『マネーの魔術史』13 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<パチャンガ>

昨夜は盛りだくさんのパホーマンスを観ることができた。


アラビアンダンス(今はベリーダンスとは言わない)、チャチャチャ、タンゴ。中でもフラメンコの時間が数ステージあって長かったが圧倒的な迫力があって飽きさせない。





それにしても、フランメンコのダンサーは何故、あんなに「苦しそうな」表情を最後まで続けるのだろう? 


フラメンコだけは他のダンスと何か違う、求めるものが違うような❓

 

そんなこんなで、サルサは5〜6曲しか踊れなかったので少し不満が溜まったが、ま仕方ない。


昨夜は常連さんで、何時も向こうから誘われる美人さんに「いの一番」に駆けつけ誘えたのはヨシとしよう。てへぺろ

 

 

 

 

『マネーの魔術史』13

第一次世界大戦もマネーの戦争だったという。使った戦費はそれぞれの国の戦前の予算にして、ドイツ50年分、イギリス38年分、フランス27年分、ロシア18年分だとか。p276

 

捻出する方法は3つ。1)増税=アメリカのみ戦費の30%を賄う。但し、この方法は他の国では無理。2)外国からの借り入れ、日露戦争で日本が採った方法。連合国側では英米。同盟国側ではドイツ。3)国債。但し巨額すぎるので貯蓄では無理。中央銀行が引き受け紙幣を刷りまくった。p276

 

当然、インフレが起こる。それを一時的に抑えるため配給制、価格統制を敷く。しかし戦後にそれが無くなるとハイパーインフレが襲った。しかもドイツには膨大な賠償金が課せられたので更に加速した。戦後の1921年の1ポンド=712マルクから翌年には3万5,000マルクまで加速した。p281

 

次の章では日本の場合が語られる。第二次世界大戦までの戦争、日清、日露はまだそれほどではなかった。しかも戦争に勝ったので特に日清戦争ではお釣りがきたくらいだ。

 

第二次世界大戦ではGDPの2倍の費用が毎年出たが、これは当然、不可能=つまり戦費もGDPだからGDP以上にはならないはず。p297

 

そのカラクリは占領地=中国における現地金融機関からの借り上げ=軍票による。国内ではGDPのほぼ半分を軍事費に使ったという。しかもその86%は日銀引き受けの国債で。p298~9

 

これの現在との比較も出している。2019年度で国債発行分は5.8%、上の場合は5割x 0.89 =4割 ちょっと計算が合わないが、これは年平均で出すから。p299 いずれにせよ戦時中の国債発行は膨大だったことがわかる。p299

 

この場合も大量の紙幣を刷りまくったわけだが物価は年平均で12~13%の上昇。これは、先に述べたように配給制、物価統制をかけたから。p300〜301

 

勿論、戦時国債は敗戦後唯の紙切れになる。しかし国内でのことなので戦時中の生活を切り詰めることで負担された。日露戦争では外債で賄われたので戦後にも転嫁された。p302

 

ポール・サミュエルソン曰く、

 

『戦時国債で調達しても、戦後の国民が負担を追うのではない。負担を負うのは、今の国民だ』

 

但し、これは国債を発行しても問題が生じないわけではない。将来における経済全体の生産性を高める支出が削られることになるとか。p303

 

此処までのところ、十分理解できたわけではないので間違いもあるかもしれないが、少しずつ勉強していけばいいと考えている。