はがっつりおなかがすいていますが、朝は、消化酵素の出があまり良くないので、朝食で、お肉や揚げ物を食べない事ですね。
なるべく朝は消化の良い食事をする事、出来れば、よく噛んで食べる事。
こうして、燃焼、カロリー消費のメカニズムを知れば、日中、無駄な空腹感に悩む必要はなくなります。
日中の空腹感は、筋肉を減らし、血管をぼろぼろにしているんですよ～。
日中の食事制限は、なるべく控えてください。
で、夜ごはんは、睡眠中の消費に控えて、夜ごはんだけは控えめにしましょう。
頑張るポイントはここだけ！
体内に蓄積している脂肪が使われるわけですから、もちろん、体脂肪も下がります。
基礎代謝が落ちないので、痩せた後も、「痩せにくい身体」にならずにすみます。
よく、寝る子は育つ、と言いますね。
子供の細胞分裂は、大人の比じゃありませんので、大人以上に、睡眠中の細胞分裂、そして、カロリー消費も活発なんです。
子供って、よく寝汗もかきますよね。じゃんじゃん、カロリーを消費しているんでしょうね。
大人は、そんな子供ほどの細胞分裂はできませんが、でも、それでも、脂質の分解は、寝ている間に行われています。
たっぷり寝て、体脂肪軽減。
健康にも良いですよ。ぜひ、お試しください。
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