やはりありがたいのは。
なんだかんだで数日間は
心を平静に保つのが精一杯で
アイデアはおろか
頭を働かせることがほとんどできずにいましたが
現状目の前のたくさんの案件を放置しておくわけにも
いかないので、ということと
イライラしている自分にもだんだん腹が立って
きたので楽しい作業を立て続けにやることで
元のペースを取り戻しています。
昔の自分の仕事を振り返ってみたり
途中で滞っている作業やアイデアを見直したり
改めていろんな人の仕事を覗きに行ったり
そうこうしているうちに
いつも応援してくださる人たちや
前から仲良くしてくれている人たちが
いつも通りの暖かいコメントや
楽しいコミュニケーション等でたくさん
励ましてくれています。
僕が一方的にそう感じているだけかもしれませんが
それで十分です。
人との関り合いは
大変めんどくさくて大変ですけど
むちゃくちゃ自分を助けてくれるものでもあります。
まだまだ頑張らねば❗️
今さらな話ですが。
あえて今のご時世にこういう造り方。
僕の中でのソフビというものは
こんな感じの子供のころに接していたアニメや漫画のキャラクターものです。
実際 当時はキャラクターものがコレしかなかったということもあり
コレらを皆で競って購入してガシガシ遊んでました。
よく見ると
テレビで活躍するあのキャラクターとは
「何かが違う」その佇まい。
「どうしても」感。
ある意味パチもんギリギリの表現で造られた
正規品。
大人になった今見ると大変「味」があるこのシルエットも当時のお子様には感じたであろう「なんかギリギリ」感。
しかしコレらが昭和人間のDNAに刻まれている
キャラクターソフビ人形のあるべき姿なのではないかという考えの種なんだろうと考えてます。
怪獣ソフビと鬼瓦ソフビで
ソフビ制作のいろいろ諸々を勉強している自分が
どうしても挑戦したくなって制作することにした
「地球の化身イーラス」は自身初のヒト型キャラクターで初めて首や腕など自在に動かせる遊ぶ為のソフビ商品。
この商品を造る時に1番考えたのが最初に言ったおもちゃとしてのソフビにおける「昭和テイスト」という考え。
キャラクターのデザインも
令和の現在の中であってもどこの何とも被らない完全オリジナルでそれでいて昭和生まれの方には何か感じるデザインにしています。
モチーフは「地球」という密かに社会的なテーマも盛り込みつつ子供にも描きやすいシルエット。
原型の段階でも下手くそなりにシンプルな造形でまとめて、カラーリングもチープなパチもんと紙一重なくらいのシンプルな手塗りの昭和の内職感満載な雰囲気で、だからこそのなんの遠慮も無くガシガシ遊んでもらえるソフビとしてのお手軽感を盛り込みました。
そして1番こだわったところか
「何か少し違う」感 ソフビにするが故の
「どうしても」感。
令和の現在
3Dプリンターやもの凄く技術力のある造形師の方々が
いかにイメージイラスト等を忠実に立体商品化するかで評価されるご時世にあえてイラストとは「何かが違う」、しかし「コレはコレで凄くアリ」なソフビ商品。
この「地球の化身イーラス」です。
まだまだ技術面では課題も多いこの商品ですが
一旦は自分のソフビ制作の1つの句読点には
なった記念すべきソフビキャラクターだと思っています。
この商品を完成させたことで
より自分のキャラクターのソフビ化に関する1つの自信みたいなものが生まれました。
商売としての売れる売れないあるいは稼げる稼げないという面の話は今回は別にして
いつも言っていることの繰り返しになりますが
今ブームの細かく造り込んで恐ろしく綺麗な彩色を施して、それでいて壊れにくくて量産できて、オークションで何万円になっても購入してもらえるソフビという素材でのアート作品とは完全に真逆なものを展開しているという自覚の元で制作しているということです。
「松村魂」のソフビ商品は
漫画描きとしての僕が生み出すオリジナルキャラクターを自らソフビにしたもので漫画キャラクターのソフビ化ということです。
漫画キャラクター描きが自らキャラクター商品を造って自ら販売しているということです。
なので漫画キャラクター商品は昭和のキャラクター商品と同じで世間的には所詮おもちゃという扱いになりそれを最初から何万円にもなる価格で販売することなど
とんでもない身の程知らずなことで
そんなお手軽なキャラクター商品がアート作品であってはならないと思っています。
「松村魂」はおもちゃとしてのソフビ商品を造っているのでアートなソフビなど到底土俵が違うということです。