乳幼児食指導士の藤原朋未です。
幼児さんのバランスの良い食事についてお話しています。
前回までの内容はこちら。
<幼児食>何をどのくらい?栄養バランスの整え方~
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大人と同じでいいの?
どのくらい食べさせるべき?
何に気を付けるの?
子どもの食事バランスの整え方をお伝えしています。
日本人が何をどのくらい食べたらよいのか
その答えは「日本人の食事摂取基準(2020年版)」というガイドラインにあります。
※その子の体質・体型、その日の体調や前後の食事によって食べられる量は変わります。
今回は塩分(食塩相当量)に注目してみます。
【子どもには薄味を心がけて】とよく言われていますが、
その理由は大きく2つ挙げられます。
・からだに負担をかけないため
子どものからだ、内臓機能はまだまだ未熟。
濃い味つけの食事は塩分だけでなく油や糖分も多くなりがちです。
これらの食事をきちんと消化吸収ができずに
お腹が痛くなったり、下痢などの原因となることも考えられます。
・味覚を育てるため
味覚そして嗜好が形成される幼児期。
小さな頃から濃い味つけに慣れてしまうと、
素材の味そのものを美味しいと感じることができなくなってしまいます。
将来、生活習慣病をはじめとする様々な疾病を引き起こす原因にも。
ガイドラインの数値から、1日分の塩分量が分かります。
0~5か月:0.3g/日
6か月~11か月:0.5g/日
1~2歳:3g/日
3~5歳:3.5g/日
つまり、幼児食では1食当たり約1gが目標量となりますね。
かなり厳しい数値かな…と思います。
ちなみに私たち大人の目標量はご存じですか?
成人男性 7.5g
成人女性 6.5g
これまた、厳しい数値です。
こってりラーメンをスープまで飲んだら、あっという間に1日分です。
そこから考える、味付けの目安量です。
離乳食期はごく少量
1~2歳は大人の1/3程度
3~5歳は大人の1/2程度
取り分けや一緒に食べることを考えて大人をベースにしています。
ですので、私たち大人の食事も基本は薄味を心がけてみてください。
薄味を意識した、幼児食の調理ポイントをご紹介しますね。
★味付けは2段階に
汁物、煮物、炒め物は調味料を2回に分けて味付けをします。
例えば、みそ汁なら
いつもの味噌の1/3または1/2量を入れて、子ども用に取り分け
その後残りの味噌を加えて大人用とします。
後から水を加えて薄めるよりも、だしや素材の味が活きるので美味しいです。
★ドレッシングやソースはかけるよりもつける
ドレッシングやソース、マヨネーズケチャップなどは小皿などに出すのが◎
ボトルごとを食卓に出すと、「やりたい!」が始まりませんか?
ドバドバ~!・・・となりがちです。
そんなときも、直接かけるのではなく
「小皿にだしてね」とお願いしてみましょう。
また、和え物などを作る際は下に調味料がたまります。
調味料を2回に分けるのが面倒!なときは
ボウルの上の方を子どもに取り分けるだけでも、減塩になりますね。
★主食の塩分を知ろう
主食の塩分、ご存じですか?
ごはん、めん、パンの順に塩分が高くなっていくのです。
ごはん(100g):0g
ゆでうどん(1/2玉):0.3g
食パン(6枚切り):0.7g
麺類はスープを飲む、パンはお惣菜パンなどとなるともっと塩分が高くなりますね。
麺類やパンがメインの食事が続くと、全体の塩分量も高くなる傾向に。
一方でごはんは塩分を含みません!
その点で、ごはん食のお食事は塩分調整がしやすくなりますね。
カンペキに、数値を守る必要はありません。
しかし、数値を知っておくこと、意識するポイントをおさえるだけで
子どもたちとの食事に安心して向き合えるようになるはずです。
離乳食期はごく少量
1~2歳は大人の1/3程度
3~5歳は大人の1/2程度
味付けの目安量として、覚えてみてくださいね。
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