渡良瀬渓谷ツーリング | 生涯旅人の徒然日記

生涯旅人の徒然日記

気の向くまま走るバイクツーリングが好きです

週末に晴れるとの予報でしたので、林道を走って渡良瀬渓谷へ行くことにしました。

 

その林道とは、K201を山奥へと進むと派生する「作原沢入線」と言うルートです。

 

栃木と群馬の県境を越える道で、峠付近からは周囲の山々の展望が見渡せます。

 

 

つづら折れの林道を走り切れば、やがてダム湖である草木湖へとたどり着きました。

 

草木湖に架かる草木橋は、1975年建設された長さ400mの上路式トラス橋です。

 

この橋の上からあたりを見渡せば、新緑に囲まれた湖と青空がとても綺麗ですね。

 

 

湖岸に沿ってR122を下っていけば、やがて「道の駅 富弘美術館」が現れました。

 

地元みどり市出身の画家・詩人星野富弘の作品を展示した美術館が併設されています。

 

事故で手足の自由を失いながらも素晴らしい作品を残した方で、今年亡くなりました。

 

 

R122をさらに南下して、渡良瀬渓谷鉄道の「神戸(ごうど)駅」へやってきました。

 

神戸駅は近年花桃の名所としても知られ、春には約300本の花桃が咲き誇ります。

 

また駅舎及びプラットホームが登録有形文化財として登録されていて人気があります。

 

 

そしてこの駅で特筆すべきは、ホーム内に「列車のレストラン清流」があることです。

 

東武日光線で活躍した特急「けごん」の車体を利用し、食堂車のような雰囲気です。

 

トロッコ弁当、やまと豚弁当などありますが、今回はざるそばをいただきました。

 

 

食後にやってきたのは、花輪駅の近くにある「旧花輪小学校記念館」と言う場所です。

 

入館料は200円、開館時間は10時~16時(入館は午後3時30分まで)となっています。

 

旧花輪小学校は、明治6年5月に開校した歴史ある小学校で、国登録有形文化財です。

 

 

現在の木造校舎は、地元出身の日本鋼管創業者・今泉嘉一郎氏の寄付で完成しました。

 

木造2階建、切妻造、フランス瓦葺、下見板張の学校建築で、北面片廊下です。

 

正面中央に玄関ポーチがあり、昇降口部や腰折れ屋根の窓に造形的特色があります。

 

 

入り口脇の校長室には、歴代校長先生の写真がずらりと並んでいて、歴史を感じます。

 

そして面白いのは、歴代PTA会長の写真も飾られていました。あまり見ないですよね。

 

ノスタルジックな魅力がいっぱい詰まった施設ですので、この先も見ていきましょう。

 

 

教室を利用した展示室に行ってみると、まず今泉嘉一郎氏の紹介がありました。

 

日本鉄鋼技術史上の功労者で「日本の近代製鉄の父」「近代産業の父」と称されます。

 

民間技術分野の開拓に尽くし、1920年には衆議院議員にも当選しています。

 

 

この校舎は昭和6年建設当時のままで、タイムスリップしたような感覚になります。

 

内部は4間(約7.2m)×5間(約9m)の教室と北面片廊下という典型的な造りです。

 

廊下や階段を歩くと、床がミシミシと鳴って、木造建築であることを再認識できます。

 

 

展示室には昔の興味深い教科書や冊子類も保管されていて、なかなかおもしろいです。

 

特に絵柄のタッチがいかにもレトロで、教科書の記述も今とは異なっていますね。

 

そして音楽室には、その土地に根差した歌詞の花輪小学校の校歌も飾られていました。

 

 

他の教室では、旧・国鉄足尾線(現・渡良瀬渓谷鉄道)関連の展示もありました。

 

先ほどホームのレストランで食事した「神戸(ごうど)駅」の備品類があります。

 

駅舎風に作られているのも雰囲気ありますし、鉄道ファンにはたまらないでしょうね。

 

 

童謡「うさぎとかめ」の作詞をし、童謡の父と称される石原和三郎の紹介もあります。

 

和三郎はこの小学校の卒業生であり、そののちに小学校の校長も務めたとのことです。

 

石原和三郎に関するゆかりの品々や、様々な資料が数々展示してありました。

 

 

昔のままの教室を保存している部屋もあり、木製の小さな椅子や机もありました。

 

教壇の上には、手持ちベルが置いてあり、これで授業の開始を知らせたのでしょうね。

 

その他にも、各時代における学校の給食のサンプル展示もあったので見てみました。

 


 

こちらは「揚げパン」に「おでん」の給食で、当時は人気があったとのことです。

 

給食用のスプーンの先端が3つに割れていて、フォークの役割もあるみたいです。

 

食器は金属製アルマイトで、途中からステンレス製に変わったそうです。

 

 

花輪小学校の見学も終えて、この後は無事に帰宅となりました。

 

今回のレポートは、ここで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。

ではおやすみなさい(^^)。
 

おわり。。