好き勝手に物語を書くぞ~♪ -29ページ目

序章~プロローグ~87

黒い液体は屋上に出てこれないのか、波をたたせ、獲物を探すように、時々手の形を作っていた。
ウリエルは深く深呼吸をして息を整えると
「あれはいったい何なのですか?」
と黒い液体について、ダークエンジェルに説明を求めた。
「あれは、塔の底に溜まっている液体で、魔神達の亡骸から出来ている物です…。この塔に入ってきた者を、壁の一部に吸収する為に襲い掛かる『スライム』と言われる、魔神達の怨念がこもった、魔物の一種です…。あのスライムに捕まってしまいますと、逃れる術はありません…。スライムに捕まらない様にするには、まずはこの塔に入らない事、そして、もしも塔に入ってしまった場合は、とにかくこの屋上に出ることです。」
ダークエンジェルはルシフェル達に向かって言った。「スライムと言うのは、塔からは出てこないようだが?」
ミカエルは更にダークエンジェルに聞いた。
「はい、あのスライムは塔の中でしか生きる事が出来ません。」
ダークエンジェルがそう応えると
「もしも、塔の外にスライムが出たらどうなるんだ?」
とルシフェルが言った。
するとダークエンジェルは
「申し訳ございません…。外に出るとどうなるかは、私も存じ上げません…。」
と言いながら頭を下げた。
「…そうか、では仕方ないな…。」
ルシフェルはそう言いながら辺りを見渡した。

序章~プロローグ~86

黒い液体は少しずつ、ルシフェル達に近づく速さを増していった。
(間に合うのか…!?)
ミカエルはそう思ったが、、今はひたすら螺旋階段を駆け上がるしかなかった。
すると上の方から
「見えました!!もう少しで屋上です!!」
と言うダークエンジェルの声が聞こえた。
ルシフェル達は少し安心した。
そしてようやく、ダークエンジェル、ミカエル、ガブリエル、ルシフェルの順に屋上に辿り着いた。
後はラファエルとウリエルの2人だけだった。
「もうすぐだ、急げ!!」
ミカエルは屋上から2人に向かって言った。
黒い液体は2人の足元まで迫ってきている。
そして、先にラファエルが屋上に辿り着き、残るはウリエルだけである。
屋上にウリエルが着くのが先か、それとも黒い液体がウリエルに襲い掛かるのが先か、とても微妙である。
そして、ルシフェル達が待っていると、間一髪でウリエルは屋上に辿り着いた。
「はぁ…はぁ…どうにか間に合いましたね…。」
息を切らしながらウリエルはしゃがみこんで呟いた。
ウリエルが後ろを振り替えると、黒い液体は螺旋階段の一番上の段の所まで来ていた。
ミカエルはウリエルに近付き、肩に手を当てながら
「危なかったな…。」と言った。
「…そのようですね…。」
とミカエルを見てウリエルは応えた。

序章~プロローグ~85

「何なんだよ、いったい!!」
ラファエルがそう言うと、ルシフェル達も急いで螺旋階段を上った。
徐々に黒い液体がルシフェル達に迫ってくる。
「おい!!飛んだ方が早いだろう!!」
螺旋階段を駆け上がりながら、ラファエルがダークエンジェルに向かって言った。
「それはいけません!!今は螺旋階段の上に居るから大丈夫ですが、螺旋階段から離れて空中を飛んでしまうと、あの黒い液体は即座に襲ってきます!!」
ダークエンジェルは、ラファエルに向かって応えた。
「じゃあ、この螺旋階段を駆け上がるしかないのか!?」
ラファエルが更に聞くと
「はい!!それしか方法はございません!!」
とダークエンジェルは言った。
「お前達!!とにかく、屋上に急ぐぞ!!」
ルシフェルがそう言うと、全員が螺旋階段を急いで駆け上がり、塔の屋上へと向かった。