夏季のカーリーケール株獲り栽培の試験結果について | BIGYARD 奮闘日記

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静岡県磐田市にある農業生産法人 ビッグヤード株式会社のブログ

こんばんは、農場長です。

9月もあっという間に過ぎ去り、明日からは10月となります。2024年も残り3か月となりましたが、まだまだ残暑厳しく、台風や豪雨の影響もあり、いまだ野菜の生産も安定しません。例年以上に出荷が遅れるものや収量が減るものも多く、今年は大苦戦の一年で終わりそうな気配。。というか、年々厳しさが増していきますね。きっと今年よりもいい来年は来なければ、その来年よりいい将来はきっと無いのでしょう。どうしましょう。


カーリーケール水耕栽培1 カーリーケール水耕栽培2

カーリーケール土耕栽培1 カーリーケール土耕栽培2

 

今月はカーリーケールの問い合わせが特に多い月でした。市場では品薄状態が続いているらしく、産地からの出荷もあまりないようで。当然、そんな状況では当社でも余裕がなく、既存のお客様の増量にはできる範囲で対応し、新規のお客様の要望には残念ながらお断りせざるを得ない状況です。今後もすぐに生産増は望めず、作付けを増やした場合でも12月末頃からの出荷対応となります。ご理解いただけましたら幸甚です。

 

さて、そんなカーリーケールですが、種苗メーカーのご依頼・ご協力で夏季の株獲り栽培のテストを水耕・土耕の両方で実施しました。通常、葉を掻いて出荷するのですが、昨今の酷暑ではうまく木が育たないため、株での早獲り出荷の商品を検討しています。実際に8月上旬に播種・育苗し、残暑厳しい時期の生育状況を確認しました。

 

【ハウス水耕栽培(上の写真)】

 播種 8月3日

 定植 8月28日

 収穫 9月30日

 草丈 40㎝弱

 重量 95g

 

【ハウス土耕栽培(下の写真)】
 播種 8月12日

 定植 9月8日
 収穫 9月30日

 草丈 30㎝弱

 重量 25g

 

土耕栽培の方が水耕栽培から10日ほどずれてしまっているので、両者を単純比較はできませんが、夏季でも十分に栽培できることを確認できました。水耕栽培の方は、茎も生食できるくらい柔らかく仕上がっており、土耕栽培の方も今回のサイズであれば、同じく茎も食べられそうな感じです。今週収穫して種苗メーカーにサンプルを送り、ご意見を伺いたいと思っております。種価格や収量、販売価格とのバランス次第ですが、来夏の新商品として扱える可能性も出てきました。まだ収穫前ですので、ご興味のある方、商品を実際に試したい方いらっしゃれば、ぜひお早めにご連絡ください。

 

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農場長@BIGYARD