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Hiroshiのブログ

今後不定期投稿となります

<パンデミック>
まだまだ結論は出せないが、今の所日本のコロナウイルス感染による死者の数は非常に低く抑えられている(1)。これは日本の医療制度と水際政策がこれまでのところ比較的成功していることを示している。あとは出口政策が問われる。 これまでのイベント自粛や一斉休校、スタジオやライブ営業の自粛、特に後者に関わるフリーランスや自営業の人を沢山知っている、経済的に困ったことになっているはず。

とは言え、世界的な感染拡大はこれからだというのも事実(2)。WHOが初めてパンデミックという言葉を使ったのもそれが背景にある。特にヨーロッパや北米が問題。さらにサブサハラのアフリカ大陸での感染が低いのが事実なのか、検査体制の不備なのか判らない点。特にアフリカ-中国路線のハブになっているカタール(3)でのかなりの感染が確認されているだけに疑問な点もある。一方、中国では感染が成功裏に収束に向かっているようだ(4)

 

 

<デジタルマネーの匿名性と認証>
イギリスでは現金の半分がブラック経済(主に犯罪)で使われているという。アメリカではさらに大きい、ドル札の2/3が海外に隠匿されているともいう。日本も同様に多くが犯罪で使われている。日本の造幣局が単純な算数ができると仮定するなら、現金の9割が1万円札で流通し、一世帯あたり100万円以上が自宅に保管されているはず。<本当か?!

ここでもし現金が全てデジタルマネーに代わった場合の匿名性と電子認証の関係性を自分なりにまとめてみる。例として、私が米国のBobから何かを購入した場合で考える。

(条件)
+81907x2x1x7x7がHiroshiであることをNTTと福岡銀行は知っている。
+03901x2x3x4x5がBobであることをボーダフォンとカルフォルニア・バンクは知っている。

(本名性)
福岡銀行は上記の情報を全てカルフォルニアバンクに提供し、カルフォルニアバンクは別のユーザーにもその情報を提供すれば、

結果:Bob Y は+81907x2x1x7x7がHiroshi であることを知っているし、Hiroshi は+03901x2x3x4x5がBob であることを知っていて、入金がおこなわれたことをお互い確認できる。また税務当局も当然そのことを知る。

(仮名性)
福岡銀行はカルフォルニアバンクに+81907x2x1x7x7の口座から+03901x2x3x4x5の口座にお金を送ることだけを行う。それ以外の情報は出さない。

結果:Bob は+81907x2x1x7x7から入金が行われたことを確認でき、Hiroshiも+03901x2x3x4x5に送金が行われたことを確認できる。税務当局はHiroshi から+03901x2x3x4x5に送金されたことを知る。

この場合、スマホの+81907x2x1x7x7はHiroshi を指紋(顔)認証やパスワードで認識する。一方、スマホの+03901x2x3x4x5はBob を指紋(顔)認証やパスワードで認識する。キャリアーであるNTTは+81907x2x1x7x7はHiroshiであることを知っているし、ボーダフォーンは+03901x2x3x4x5はBobであることを知っている。

個人⇔スマホ 
スマホ⇔キャリアー⇔銀行⇔税務当局 
キャリアー(NTT)⇔キャリアー(ボーダフォン)

情報は上記のように分断されているので電話番号という仮名性で匿名性は確保できる。以上の私の理解に間違いがあれば、どなたか訂正のコメントをお願いします。





『十二支になった動物たちの考古学』3
基本、文献学としての古代史には余り期待していない。何とでも言える世界だと昔、批判したことがあるようにあまり信頼していない。実際論文を取り寄せてみてもその余りのレベルの低さに驚いたこともあるくらいだ。これは日本語でしか論文が書かれていない問題もある。世界基準の評価が受けられない点に事の背景があると思っている。部外者が傲慢なことを言うようですが、、
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5288/trackback

そういう意味でもこの本の一番面白かった部分は実は最後の「解説」の部分。ここで日本における動物考古学の歴史についての記載がある。

明治時代のモースによる貝塚調査は高校で習った記憶があるが、彼、モースは巻貝を専門とする生物学者であったらしい。初耳だ。その後、東大に人類学教室ができたが、彼の科学的精神は受け継がれず日本の考古学は数十年の遅れをとったと著者は言う、如何にもありそうなこと。p179  こうした伝統の中にはあの石器捏造事件を引き起こした権威主義的背景があると感じている。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5639/trackback

勿論、捏造事件は自然科学の分野でもあのSTAP細胞事件に代表されるように時々、起こる。しかし再試によりそれらは直ぐ暴かれるが考古学のように再試ができない分野では難しいだろう。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3553/trackback

<独り言>
イタリアは10日、全土で個人の移動制限を発動するという中国並みの厳しい規制をとった。それを聞きながら思ったこと。以下は独断と偏見。

中国人もイタリア人も余り政府のことは信用していないし、言うことを聞かない(中国は面従腹背、イタリアは自由気儘)。それに比べると日本人は「お上」の意識が強い。国が要請すれば、文句を言いつつもすんなり従う傾向が強い。どちらが良いというとかではなく、中国やイタリアはそうした国なりの方法でコロナに対応したということか?

何がその違いを生み出すのか? これは今後の課題だが、アイデアがないわけではない。Toddの『世界の多様性』によれば、中国とイタリア北部は外婚制共同体で基本的価値は権威と平等。またイタリア南部は平等主義核家族で基本個人主義。一方日本は権威主義的直系家族、お上の意識が強く、秩序と安定志向が強い。この家族制度が背景にあるのかもしれない。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3477/trackback



『十二支になった動物たちの考古学』2
未、羊:魏志倭人伝によれば当時の日本には牛、馬、トラ、豹、羊、鵲(カササギ)はいなかったとのこと。ここで重要だと思うのは産業動物である牛、馬、羊がいないということ。逆に言えば鶏、豚はいたということ。事実、8世紀初めに成立したとされる『日本書紀』では599年に百済から驢馬、羊、駱駝が献上された。つまりこの驢馬、羊、駱駝は当時の日本にいないということだろう。p106 

これを読んで頭に浮かんだのは、こうした牧畜関連の動物がいなかったということは、これに伴う人畜共通伝染病も日本では当時大きな問題ではなかっただろうということだ。こうした方向に頭が向くのは、やはり新型コロナ効果(笑)

戌、犬:縄文から弥生にかけてイヌの頭骸骨の形が変わる。縄文までは額から鼻までが直線的だが弥生以降凹みが出てくる。これは大陸から新たな種が導入された結果だと考えられている。p150 また人々の犬に対する感情も変わる。縄文まではパートナーで墓まで作られたが、弥生からは食用にすらなった。渡来文化は犬に対する考え方もすっかり変えた。p152

亥、猪:伊豆諸島の三宅島や八丈島にはもともと野生の猪はいなかったが、縄文前期以降骨が出土することから、この頃に飼育が始まったと考える。p163 これらの島は伊豆半島から200キロも離れ泳いで渡れる距離ではないことからも間違いないだろう。本土では縄文時代に鹿と猪の骨の出土状況がほぼ1:1に対し弥生になると猪が数倍になることから家畜化が進んだと考えられている。p166 先の伊豆諸島も猪を船に乗せて孤島に渡ったことが事実ならば家畜化と言えないか? これについて関連のある記述として、弥生時代の猪の頭骸骨の形態が異なるものがあることから猪と豚の共存の可能性が議論される。つまり渡来人により稲作と同時に豚(犬を食べる習慣も)が導入された。p167  なおこの豚について著者は河姆渡遺跡で発掘されたものとの類似性を挙げている。

明日は3-11の日。今、疫病という新たな試練に直面している。

*3/9よりWHOはGlobal deathの数字を出し始める。(発表は日本時間の3/10)



<米国でアウトブレイク>
米国、ワシントン州のKing Countyで新型コロナ肺炎死亡者数(3/10, 83人)が飛び抜けて高い。理由ははっきりしている、中国人人口が飛び抜けて高い。2010年の国勢調査によれば63,781人、2位のSnohomish Countyの7,651人を大きく離す。なお全米・中国人人口ランキングマップを見れば感染分布とよく合う。
http://us-ranking.jpn.org/SF1PCT0050007-Washington.html

 

3/7時点での71人の感染者のうち死者15人。うち14人は長期療養施設のLife Care Center に関係。ここでも基礎疾患の有無が大きい。
https://www.junglecity.com/news/novel-coronavirus-covid-19-news/

https://www.youtube.com/watch?v=6uu1MGyGjvI

 

https://www.youtube.com/watch?v=k99tGBPGI9I

 



『十二支になった動物たちの考古学』
設楽博巳編、新泉社、2015年初版。

牛:気楽に読めて楽しい本。平城京跡から出土した1.5センチほどの墨の欠片から牛のコラーゲンが検出されたとか。具体的な方法は書かれていないが内容から質量分析だと思われる。p24  当時から牛を殺して祀ることは考古学的遺跡から判るらしいし、また桓武天皇が禁止したという記事からも普通に行わていたことが逆にわかる。p25


兎:ウサギのところで野ウサギとアナウサギが識別されていた。前者はヒトに慣れにくく単独生活をするらしい。p50 ただし野ウサギは同時に人が作り出した里山でよく順応する動物でもあるらしい。p60 

ここでの議論が気になる。西欧でもRabbitとHareが区別される。『中世ヨーロッパを生きる』という本によれば、イギリスのRabbitは元々外来種で在来種はHare。Rabbitは西地中海産で文献史料上の初出は1176年。大西洋上に浮かぶシリー諸島から1/10税としてイングランドの修道院に献納するように命じられたことからイギリスに渡ったとか。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/214/trackback

何が言いたいかというと、本来アナウサギは外来種でEuropean rabbitと呼ばれるので古代はもとより中世くらいまで日本列島には野ウサギ Japanese Hareしかいないはず? ここでrabbitを比較の対象に持ってくるのは混乱するだけでは??  細かすぎるだろうか?


蛇、巳;ここで志賀島から出土した、金印の上の飾りが元々はラクダだったものを蛇に再加工したという話が出てくる。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5483/trackback

また、「金印の真偽」を巡っての議論も書かれていたが、p88 字体が後漢の頃のものというのと、金属組成が同じく後漢代の出土例と合致することから偽造説を否定するが、どうだろう? 字体くらいは江戸時代にはわかっていたことだろうし。偽造するならそこに手抜かりはないはず。組成の分析結果も実際取り寄せてみたが正直言ってレベルの低いものだった。非破壊光学分析で、どれだけ確実なことがいえるのか甚だ疑問。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5288/trackback


馬:冒頭戦車(=ワゴン)の話が出てくるBC2500頃にシュメール文明で生まれ、それがカフカースを越えてインド・ヨーロッパに伝わる、p90というのは 『馬・車輪・言語』でも既に見てきた。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5555/trackback

古代日本でも馬を殉殺するというのは考古学的に検証されているが、『日本書紀』に大化の薄葬令で禁止されたということからも、逆に普通に行われていたことがわかる。p92

今週一杯勉強はお休みしようと決定(<決断することか?)



<世界での感染拡大>
世界での拡大が中国での初期の様相と似ている。右端の図の最初と3番目の山は共にRT-PCRによる確定診断なので比較可能。(中央2番目の鋭いピークはCTによる「仮」判定)
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

 



<先生、それは致命的なミスですよ!>
広島大病院感染症科の大毛宏喜教授が「感染者の割合の少ない地域ほど偽りの陽性が多く出る」と話したとか。陽性の人の半分以上が「偽り」のことも想定されると記事はいうが。それはおかしい!
https://this.kiji.is/608400804939039841

それは致命的なミスをした場合。確かにFalse negativeは起こり易いが、False positiveは致命的ミスをしない限り起こらないし、起こってもNegative controlで排除するのが検査の基本だ。

下のURLの図中、1、2レーンがNegative control(これは30年以上前の実例、今は高度に洗練されたReal time方式)
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6088/trackback

致命的なミスの可能性として、
1) 検量線用のpositive controlの試薬を間違って検体に混ぜる?
2) 検査官自体がコロナウイルスを運んでいて、しかもそのウイルスで検体を汚染させる? それだったらなおさら大問題!



『ペストの歴史』
宮崎揚弘(あきひろ)著、山川出版社、2015年初版。

現在の新型コロナウイルス性肺炎の蔓延に何らかのヒントが得られるかと思い読み始めた本。ただし、それ程内容があるとは思えない、ただ事実の羅列。流し読みできる内容。

ペスト流行には3回あったらしい。p8 中世のそれしか知らなかった。
1)ユスチアヌスの大疫(AD541~767)
2)中世の黒死病(AD1347~1840)
3)現代(AD1860~1950)

黒死病というのは19世紀以降に成立した近代語らしい。p25
イングランド各地の荘園の死亡率を比較すると農村はバラツキが大きい。29%~70%。
それに対し都市はやや低いらしい。35~40% p106 

その理由は公衆衛生に対する意識の差かもしれない。p109 例えば、衣服や器具の消毒、焼却などをしたようだ。p150  この惨事は農民の人口を減らしたことで生き残った農民の待遇は上昇し(1347年に週当たり2シリングから1350年には10シリングまで上昇)、p123 また多くが都市に移動した。また一部は「東方植民」へ参加した。p121

検疫については、港に着いた船は40日間の停船、隔離を求められたが、感染者が生じた船の運命は何も述べられていない。p127 これが知りたかったのだが。

最後の数章は流し読みしたが、近代のヨーロッパが如何にしてペスト禍を防いだかを見ると、今の中国がまさに行っていることだと気がついた。即ち、

市門監視強化、健康通行証提示、強制隔離また燻蒸消毒など。p190


こうしたペストを何世紀も経験したイタリアはそれなりの覚悟があるだろう。

感染が広がっている北海道、東京それに愛知を比較すると前2者はRT-PCR検査実績をわかりやすく公表しているが愛知は探しても見つからない。東京は一番わかりやすく数秒で見つかる、しかもpdfスタイルでなくweb対応なのでリアルタイムで変更可能。流石首都! 福岡はそれほど広がっていないが、対象区として調べてみると、そこそこの能力。

こうした能力の違いは組織によるものなのか、リーダーによるものなのか?

<2020.3.9現在のRT-PCR検査実績>
検査実績;検査人数(陽性=感染者数)
北海道;978人(98人)
愛知;不明(68人)
東京;1068人(58人)
福岡;267人(3人)

 

それにしても全体的に検査能力が依然として低い。あの東京ですら、1日100件前後。96 well plateの機械1台分?