桜の花を追い求めて、福島各所を巡ってきましたが、いよいよ旅も終盤になります。
そして海竜の里センターに続き、「いわき市アンモナイトセンター」にきました。
入館料は260円で、古代のアンモナイトについて、化石などの展示が見られます。
ここは、約8,900万年前の地層をそのまま建物で覆った施設になっています。
館内は、アンモナイトについて紹介する導入展示ゾーンと、現代から遡り時間旅行する
タイムスリップゾーン、そして約700㎡に及ぶ露頭観察ゾーンがあります。
ここでは、アンモナイトを始めとする化石が、掘り出された状態で観察できます。
他の博物館とは違った施設で、発掘現場そのものを見れる貴重な施設かと思います。
発掘体験なども出来るみたいですので、興味ある方は一度お立ち寄りください。
アンモナイトセンターを後にして、K35⇒R6⇒K48⇒K14と市街地を避けて進みます。
そして、いわき湯本ICから湯の岳パノラマライン(K371)へと道を変えます。
その名のとおり、湯の岳をぐんぐんと上っていくコースで、展望が開けてきました。
パノラマラインの名称ですが、ほとんどの区間で木々に囲まれた場所を走ります。
途中の展望スペースがある場所からは、太平洋やいわき市街側の景色が広がります。
ここにはちょうど満開の桜の花も咲いていたので、少し展望を楽しみましょう。
もちろん、山頂にある湯ノ岳パノラマライン展望台にも登ってみることにします。
風力発電機を設置するのか、駐車場にはクレーン車と巨大な柱が置かれていました。
展望台と言っても、あたりの木々で視界が遮られて、360度パノラマではないです。
それでも先ほどの場所では見えなかった、北東側の景色も見ることが出来ました。
ちょっと暖かくなってきたので、空気にモヤがかかって景色が霞んでしまってます。
寒い日など空気が澄んでいれば、もっと遠くまで見渡すことが出来るはずです。
同じ道はつまらないので、湯の岳山頂からは、林道のような細い道を下ります。
せろおくんならこんな道も気にせずに進むことが出来て、とても助かりますね。
少々時間はかかりましたが、無事にK14まで下れたので、古殿方面へ右折します。
K14はいわきから鮫川に沿って、山間の集落を繋ぐ、整備された快適なルートです。
途中の見所は何もないのですが、渓流と山奥の景色が続いて走りやすいです。
途中の駐車帯にバイクを停めて、持参の飲料水を飲みながら休憩をしました。
しばらく走ると古殿町へと入りました。道の駅があるので、立ち寄っておきます。
「おふくろの駅」と名付けられた施設は、地場産品のお買い物などが出来ます。
地場産の季節の野菜や山菜を使った本格的な手打ちそば・うどんも食べられます。
道の駅を後にし、GoogleMap先生の指示に従い、棚倉町までショートカットします。
町の北のほうに「花園しだれ桜」があるとのことなので、立ち寄ってみました。
かんがい用水のため池の土手にぽつんと植えられた一本桜で、樹齢160年だそうです。
田園風景を背に脇の池に映る姿は「逆さ桜」として、実に見ごたえがあります。
人気の高い桜で、この日も多くのカメラマンがしだれ桜の写真を撮っていました。
ゆえにあまり近づきすぎるとクレームが出そうなので、遠くから写しておきました。
次はR289からK76と道を変え、奥州三古関のひとつ「白河の関」までやってきました。
奈良時代から平安時代頃に、当時の人や物資の往来を取りしまる場所でした。
やがて律令制の衰退とともにその機能を失い、その後は和歌の名所として知られます。
奥へ進むと白河藩主・松平定信が、1800年に建立した「古関蹟碑」が残っています。
さらに奥は、白河国造命と天大玉命を奉納した「白河神社」へと続いていました。
ちなみに社殿は、仙台藩主・伊達政宗が寄進したものと伝えられています。
そして白河の関に続いて、隣接した「白河関の森公園」へとやってきました。
こちらも桜の花がまだまだ見頃のようで、園内は赤やピンクの色が賑やかでした。
せっかくなので、あたりをゆっくりと散策してみることにしましょう。
公園中央には松尾芭蕉と曽良の銅像が立つほか、奥の細道遊歩道が整備されています。
また白河地方の直家造りの茅葺き民家を移築した「ふるさとの家」もあります。
ちなみに、こどもたちは大型遊具の配された「わんぱく広場」で遊ぶことが出来ます。
その後は栃木県へと入り、那須ICより東北道で帰路へと就くことになりました。
開花の時期と週末と晴天のタイミングが一致して、さくらの花を十分楽しめました。
来年の桜の時期も、福島県の各所を巡れれば良いなと再認識させられた旅でした。
今回はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
ではおやすみなさい(^^)。
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