オパールラッピングと小説のお話 | ぱすてるの非公式ブログ

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3月のギャラリーイベントで頼まれていたオパールのラッピング。
4月半ば過ぎでないと取り掛かれないと予めお話ししてありましたが
気が付けば、もう5月の半ばになってしまうじゃあないですか!

 

 

とてもきれいなオパールですが、いつも扱っている石よりも小さ目。
何度も眺めてはイメージを膨らませ、デザインを考えていましたが
もうそろそろ完成させないと、マズイです。
デザインは完全に私にお任せという事なので、いろいろ試して見られるけど
最終的に気に入ってもらえるか、ちょっと心配でもあります。

石のグレードも高いので、今回使うのは14KGF(ゴールドフィルド)ワイヤーです。
ゴールドフィルドというのは、金メッキなのですが通常の金メッキとは
メッキ層の厚さが全然違うので、簡単に剥がれてきたりはしません。
アーティステックワイヤーより高くはなりますが、それでも無垢の14Kなどよりは安くて、
リアルジュエリー感覚で使えますが、

ワイヤーなので、彫金とはまた違うデザインで楽しめます。

試作品を作って、デザインに合いそうな太さのワイヤーを2種類使いました。
シンプルでいいかなと、自分的には思っていますが?どうでしょうね?
14Kなので、18Kよりゴールドの色が少し薄目なのも好きです。

 

 

因みに、14KGFはオーダーか自分の物以外にはほとんど作りません。

在庫になってしまうと材料費が嵩むばかりで・・という事もありますね。

 

  


そうそう、先日読んだ「月の立つ林で」という青山美智子さんの小説の中に
ハンドメイドのワイヤーアクセサリー作家の話が出てくるのですが・・。
いろいろ、そんな訳ないじゃん!っていうお話があって


ハンドメイド販売サイトで売っているムーンストーンのラッピングリングが1800円。
ってのにも、まあ驚いたけど、ね。
サイトに手数料引かれたら、作家さんの手元にはいくら残るの?
ムーンストンと言う設定で、ビーズじゃないのだから、

材料費だけで手間賃は出ないかもよ。

 



まあ、値段はその人次第だからね、趣味でやってる人はそういう値段あるかも、

って思ったけど、
その後、その人は販売サイトで売れっ子になり、ご主人に煩わされるのが嫌で

アトリエにするアパートを借り、そこそこの作品を作っている設定らしく、

ご主人の年収を越え、出版社からのお話がきて、本を出版する流れになったりもして・・・

ハンドメイドで主人の年収を越える?!!
どれだけ作ったらそんなことが可能?

仮に年収が300万だったとしても、1点1万円のものを一月に25点作らなくては・・・

そんなに作れません!って・・・

工業製品ならともかく。
どんなマジック??

最近、映像化されるという作品を2冊、犯罪を犯しかける屈折した人物を描いた物や

ダイバーシティなどと、昨今の風潮をちらつかせた作品を続けて読んでしまって、
登場人物の誰にも全く共感できず、後味も「なんだかなぁ~」って、
もやもやしてしまっていたので
このお話そのものは特に嫌いではなく、共感する部分もあり、

何となくいい感じに終わるのですが、ここの部分だけは、う~~~ん?!と思ってしまい
突っ込みどころ満載のエピソードでした。


小説に突っ込んでも仕方ないけど・・ね。