地球の裏側の「オキナワ」 | 木版画家 葉風のブログ

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神秘的な「宇宙と自然」に抱かれ、けなげに生きる「小さないのち」の美しさに魅せられて、多色摺り木版画を制作しています。「花鳥風月の世界」から見える景色や感じる事について、自由気ままに書き綴ります。

冷たい北風の中、殺風景な街並みを歩きながら思い起こすのは、「美ら海沖縄」の花々。

 

寒緋桜に続いて、もう「イペーの花」が開花したそうな。

 



先ずは春の訪れを告げる桃色のイペーから始まり、じきに黄色の花々が街の彩りに。

 

イペーは、南米原産のノウゼンカツラ科の樹木で、ブラジルの国花。

 



この花は、南米と沖縄の深い繋がりを示すシンボルの一つ。

 

南米には、ウチナーンチュ(沖縄系住民)が約25万人も暮らしているとか。

 

中でもボリビアには、正式な行政区「コロニア・オキナワ」(オキナワ村)が存在して。

 



初代移住者たちが、密林や荒地を開拓して、今や大豆や小麦などの名産地に。

 

この村には数年前、真子さまも公式訪問されたことが。

 



興味深いことに、3世や4世の世代になっても、沖縄文化がしっかりと引き継がれており。

 

村の行事では、伝統楽器「三線」を奏でて、エイサーを踊り、琉球語が飛び交っているそうな。

 



地球の裏側にまで拡がる素敵な「ウチナーンチュ・ネットワーク」。

 

黄色のイペーが満開になる頃には、新型コロナが収束して、自由な往来ができますように。