2024GW東北ツーリング Part2 | 生涯旅人の徒然日記

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気の向くまま走るバイクツーリングが好きです

中尊寺の見学も終えて駐車場へと戻り、次へと移動してみることにしましょう。

 

マップで「衣川懐徳館」という施設があって、天守閣の写真が載っていました。

 

ちょっと気になったので、「衣川懐徳館」をのぞいていくことにしました。

 

 

小高い山の上に確かに天守閣は実在していましたが、見るからに廃墟化しています。

 

1970年の岩手国体を記念して建てられた模擬天守とのことで、本来は衣川村に伝わる

 

遺品・遺物等の貴重な資料を展示する資料館だったみたいです。

 

 

衣川城はちょっと残念でしたが、気を取り直して次へと移動することにします。

 

続いては「牛の博物館」と言うスポットで、日本唯一の牛専門の博物館です。

 

前々から気になっていたので、今回立ち寄れて期待感が高まります。

 

 

前沢で黒毛和種が本格的に飼育されるようになったのは、昭和30年代のことです。

 

岡山県や島根県から雌牛を導入し、兵庫県の但馬牛との交配ではじまったそうです。

はく製は、肥育牛として出荷された清菊号ですが、肉質等級A5の最上級ランクでした。

 

 

前沢内の今から500万年前の地層から、クジラの化石が発見されました。

 

ミズホクジラとマエサワクジラで、かつてはここが浅い海だったことが分かります。

 

DNA研究からも、クジラの胃や生殖器は、ウシと非常に良く似ているそうです。

 

 

岩手県で一番南に位置している一関市花泉町から野牛の化石が発見されました。

 

ハナイズミモリウシと呼ばれ、前沢牛のようなウシではなく、いわゆるバイソンです。

 

1万5千年ほど前は、日本が大陸と地続きだったために渡ってきたと考えられています。

 

 

人が家畜の力を利用して農耕を始めたのは紀元前5000年頃といわれています。

犂の発明により、農作物の収穫量が飛躍的に増え、文明が発達する要因となりました。


展示しているのは、主に西日本に普及していた長床犂による水田の耕起の様子です。

 

 

ウシの出てくる祭りは、五穀豊穣、特に米の豊作を祈願するものがほとんどです。

 

境内で米づくりの一年の所作を再現するとき、代掻きの場面でウシがあらわれます。

 

日本人の主食である米の生産に、ウシが深く関わっていたことを示すものですね。

 

 

「牛の博物館」を堪能した後は、県道でうまく奥州市街を迂回しながら進みます。

 

そしてやってきたのが「国立天文台 水沢VLBI観測所」という施設です。

 

敷地内に旧緯度観測所本館を活用した「奥州宇宙遊学館」という建物があります。

 

 

入館料は300円で、緯度観測所の歴史や宮沢賢治との関わりを紹介しています。

 

また天体映像を立体視できる「4次元デジタル宇宙シアター」を設置してあります。

 

屋外にも観測所やアンテナなど、見どころも多いので、見学してみましょう。

 

 

1899年地球の自転軸を調べるため、国際協力により開始された緯度観測が始まります。
 

世界6ヶ所の観測ポイントのひとつに水沢が選ばれますが、精度が悪いと指摘されます。

 

所長の木村博士は、水沢だけでなく他の観測所の共通な変化に気が付きました。

 

 

この変化をZ項と呼び、Z項の解明から世界最先端の天文地球科学へつながりました。

 

明治33年築の臨時緯度観測所は、現在は木村榮記念館として一般公開されています。

 

木造平屋建て、寄棟造り、桟瓦葺き、外壁は下見板張りという建物です。
 

 

この建物にて、木村博士はZ項の解明に向けた研究を行っていました。

 

木村博士が受賞した文化勲章や英国天文学会ゴールドメダルが飾られています。

 

Z項が発見された時に使用された眼視天頂儀1号機(実物)なども展示されています。

 


※Part3へ続きます。

今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。

ではおやすみなさい(^^)。



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