ダムの完成はまだ先だけど、それに先がけて水没する区間のルート変更が実施されることとなり、本日限りで岩島-長野原草津口間の、あの見応えのある吾妻渓谷の眺めが見納めとなります。
ってことで、最後の姿を目に焼き付けようと、「北・東パス」を使って現地へとやって来ました。途中にある日本一短いトンネルとして知られる「樽沢トンネル」も本日限りでもう列車は通らなくなります。
川原湯温泉の駅に着くと、通常ではあり得ないほどのたくさんの人で賑わっていました。
臨時のリゾート列車「やまどり」と新形に置き換わった特急「草津」がここで交換するので撮ってみました。なかなか見られない珍しい組合せですね。
樽沢トンネルへも歩いて行き、列車が通過する瞬間も狙ってみます。この光景が見られるのも今日が最後。多くの撮りテツで賑わっています。
駅へ戻る途中でも列車が来たのでカメラに収めます。
列車ダイヤの都合で終点の大前にも行ってみました。同じことを考えるテツは多いようです。
もう一度水没区間を通過し、折り返して再び川原湯温泉へ。陽は完全に暮れましたが、まだ多くの人が駅に残っています。
ダイヤの都合で再度大前へ。夜にここへ来たのは初めてですが、この寂れ具合がたまりません。
上りの最終列車でまたまた水没区間を抜けた後、再度折り返して下りの最終列車、つまり本当の最後の列車で最後の走行を堪能します。一瞬で通り過ぎる樽沢トンネルもしっかりと見届けます。
そして最後の列車が川原湯温泉に到着。ここで最後を見送る人も結構居るようです。
真っ暗でもうほとんど外は見えないけれど、これで最後と思うと特別な感情が湧いてきます。
そして23時過ぎ、終点の長野原草津口に到着。通常の廃止と違い、しんみとした別れにはならなかったけれど、何はともあれ、お疲れ様でした。