好き勝手に物語を書くぞ~♪ -42ページ目

序章~プロローグ~48

「そこまでだ、お前達。」
ミカエルは静かに2人に向かって言った。その静かさがかえってミカエルの迫力を増している。
2人は大人しくなるとそれぞれ席についた。
慣れてはいるものの、(いい加減にして欲しいものだ…。)と言う感じでミカエルは、ため息をついた。
「…まだ1人来ていないようだな…。」
ルシフェルがそう言いながら王の間へと入ってきた。見渡してみると確かに大天使の1人がまだ来ていない。
「まさか…、彼奴はまた…。」
どうやらミカエルはもう1人りの事で心当たりがあるみたいだった。そう言うと、もう1人を連れてくる為に席を立って、その場から離れようとした。
「…行く必要はない。席に着けミカエル、どうせ何時もの事だ。」
ルシフェルはミカエルを止めると、自らも席に着いた。ルシフェルは少し呆れているようだった。
確かにもう1人は会議などがある時には、必ず遅れてくる。
上級天使から大天使の位に上がった時は、遅れて来る事などなかったのだが、『セラフ』の位に位置するようになってからは、ルシフェルより先に来た事は1度もないだろう。
ルシフェルが王の間に来てから、しばらく時がたつと、1人の男性が扉を開き中へと入ってきた。

序章~プロローグ~47

皆が部屋へと戻ってから3時間ぐらいたつだろうか。
ようやくルシフェルから、『王の間へ集まる様に』と言う連絡を、ミカエル達大天使4人の所に下級天使が知らせに来た。
連絡を受けたミカエルは王の間へと急いだ。
向う途中、ラファエルに出会ったので、一緒に王の間へ向かう事にした。
王の間に着くと、ミカエル達より先に、1人の男性が既に来ていた。
*「…やっと来ましたね、待ちくたびれましたよ。」
男性はそう言ってミカエル達の方へ近付いてきた。
「お前が早すぎるんだよ、ウリエル。」とラファエルが男性に向かって言った。
ウリエル…彼もミカエル達と同じ大天使で『セリフ』の位に位置する1人である。
背丈と身体にまとっている衣や腰に下げている長剣、それから背中にある4枚の翼はミカエル達とさほど変わらないが、肌は青空を想わせる様な蒼い色をしていて、真っ白な純白の長い髪を後ろで結び、常に1冊の分厚い本を持っている。
「そんな事はありませんよ。」
ウリエルはラファエルにそう言うと、少しムッとした表情を浮かべた。
「貴方は何時も直前にしか来ないではないですか!」
少し強めの口調でウリエルはラファエルに言い返した。
「何だって!!」
ウリエルが言った言葉に対してラファエルは声を大きくして怒鳴った。
ミカエルは(またか…。)と頭を抱えた。
この2人は何時もこんな感じである。
何時もは仲が良い2人なのだが、些細な事ですぐに喧嘩を始めてしまう。
まるで子供だ。
それを止めるのは何時もミカエルの役目だった。なのでミカエルは喧嘩が始まる前にウリエルとラファエルの間に割って入った。

序章~プロローグ~46

ルシフェルは疲れた様子で、その場の床に片膝を付き座り込んだ。
封印をすると言うのはそれほど気力、体力、共に消費するのだ。そして徐々に呼吸を整えると、ゆっくりと立ち上がった。
ルシフェルは2人の方へ振り返ると、「封印は無事に終わった…。これでこの魔剣は誰の手にも渡らずにすむ。2人共立ち合いご苦労だったな…。それでは、一旦上に戻るとしよう。」と言って、ルシフェルは2人を連れて、この場を後にした。
3人は再び封印の間入り口に戻って来て、ルシフェルが扉に結界を張ると、最上階にある王の間へと戻って行った。
部屋に戻って来るとルシフェルは「では…、犠牲になったエレナの為にも、これからの事を話し合う為、後で私と『セラフ』であるお前達大天使4人の計5人で、この『王の間』にて会議を行う事とする…。知らせが来るまで各自部屋で待機しておけ…。」と言って、ミカエル達に他の大天使2人にも伝えるように言うと、それぞれその場を離れていった。